福山哲郎幹事長は24日、常任幹事会終了後に定例の記者会見を国会内で開きました。総務省が同日、菅総理の長男ら利害関係者から接待を受けた問題で、国家公務員倫理規程に違反するとして11人を処分した問題について言及しました。
接待時の総務省幹部の音声が明るみに出た後、総務省側が事実関係を認めたという経緯に触れ、「大臣は国会で『行政は歪められていない』とずいぶん胸を張っていたが、結果としてはその答弁とはまったく逆の、放送行政に携わる官僚が組織ぐるみで接待を受けたという、非常にかっこ悪い状況、みっともない状況が総務省の中ではあった」と指摘。その接待の中心に菅総理の長男がいたことから「総理や総務大臣の政治的な責任は、当然大きいと言わざるを得ない」と政治家の責任を厳しく追及しました。
今回の総務省接待問題について、安倍政権時の森友学園や加計学園問題と「全部、根っこは一緒だ」と問題視しました。総理や夫人と親しい民間人が、総理の威光を借り、官邸官僚の特別な計らいを受けて、小学校を設立しようとしたり、獣医学部を設置したりしたのと同じだと説明。今回は、菅総理の長男が勤める企業と総務省がぐるになって、放送行政を歪めたことから「縦割り行政の打破とか。何を言ってるんだ。誰のために政治をやっているんだ」と痛烈に批判しました。