枝野幸男代表は10日、国会内で開かれた、超党派ママパパ議員連盟総会(会長・野田聖子衆院議員、副会長・蓮舫参院議員、高木美智代衆院議員、幹事長・橋本聖子参院議員)の「多胎ママパパ1000人会議!」に参加。二卵性双生児の男児の父親として、多胎育児の苦労を語り、子育てに奮闘する同じ立場の仲間にエールを送りました。

 超党派ママパパ議員連盟は、2018年3月1日の発足以来、子ども・子育て政策の推進や、子育て世代の声を聞ける議員を増やすために取り組み、全党から総勢82名が加盟し党派を超えて活動しています。

 今回14回目となる総会では、双子・三つ子など全国の多胎ママパパや、多胎育児支援に取り組む自治体議員がオンラインでつながり、コロナ禍での課題を共有しました。

 多胎育児当事者としてあいさつに立った枝野代表は、不妊治療を経て2006年、双子を授かったときは、「どうなるんだろうというのが正直な思いだった」と話し、生まれる前は多胎妊産婦らとの交流会などに参加し、同じような環境の方に支えられたとして、支援団体の方々に感謝の意を表明。「一番苦労したのは夜泣き。一人寝付いたと思うと、もう一人が泣き出す。九段下の議員宿舎の廊下で、夜泣きする子どもを抱えてうろうろしていた私の姿を憶えている方もいらっしゃるのではないか」と振り返り、「当事者としてできる応援はしていきたい」と述べました。

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 同じく当事者である、蓮舫代表代行は、「一番つらかったのは寝られなかったこと。双子用のバギーの種類も限られ、2人の子どもを載せると10キロを超え、(バギーを使わず)おんぶにだっこ。精神的にもつらくなった」などと述べる一方、多胎育児のプラスの面も紹介。「子どもからは幸せしかもらっていない。楽しいことを伝えていきたい」と力を込めました。

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 自身が双子の立場として参加した黒岩宇洋衆院議員は「双子の姉がいるが、最もつらかったのは比べられることだった。母親からは比べられなかったが、学校や社会のなかで比べられることがつらかった」と振り返り、「第三者が手を差し伸べられる制度を作っていきたい」と話しました。

 総会では、厚労省の担当者が多胎育児の課題認識と、多胎妊産婦・家族への支援策について説明。続いて、「特定非営利活動法人つなげる」が今年1月2日から20日に多胎育児対象にウエブで実施した「育児支援サービス」に関するアンケートについて、同代表理事の中原美智子さんが結果を報告。多胎育児の3つの大きな課題として、(1)睡眠時間の確保(2)地域資源の有効活用(3)地域における多胎支援の継続――を挙げました。オンラインで参加した、多胎育児の研究をする専門家や支援者からは、経験者と専門家が連携して地域に応じた支援が必要であること、社会全体の理解を広げること、支援を求めることの大切さなども強調されました。

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