立憲民主党は7月27日、「農林水産キャラバン2023(座長・田名部匡代参院幹事長)」を岡山県からスタートしました。このキャラバンは、全国各地の農業現場を訪問し、各地で得た地域の声を党の農林水産政策に反映させ、地域と一緒に新しい農林水産政策を作っていこうとするものです。第1回は岡山県西粟倉村、津山市、総社市を訪れ、徳永副座長、はたともこ衆院岡山3区総支部長らが農業者、行政担当者から意見を伺いました。

 徳永副座長は、「農業は厳しい状況に置かれている」と指摘した上で、「食料安全保障を守るためには農地を保護しなくてはならない。これまでの戸別所得補償制度をバージョンアップし、農地に直接支払制度を導入していきたい」との考えを示しました。

 

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 はた岡山3区総支部長は、「後継者が育たない現実を目の当たりにするたびに、わが国の屋台骨である第一次産業に、しっかりと政治の決断で投資をしていかなくてはならない」と述べました。また、はた総支部長は狩猟用のわなの免許を取得し、鳥獣被害に対してしっかりと取り組んでいます。

 今回のキャラバンには、小原なおみ岡山県議、秋久けんし津山市議も参加しました。


 ■だんだんベリー畑・木村農園

 17年前に、Iターンで西粟倉村に観光ブルーベリー農園「だんだんベリー畑」を開いた木村さん。鳥獣被害などについて、「柵をめぐらして、人が柵の中で生活しているような状況。被害はシカがほとんどで、昨年の駆除数は160頭ほど」などの話を聞きました。

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 ■西粟倉村おおがや芝桜公園

 西粟倉村おおがや芝桜公園で、村の活性化を目指し「岡山県げんき集落事業」として2015年にスタート。田んぼののり面に芝桜を植え、「草刈り作業の軽減」と「観光客の誘致」を行っている事業を視察しました。見ごろは4月半ばから5月上旬で、現在では年間6千人の観光客が訪れています。

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 ■西粟倉村役場で行政の担当者と意見交換

 役場の担当者から、「担い手不足の農地をどう守っていくか。耕作放棄地を少なくするための状況」などの説明を受けました。林業政策として、村と森林所有者が施業管理委託契約を結び、間伐材などで地域産業を作る取り組みの「百年の森構想」を進めているとの報告がありました。

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 ■岡山県美作県民局の担当者との意見交換

 岡山県には3つの県民局があり、県北地域の美作県民局の担当者より、局内10市町村の農林業についての説明があり、「高収益作物への転換や6次産業化、農産品のブランド化、農地の集約化などを行っている」と、報告がありました。

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 ■総社市槙谷の池田中央営農組合で車座集会

 「米作りは草刈り」と言うほど雑草の刈り取りは大仕事。今回集まって頂いた農家の皆さんからは、「コメの買い取り価格が上がって欲しい」「いろいろと制度はあるようだが、そもそも申請の仕方が複雑」「息子にあとを継いでくれと言えない。せめてサラリーマンぐらいの収入があればいいが」「ここにいる農家が引退したら、2、3年で村は荒廃してしまう」「一刻も早く支援策をまとめてくれ」などの意見が出されるなか、「民主党政権の時が一番良かった」との声もありました。

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