平野博文代表代行は17日、国会内で定例の記者会見をおこない、立憲民主党結党から半年が経ったことを振り返りました。

 平野代行は、結党から半年が経ったことを振り返り、「紆余曲折はあるが順調に来ている」と述べ、衆参合わせて党所属国会議員が152人となったこと、46の都道府県連ができたこと、衆院の公認予定候補が200人を超えたことで「面の対応ができる体制が整い、幅広く民意を受ける体制ができた」と説明しました。一方で同じく発足から半年が経った菅政権については、「国民から見るといろいろな課題が露呈している」と指摘し、学術会議の理事任命拒否の問題や「桜を見る会」に関わる虚偽答弁、菅総理自身が自粛期間中に深夜に会食をしていたことなどをあげ、「国民の皆さんから、ますます政治に対する不信感が出ているように思えてならない」と述べました。
 さらに、「GoToキャンペーンをすることで感染拡大を招いたのは大きな失態だ」と述べ、「総理自身のこだわりによって、感染拡大がまん延していると言っても過言ではない。したがって、総理はコロナ対策の結果として負担を敷いている責任は重いものであると自覚していただかないといけないし、解決に向けて具体策を示さないといけない」と強調しました。

 また、総務省幹部の接待疑惑についても触れ、NTTの社長との会食の有無について明言を避ける武田総務大臣の答弁について「ああいう答弁をすることは、確実に会食していると思えてならない」と述べ、「真実をぜひ国会で追及してほしい」と求めました。

 4月25日投開票の衆院北海道2区(党公認候補予定・松木謙公さん)、参院長野県選挙区の補欠選挙(党公認候補予定・羽田次郎さん)、参院広島県選挙区の再選挙(推薦候補予定・宮口治子さん)については、「(推薦の)広島については党を挙げて支援する。北海道、長野はわが党の公認なので他党の理解・協力を得て全力を挙げる」と力を込めました。総選挙に向けての衆院公認候補予定者については今後も増やしていく意向を示し、「他の野党の皆さん、無所属も合わせて過半数を超えて、自公政権に代わる選択肢を示せる体制を作っていきたい」と述べました。

 3つの選挙がどういう意味を持つかを記者団から問われると、「3選挙区で勝利することは次の国政選挙に大きな影響を与えていく。ぜひ勝利しないといけない」と力強く答えました。