福山哲郎幹事長記者会見

2021年2月9日(火)16時00分~16時40分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/C7U2IQAU9N8


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○第14回常任幹事会を開催

【幹事長】
 ご苦労さまでございます。よろしくお願いいたします。
 お手元にお配りしている常任幹事会の概要に沿ってご報告します。
 代表挨拶はご案内のとおり。
 私からは、もうだいぶ前のような印象ですが、(与野党)幹事長会談の、特措法と感染症法の修正のことについての報告をさせていただきました。
 安住国対委員長からは、現状の国会情勢について報告がありました。また、「緊急事態宣言」の解除の議論が若干出ているのでここからの国会日程に入ってくるかもしれないという報告がありましたが、詳細についてはまだ何もありませんでした。
 参議院国対委員長からは、同意人事について、あした本会議が開催される予定だという話がありました。
 政調会長からは、同意人事の中身と、議員立法として、いわゆる休業支援についての「コロナ非正規労働者救済法案」を我が党が提出しているということも含めて、議員立法についての幾つかの報告がありました。
 選対委員長からは、自治体議員選挙それから首長選挙の結果について報告がありまして、それぞれお手元にお配りしているとおりでございますので詳細は省きますが、福岡県北九州市議会議員選挙で全員当選をさせていただいたことを初め、今回それぞれの自治体議員選挙は当選をさせていただきましたので、有権者の皆さんにお礼を申し上げたいと思います。
 組織委員長からは、お手元にありますように衆議院小選挙区総支部の設立、暫定総支部、それから自治体議員の入党がまた山梨から9名加わっていただきましたので合計で自治体議員が1139名という形になったということで(報告があり)承認をしました。
 協議事項のところでいうと、衆議院小選挙区総支部長、沖縄4区で金城さん、公認を決めさせていただきました。「オール沖縄」のもともと共同代表であったこと、それから翁長(前)知事とともにずっと沖縄の保守の仲間として活動されていて、いわゆる「にぬふぁぶし」の共同代表でいらっしゃった金城さんが4区から立憲民主党の公認で立候補いただくことになりました。それに伴って「にぬふぁぶし」の共同代表は辞任をいただきました。それから、残念なことですが、福岡5区の若子直也さん、総支部長ですが、総支部長の辞退ということで、ご本人のプライベートも含めて事情があったということですので辞退を受け入れました。それから、自治体議員選挙については、宮城県議会の補欠選挙があるという前提で、佐々木奈津江さんを公認させていただきました。
 常幹の報告は以上でございます。

○東京五輪 「森氏女性蔑視発言」「日米首脳電話会談」について

【幹事長】
 私からでございますが、まずはきょう予算委員会で我が党の亀井、金子、山本、それぞれの3人の女性議員が質問に立ちました。女性参政権のシンボルであります白のスーツに身を包み、森組織委員会会長の発言に抗議の意思をあらわされました。森会長の発言は残念ながら五輪憲章に反するものであり、非常に残念に思っております。また、ボランティアが400名近くも辞退という話もありますし、かなりの数の抗議の声も上がっているということで、非常に今の状況について憂慮しています。国際社会からの非難の声もおさまっているとは思えません。こういった状況について、菅総理も自民党内も、日本の国際的な信頼をおとしめていることも含めて対応いただきたいと考えております。
 さらに申し上げれば、オリンピックに関して申し上げると、バイデン大統領がオリンピックについて初めて言及されました。日本の首相と話したと、そして安全に開催できるかどうか科学に基づいて判断されるべきだと、開催されることを祈っているというふうにバイデン大統領がラジオ番組で話されたと聞いておりますが、1月28日のバイデン大統領と菅総理の電話会談では東京オリンピック・パラリンピックに関するやりとりはありませんでしたと菅総理はおっしゃっています。バイデン大統領の先ほどのラジオ番組の言いぶりとはまさに異なっておりまして、電話会談で今回のオリンピック・パラリンピックの開催についてやりとりがあったのかどうか、両国間にそごがあります。オリンピック・パラリンピックについては、この(新型)コロナの状況の中で、開催の是非について国際社会にも国民の中にもいろいろな意見があります。そして非常に大きな関心事であることは間違いありません。また、アスリートの皆さんにとってもみずからの鍛錬の結果を表出する場として大切なオリンピックというものに対して関心が高まっている中で、バイデン大統領がどうオリンピックを考えておられるかということについては非常に重大な問題であり、このことについて日米両国の電話会談の内容にそごがあることについては非常にこれも遺憾に思います。菅総理がやりとりをしたことを日本政府が隠していたのだとしたら問題だと私は思いますし、科学に基づいて判断されるべきだということをバイデン大統領が言われたのだとしたら、なぜそのことを隠したのか。やりとりがあったのかなかったのかも含めて明確にしていただきたいと思います。

○海自潜水艦衝突事故について

【幹事長】
 それから、もう一点ですが、海上自衛隊の潜水艦と貨物船の衝突事故が起こりました。事故の詳細についてはまだ調査中ということでよくわかりませんが、安全確認がどうだったのかに加えて、事故発生から3時間外部との連絡ができていなかったということについては非常に大きな問題だと考えておりまして、もちろん通信設備が衝突によって大きな破損があったということは考え得るところですが、それでも3時間外部との連絡が途絶えたということについていえば非常に大きな問題だと言わざるを得ません。このことについては指摘をし、国会等でも確認していきたいと考えます。

○日米関係 米国の有識者と意見交換

【幹事長】
 私からの発言ラストでございますが、きょう亀井国際局長からもブリーフがあったと思いますが、1月13日及び本日、2回にわたりまして、枝野代表、私、亀井国際局長、篠原外交・安全保障・主権調査会長、4人で米国の外交・安全保障の専門家とのミーティングをZoom会議で行ったことを報告させていただきます。
 両日の有識者はもう亀井局長からメディアにお配りしていると思いますが、1月13日、米国側の参加者は、ボストン大学のロバート・ロス教授、国防総省海軍大学のライル・ゴールドスタイン教授、「憂慮する科学者同盟」中国プロジェクトマネージャーのグレゴリー・カラッキー氏。本日の米国側の参加者は、CSIS上級顧問のボニー・グレイザー氏、軍事防衛分野の専門家「プロジェクト2049研究所」のマーク・ストークス事務局長、「アメリカン・エンタープライズ研究所」のデレク・シザース研究員。
 日米関係そして米中関係を含めたアジアの安全保障の関係、さらには経済の問題も含めて、さまざまな方々と意見交換をさせていただき、立憲民主党の、バイデン大統領のもとでのアメリカの外交政策について建設的な意見のやりとりをしましたので、私からも報告をさせていただきたいと思います。


■質疑

○森氏女性蔑視発言について(1)

【NHK・金澤記者】
 森さんの発言をめぐり、自民党の二階幹事長が、ボランティアの辞退が相次いでいることについて、落ち着いて静かになったら考えも変わるだろうなどと発言をした上で、きょうの会見では特別に深い意味はないという説明をしている。この発言についての受けとめをお願いしたいのと、幹事長は先ほど国際的な信用をおとしめていることも踏まえて対応をとおっしゃっていたが、森総理に辞任を要求する考えなのかということを改めてお願いしたい。

【幹事長】
 二階幹事長のご発言は、東京オリンピック・パラリンピックを成功させたいという思いでボランティアをやっていただく方々に対して、落ち着いて静かになったら考えも変わるだろうとか、新たな募集で追加せざるを得ないというご発言は、やはりそのボランティアの皆様の気持ちを踏みにじっているものだと言わざるを得ないし、今回の森会長の発言がどれほど大きくこのオリンピック・パラリンピックを成功させたいという思いの人たちを傷つけているか、失望させているかということに対する考えが少し及んでいないのではないかと言わざるを得ない、とても残念な発言だったと思います。こういう国内の失望に加えて国際社会からも非難の声が上がっているということ自身が、ジェンダー平等に対する日本の考え方や日本の古さを世界に知らしめていることについて、とても残念に思っています。
 森会長の進退については、枝野代表が予算委員会の冒頭で菅総理に(森会長の)辞任を求めています。国際社会も、国内からも、辞任を求める声が上がっています。我々としては党の代表から最も早い時期に辞任を求める声を上げましたので、当然辞任を求めている、そういう状況であります。

○衆院選 候補者擁立・調整について

【新潟日報・遠藤記者】
 前参院議員で新潟6区の総支部長を争った風間直樹さんについて伺いたい。新潟県連が先週、風間さんは立憲民主党の党籍はないと記した異例の文書を報道各社に配布した。一方、風間さんは入党手続をしていると主張をしており、両者の言い分が食い違って地元は混乱している。風間さんの党籍は現在あるのかないのか、あるのであればどちらの地方組織に所属されているのか、事実関係を教えていただきたいのが一点と、風間さんの今後の処遇について、新潟6区ではなく今後の処遇をどう考えていらっしゃるのかお聞きしたい。

【幹事長】
 まず事実関係だけで申し上げますと、(旧)立憲民主党と(旧)国民民主党それから無所属の皆さんと新党を結党する際に、旧立憲民主党は議員総会において新立憲民主党に全員移行するということで確認をしています。ですから、党員も議員も含めて全員が行くと。新立憲民主党に入党したくない方だけ離党届を出していただいて離党の処理をするという形になっていますので、当然全員が新立憲民主党に入党したという形になります。一方で、6区の総支部長をどうするかという議論をしていた段階において、党籍を持っていない風間さんを議論することはあり得ないので、当然党籍を持っている風間さんであるということを前提に6区の対応をしていました。その後、今に至って、梅谷さんで6区総支部長は決めさせていただきましたが、風間さんから離党届が出たということは私は認識をしておりませんので、現状では党本部預かりで入党しているというふうにご理解をいただければと思います。
 処分に関して言えば、その後、長妻選対委員長代理を初め話し合いを継続的にしておりますが、まだはっきりと決まっているわけではありません。

【京都新聞・国貞記者】
 冒頭の幹事長発言の中にもあった山本和嘉子衆議院議員の地元の京都5区に関して伺いたい。報道等でもご存じかと思うが、国民民主党の会派に所属している無所属の井上一徳さんが連合京都に推薦依頼を、国民府連としてこれを行った。山本和嘉子さんは立憲から当然もう既に推薦依頼を連合京都にしているわけだが、国民府連が、井上さんが連合京都に推薦依頼を出したことに関して幹事長がどういうふうにお感じになっているかが一点と、関連して、現状ではそれぞれ井上さんと山本さんが立つ準備をしているわけだが、改めて京都5区の野党候補の一本化に関して幹事長は現状でどのようにお考えか。

【幹事長】
 私の理解は、井上議員は国民民主党さんに入党しているわけでもないし、国民民主党さんの公認候補でもないという認識なので、今、国民民主党さんの本部の間では、できる限りお互いがバッティングすることはやめようと言って対応していますので、その対象の議員に井上さんは今のところならないのではないかと思っています。入党されているわけでもないし、公認候補でもない。ですから、立憲民主党の公認候補である山本和嘉子衆議院議員の推薦願いを今出しているところでございますので、事実関係はそれ以上でもそれ以下でもないと思います。連合京都さんには、こちらの推薦願いについてどのように考えていただけるかについて検討いただきたいというお願いをしている最中でございますので、それ以上でもそれ以下でもないということです。

【京都新聞・国貞記者】
 連合京都のほうに国民府連が井上さんの推薦依頼を出しているが、そのことに関してはどうお考えか。

【幹事長】
 私が何か言う話ではないですよね。国民民主党さんの党籍があるわけではないでしょう。公認候補であるわけでもないので。

【京都新聞・国貞記者】
 サポーター議員というような形でいらっしゃって、国民京都府連ではご存じのように特別幹事だ。

【幹事長】
 それは国民民主党さんの内部の話なので、私が何か申し上げることはないです。

【西日本新聞・川口記者】
 きょう承認された福岡5区の辞退について。福岡5区は自民党の分裂の可能性も高まっており、改めて5区に新たに候補者を立てるお考えがあるかどうか。今後についての予定と、5区の位置づけをお願いしたい。

【幹事長】
 福岡5区は非常に残念で、福岡県民の皆様にご迷惑をおかけしたことはおわび申し上げたいと思います。ただ、5区については我々としては、今回公認を辞退されましたが、改めて福岡県民の皆さんに新たな候補者をお示しする最大の努力をしていきたいと思っておりますので、5区については何としても擁立をしていきたい、そして今度こそ皆さんに理解をいただいて応援いただけるような候補者をしっかりと擁立していきたいと考えています。

○「森氏女性蔑視発言(2)」「河井前法相公判」について

【共同通信・小野塚記者】
 1点目は森さんの発言の関係だが、きのうの国会で菅首相は、森さんの発言が国益には芳しくないとおっしゃっている一方で、進退に関しては組織で決定すべきだということで、ご自身として何かアクションすることには消極的な話があった。政権としてこの問題にどう対処するべきだとお考えかというのがまず一点。
 別件で、河井克行元法相の関係だが、きょうの公判で、起訴内容となった陣営スタッフへの現金供与について、自民党本部からの入金が原資だったとする元会計担当者の調書が読み上げられた。このことについての受けとめをお願いしたい。

【幹事長】
 まず1点目については、国益上芳しくないという認識が総理にあるなら、日本国の総理大臣として対応するべきだと思います。組織に任せるというのはある意味でいうと非常に無責任な対応だと言わざるを得ないし、枝野代表がいみじくも申し上げたように、それができるのは菅総理だけだというのはまさにそのとおりだと思います。だからこそ、国益に芳しくないならば、しっかりと菅総理にご判断をいただき、そして今のこの非常に国際社会の信頼も(失いかねず)国内的にもいろいろな意見がある環境を整える責任が菅総理にはあると考えます。
 2点目は、非常に重たい調書が開示されたと思っております。1億5000万円がどのように使われてきたのかというのは、この前代未聞の買収事件にとっては大きな要素でした。自民党はこの1億5000万円についてはいまだに国会でも何ら報告・説明をしていません。そのことから考えると、1億5000万円の資金が買収の原資に使われるというのはあってはならないことですし、そうなった場合の、やはり安倍前総理、そして広島選挙区に何度も応援に入っている当時の官房長官である菅総理の責任は免れないと思いますし、菅総理は自民党の総裁としても、こういった調書が出てきたことについて、しっかりと自民党の総裁としての説明をするべきだと思いますし、責任は当然生じてくると考えます。

○「つながる本部」「自殺の急増」について

【「フランス10」・及川記者】
 2点伺いたい。1点目は事実関係だが、参議院選挙に出られた奥村政佳さんや市井紗耶香さんは旧立憲のときはつながる本部で役職を得ていたが、今は新立憲においてはこのお二方はもう離れられたと考えてよろしいか。
 2点目は、自殺のことで、東京都健康長寿医療センターの調べによると、昨年7月から10月までのいわゆる第2波の間、自殺者が前年同期比で16%増加している。特に女性が37%の増加で男性の5倍、20歳未満の子どもは49%増加ということだ。立憲は「あなたのための政治」と、政治が軽視している人たちの命を守ることを約束しているが、コロナ禍において自殺者が残念なことだがふえていることについてどのようにお考えか。

【幹事長】
 1点目は、奥村さんはまだですが、市井紗耶香さんは新立憲民主党になってからのつながる本部でもコーディネーターをやっていただいております。奥村さんは今のところまだやっていただいておりません。
 それから、自殺のコロナ禍においての急増について、特に女性の急増については非常に憂慮しております。今回のコロナで一番被害を受けているのは女性ではないかという声がありますが、そのことの一つのあらわれかなと思っております。それだけ政府の支援が届いていないこと、それから孤独や将来的な不安や足元の困窮に向けても、そうやって自殺を考えざるを得ないような方々がかなりふえているということを直視しなければいけないと思います。自殺がふえているということは、ふえていること自身も問題ですが、潜在的にそういう困窮している方々がふえていることにもしっかり目を届かせなければいけないと思っているので、支援については、諦めないで、立憲民主党も先般からコロナの対応についての相談の窓口をホームページ上につくりましたので、皆さんにぜひ相談をしていただきたいと思いますし、そのことを政府にしっかり伝えるのも我々の役割だと思っております。
 私は政権のときに、実は官房副長官時代、ちょうど孤族とか、自殺がふえて、非常にリーマンショック後に厳しい状況になったときに自殺対策の担当をしていたものですから、あのときに3万人台だった自殺(で亡くなる方)がやっと減り出したところの端緒になった政策を幾つかやりました。今、逆に言うと、自殺がふえないように、せっかく減ってきた自殺が再び増え出さないような状況を、まさにこのコロナ禍できめ細やかな対応を政府に求めていきたいと思いますし、我々も声を上げていきたいと思いますし、自殺を回避するような政策を何とか実現したい。休業支援金の法律を出し、今回も休業支援金の問題、まだいつの時点から対応するのか政府はまたぶれにぶれまくっていますが、ああいうのを実現させていくことも、こういった自殺を少しでも減らすための一つの方策だと思いますので、与野党関係なくやっていきたいと思っています。

○西東京市長選挙の結果について

【フリーランス・堀田記者】
 西東京市長選と浦添市長選はとても残念なことに負けた。特に西東京市では長妻さんなどが応援に入ったり、共産党の山添拓さんなどが応援に入ったりしていたが、そこに民主党の負の遺産である大樹の影が十分あった。海老根さんとか橘秀徳が応援に来て、そこに集まった人たちも、あの人たちは何だということがあった。今、立憲民主党は大樹とは影を切りたいと思っているのだと思うが、そこでの選対責任者である末松さんはいろいろと大樹の力をかりてやっていたと思う。今後、幹事長としては大樹とは協力関係とかそういのはやろうと思われるか。

【幹事長】
 僕はその西東京市長選挙で大樹の方々がどういう動きをされたのか、あまり承知しておりませんので、発言のしようがありません。
 それから、西東京市については僅か1500票差の惜敗でしたが、正直申し上げて2期目の現職に候補者を立てて戦った、さらには他の地域の首長の経験者を立てたということからして、非常に大善戦をしたと思っておりまして、そこは本当に残念な戦いだったと思います。

○森氏女性蔑視発言について(3)

【日本経済新聞・浮島記者】
 冒頭でも触れられたが、森氏の発言に対して、任意ではあるが、きょう立憲民主党の女性議員は白い服を、男性議員は白いポケットチーフやバラをつけて本会議場に入られた。こういった運動は日本ではなかなか見られないと思うが、この運動の意義と、今後これをどういうふうに広げていくのか伺いたい。

【幹事長】
 あすの参議院本会議も、有志を前提でしょうけれども、女性は白いスーツ(ジャケット)で、男性は白いチーフか白いバラをということで出席しようという声になっています。これは立憲民主党だけではなく、抗議の意思がある方々は皆さん呼びかけていると私は理解しています。
 この森会長の発言に対して日本全体が声を上げずに黙っているのではなく、そういった抗議の声も国会の中にもあるんだということを国際社会に知っていただくことはすごく重要だと思いますし、悔しい思いをしたり残念な思いをしたりしている国民の皆さんにも同様の思いを持っている議員がいるということを、女性議員・男性議員も含めてそういった形で示すことも一つの示し方だと思いますので、ただ声高に「やめろ」「やめろ」と言うだけではなく、そういったジェンダー平等に対する考え方を日本の社会にも根づかせたいという議員もいるのだということを示していきたいと思いますし、今回の騒動で、やはり選択的夫婦別姓がなかなか進まないとか、女性の社会進出が進まないとか、女性の働き方に対して理解がなかなか得られないとかいうことの根っこがこういうことにあるのかなということも感じますので、そうではない考えの人たちもいるんだということを国会の場で示していくということだと思います。

○世論調査の結果について

【北海道新聞・文記者】
 報道各社の世論調査で、11月ごろから、比例に入れるならばどの政党に入れるかという回答で、立憲民主党の数値が伸びている。朝日では11月・12月・1月で12%・14%・16%、読売だと11月・12月・1月で8%・9%・13%となっている。こういうしっかりとした伸びを示しているのは立憲民主党くらいで、そのことをどう受けとめているか、その背景にどういう理由があるかと、あくまで比例投票先ということで積極的な支持とは言えないのではないかと思うが、積極的な支持を集めるにはどういうことをしていけばいいか、考えをお聞きしたい。

【幹事長】
 まず、比例の投票先で一定数字が伸びてきているのは、有権者の皆さんの今の政権に対する反発と立憲民主党に対する期待のあらわれだと思いますので、とても感謝していますし、責任を感じます。そのことについて、やはりよりたくさんの皆さんに期待いただけるようにさらに頑張らないといけないと考えています。
 やはり最も大きいのは、大きな固まりになって152名、私はすぐ153名と言ってしまうのですが羽田議員が亡くなられましたので152名の衆参の国会議員が集まっていただき、今、200名を超える衆議院の候補者が全国にいていただける。地方議員もきょうの段階で1139名になった。さらには国会での質疑もこの数で、やはり一定の時間も、そして質問等についてもそれぞれがまとまった形でやれる。その姿を、枝野代表を中心に、国民の皆さんに徐々にですが理解をいただいてきている結果ではないかと思いますので、我々は奇をてらって急に支持率が上がればいいというより、地道にこういった国会での活動と地域での活動と我々自身のメッセージを国民に伝えていく。ことしは選挙がありますから、これからいよいよ政権構想や選挙の政策や我々の考えている「zeroコロナ(ゼロコロナ)」のビジョン、国民の生活と命を守る、そういった政策を具体的に国民に伝えていくことで、より期待を高めていただけるように、支持率が高まるように、奮闘していきたいと考えます。