福山哲郎幹事長は22日、参院広島選挙区再選挙に立候補している無所属の新人・宮口はるこさんの応援のため、選挙期間中2度目の広島県入り。午後から宮口さんとともに街宣車に乗り込み、河井克行前法務大臣の地元、広島市安佐南区内を回り街頭演説、夜は市の中心部、中区の商店街での街頭演説会に参加、「あと一押し二押し。何とか勝たせていただきたい」と訴えました。

 今回の再選挙は、2019年7月の参院選挙をめぐる大規模買収事件で、河井案里元参院議員の有罪が確定、当選が無効となったことによるものです。

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 福山幹事長は、「今回の再選挙は、買収事件を起こした自民党に対して、『おかしい』という声を上げてもらわないといけない選挙。おかしなことが起こったときに、おかしいと声を上げていただくのが民主主義であり、選挙だ。広島の皆さんには勇気を振り絞って、元々自民党の強い地域だが、今回は自民党にお灸をすえる選挙に、おかしなことをおかしいという選挙にしていただきたい」と求めました。

 新型コロナ感染症対策をめぐっては、2回目の緊急事態宣言解除からわずか1カ月で全国的に感染が拡大、政府は緊急事態宣言の発令に向けて調整をしていることに言及。国会審議のなかで野党は徹底した検査体制や病床の確保、ワクチンの安定的な供給などを具体的に求め続けてきたにもかかわらず、政府の対応は後手後手に回っていると述べ、「ゴールデンウィークを前に、また日本全体で移動を停止しなければならない状況になった責任をどうするのか。3度目の緊急事態宣言で雇用も生活も厳しくなる。その状況を政府はどのように考えているのかというメッセージは伝わっているのか。この菅政権のコロナの対応についても、『おかしい』『もう任せておけない』という声を上げていただきたい。ここにいらっしゃる皆さんの商売も、事業所だって、みんな苦しいなかで仕事をしている。飲食店だけではないはずだ。そのことを菅内閣はどれほど受け止めているのだろうか。そういった不信感や怒りの声をぶつけていただく、菅内閣発足後初めておかしいという声を上げていただくのがこの広島の再選挙と北海道と長野の補欠選挙ではないか」と訴えました。

 その上で、「障がいを持ったお子さんを育ててこられ、コロナ禍で厳しい状況にある非正規をはじめとした女性の働き方に多くの問題意識を持ち、体中、頭いっぱいにやりたいこと、やらせていただきたいことを抱え、勇気を持って立候補していただいた。広島の有権者に期待いただける候補者。一人ひとりの声を届ける、あなたの困りごとに応える、そんな政治の役割を認識している方」だと宮口さんをアピール。「なんとしても勝たせていただきたい。政治とカネ、しらけたムード。広島の皆さんの気持ちは分かるけれど、投票に行かなければこの政治を認めたことになる。認めてはいけない。古い政治と新しい政治の一騎打ちとなった。今回は何としても宮口はるこさんに力を貸してほしい。あと一押し二押し、何とか勝たせていただきたい」と呼びかけました。

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 宮口さんは、選挙カーで県内を回るなかで、多くの方から「今回の再選挙の最大の争点は、間違いなく政治とカネの問題だからね」と言われ、自身もそう思っていると話し、「金権政治はNOだという気持ちをしっかりと意思表示していただく必要がある。買収事件については、今回のこの選挙の結果で結論を出さなくてはならない。私も含めて、県民の皆さん、一緒に1票を投じましょう」と求めました。「声を、思いを、私たちの1票を誰かに投じなければ今の政治を変えることはできない」と力を込め、「私が、皆さんも一緒に、声を上げなければ広島県ではお金を渡して選挙をしてもいいところなんだと、日本中の人がそう思うでしょう。そんな情けない、悲しい話はない。どうか皆さん投票に行ってください。そして、この広島から政治を変えていきましょう。一緒に戦ってください」と訴えました。

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商店街を練り歩く福山哲郎幹事長ら