枝野幸男代表は2日、東京都議会議員選挙に杉並区から出馬している関口健太郎(せきぐち・けんたろう)候補を応援するため、荻窪駅前で吉田晴美東京8区総支部長らと街頭演説をおこないました。
関口健太郎候補
関口候補は、東京で新規感染者がジワリと増え、第5波が懸念されていると言及。こうした事態を受けて、政治が問われているのは「第5波でコロナにしっかりピリオドを打つ」ことではないかと訴えました。
東京都は国の感染症対策に追随するだけでなく、まだまだやれることがあると強調し、3点を提案しました。(1)PCR検査を多くの職種へ拡充する(2)仮設病床の建設で入院病床を増やす(3)迅速にワクチン接種を進める――の3点に基づいてコロナ対策を前に進めるべきと説きました。
「今、1400万人の東京都民の命と暮らしが第5波や変異株、オリパラで危機にさらされている。政治がなすべきことは、都民の命と暮らしを守り、支え抜くということ。これを念頭に置いて皆さんとともに都政を前に進めていきたい」と決意を示しました。
枝野幸男代表
枝野代表は関口候補の演説に触れ「しっかりしているでしょ。(都政に)何が必要か。何をやりたいか。何をやるのか。きちんと候補者本人が具体的に訴える力をもっている。若いけれども、私も大変期待する、将来有望な仲間だ」と高く評価しました。
コロナ禍で露わになったこれまでの「改革」を標榜した政治によって、国民の命と暮らしが危険にさらされていると訴えました。「誰でも自分の力ではどうにもならない時がある。そういう時のために政治がある。そのいざという時を支える大事な役目までどんどん民間に売ったり、つぶしたりしてきたのが30年間の政治だ」と総括しました。
枝野代表は、これまでの政治を抜本的に転換し、「命と暮らしを支えるためにいざという時に頼りになる行政・政治を取り戻していく」と力を込めました。感染症対策では、徹底して水際対策、検査を進め、感染を封じ込めると提案しました。さらに持続化給付金の再給付、低所得者へ支援など、立憲民主党には具体策とビジョンがあると訴えました。当たり前の日常を取り戻すために力を貸してほしい。そのために関口候補への支援を訴えました。
吉田晴美東京8区総支部長
コロナ禍で診察が遅れ、治療が手遅れとなり2週間前に幼なじみを亡くしたという吉田総支部長は、「コロナが憎い」と苦しい胸のうちを明かしました。「もう終止符を打たなければいけない」と訴え、命と暮らしが第一とずっと訴え、具体策がある関口健太郎さんを都議会に送ろうと呼びかけました。演説会には、杉並区議会から山本明美、太田哲二、ひわき岳各議員が参加しました。