新ポスター発表記者会見

2021年8月18日(水)15時00分~15時21分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/ygHD4qx3iIU


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○新ポスター「変えよう。」を発表

【蓮舫国民運動・広報本部長】
 お忙しいところお集まりいただき、ありがとうございました。広報担当として、きょうは皆様方に立憲民主党の新しいポスターをご案内させていただこうと思っております。
 まず、きょうは代表にもお越しいただきましたので、ポスターを発表させていただいた後に、代表自身がこのポスターに込めた思い、そして立憲民主党が次の総選挙、間もなく迫っている総選挙に向かってかける思いというのも後ほど語らせていただければと思っております。

〔 新ポスター「変えよう。」披露 〕

【蓮舫国民運動・広報本部長】
 新しいポスターのキャッチコピーは、「変えよう。」、この一文字です。
 何が何でも、今の(新型)コロナ感染症対策、後手後手に回っている政治を変えよう。
 説明が全くされていない、言葉のない総理大臣をかえよう。
 うそとごまかし、改ざん、そして黒塗り、公文書をつくらない、歴史に対するさまざまな後ろめたい行為そのものを変えよう。
 我々は全てを変えたい。その思いを込めてシンプルに「変えよう。」というキャッチコピーで新しいポスターをつくらせていただきました。ボディーメッセージはぜひごらんいただきたいと思います。私たちの込めた思いでございます。
 これが全ての総支部長、現職・元職・新人のもとにきょうまでには届いていますので、きょうの会見をもってすぐ日本中にこのポスターを張らせていただこうと思っております。すなわち、このポスターをもって政治活動がそのまま選挙活動に突入すると考えています。私たちの総選挙にかける思いでございます。
 それでは代表、このポスターに込めた思い、どうぞお願いいたします。

【枝野代表】
 このタイミングでのポスターですので、これで総選挙を戦うということになろうかと思います。
 蓮舫さん中心にいろいろ検討していただいた結果、やはり今の短期的にはコロナの状況、そして私が『枝野ビジョン』という本で示したとおり、大きな流れの中でも、変えよう、変わらなければいけないという、その思いをシンプルに直接的にお伝えするのが一番いいのではないかということで、こういったコピーでのポスターになりました。
 あとは、政党政治家のポスターらしくないポスターをつくっていただいたと思っています。いかにもというものよりも、少しでも政治に日ごろ距離を感じていらっしゃる方に「あれっ」という感じで振り向いていただければありがたいなと思っています。
 何を変えなければならないのかという、そのポイントをボディーメッセージのところでも示させていただいておりますので、このポスター単体でも総選挙に向けた私たちのメッセージがそれなりにきちっと届けられる中身をつくっていただいたと思っておりますので、ぜひ各地の仲間とともにしっかりとこれを各地に張り出して、そして選挙戦に向けて活動を充実させていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

【蓮舫国民運動・広報本部長】
 ありがとうございました。
 通常こうした政党ポスターというのは代表が正面を向いている、あるいは自由民主党さんはよく正面というか右前方上方、左上方を向いているポスターが多いのですが、あえて横向きにしたのは、枝野代表がひたむきに国民にきっちりと語りかけている。枝野代表は向かい合う。そして互いに支え合う社会をつくるんだという、そういう語りかけの思いを込めて、あえて横向きのポスター、しかも、これ実際に街頭演説をしているときの写真ですので、リアリティーを載せさせていただきました。


■質疑

○「新ポスター」「衆院総選挙」について(1)

【NHK・佐久間記者】
 枝野代表か蓮舫代表代行かどちらかにお答えいただきたいが、「変えよう。」というメッセージはオバマ(元米国)大統領が選挙戦で使った「チェンジ」の日本語版かなと、インスパイアされたのかなと思ったが、そういうことはあったのかどうかというのが一つ。
 「変えよう。」と言って事実上の選挙戦がスタートというようなことを今おっしゃっていたが、衆議院選挙の目標がどういうところになるのか。政権交代なのか、過半数なのか。そういうところを伺いたい。

【蓮舫国民運動・広報本部長】
 前半の部分は、製作者側ですので。
 特段オバマ大統領を意識してはいません。特に通常国会を閉じてからの2カ月を見ても、とにかく政府の動き、あるいは政府・与党の連携の動きを一つ見ても、とにかく変えるしかないという純粋な思い、そしてそれは国民も同じだという思いで、考えてつくったコメントが「変えよう。」ということでございます。
 後半の部分は、代表から。

【枝野代表】
 これはいつも申し上げておりますとおり、日本は衆議院で小選挙区制度を軸とした選挙制度をとっている以上、最大野党の目標は次の選挙で政権をとること。その目標以外の目標を持ったら民主主義は成り立たないと思っていますので、我々としてしっかりと選択肢であることを示して政権をかえたいと思います。

【フリーランス・宮崎記者】
 自民党総裁や総理大臣がかわる可能性も出てきた。選挙のときに、場合によっては女性の総理大臣になったら一番見た目は変わるかもしれないが、そういったところにどのように対応されるのかということと、きょう午前中に国対委員長が話されたようだが、10月21日の任期満了よりも後に総選挙を持ってくることもできる。仮に新自民党総裁・新総理大臣になった場合は本会議で所信表明と代表質問をやってから解散すべきか。原理原則、そこの日程と自民党の総裁に関して伺いたい。

【枝野代表】
 まず、他党の人事の話ですので、私がコメントする立場にあるとはあまり思いません。ただ、いずれにしろ、これはもう菅さん個人の問題ではなくて、例えばコロナ対策一つとっても安倍政権の段階から機能していなかった。我々はあの段階から、例えば検査の飛躍的な増加であるとか、水際対策の強化であるとか、補償はセットと、ずっと安倍内閣のときから私たちは指摘してきた。そういったことを全くやらない流れの中での今の菅内閣なのであって、どなたが自民党のどういう人事になろうと、この機能していない自公政権というものが相手であるというのは何も変わらないと思っております。
 それから、確かに憲法の規定を細かく読めば10月21日以降に総選挙を先送りすることは形式的にはできるように読めますが、基本的には私はあれは憲法の一種のバグだと思っておりますので、任期がはっきりしている以上はその任期満了前に総選挙を行うというのは、その総選挙の日程を決め得る立場にある政府・与党の責任であり、10月21日以降にならないと総選挙ができないという状況であるとすれば、そのこと自体、政権与党は大きな政治責任を負わざるを得ない。そういう問題だと思っています。

【フリーランス・宮崎記者】
 去年9月の時点では官房長官対決だということを代表や幹事長はよくおっしゃっていた。

【枝野代表】
 たぶん私は言っていないと思います。

【フリーランス・宮崎記者】
 党の幹部では官房長官対決で打ち出したいということもあったが、そこは自民党の総裁がかわるかもしれないということも含めたポスターなのかどうか、代表代行に伺いたい。

【枝野代表】
 別に自民党の総裁が誰だとかはあまり気にしていないと思うのですが。

【蓮舫国民運動・広報本部長】
 はい、特段気にしていません。

【朝日新聞・鬼原記者】
 まず、代表に一点、このタイミングでのポスターの発表になったことの込めた思い。きのう院内集会もあり、横浜市長選も近いという、政治的にいろいろ動いている中でのこのタイミングだと思うが、このタイミングに何か意味があるのか。
 あとちょっと細かいことだが、蓮舫先生にお願いできればと思うが、このポスターは枚数何枚ぐらいを予定されているのかと、街頭演説と先ほどおっしゃったが、どこのいつの街頭演説の写真なのか伺いたい。

【枝野代表】
 最初の点は、解散権は内閣の専権事項ですので、もっと早い時期もあり得るということはずっと想定はしていましたが、通常国会を我々の声を無視して閉じた段階から、オリンピック明け以降に選挙だろうと。そうすると、そのオリンピックが終わるころに向けていろいろなものの発信を準備していかなければならないということで、そこから作業の準備を進めてきていただいて、実際にオリンピックが終わり、いわゆるお盆という時期が終わったので、きょうこうやってポスターを発表させていただきましたが、ここからいわゆる政権政策を、たぶん最終確定版は特にコロナの状況が本当に日々刻々変わる状況ですので解散の時点になろうかと思いますが、何というのでしょう、横串を刺したりテーマを絞ったりした形で順次打ち出していこうということも考えております。
 あえて申し上げれば、一種のキックオフが今週ということで、そのスタートにポスターを間に合わせていただいたということです。

【蓮舫国民運動・広報本部長】
 きょう現在までにこのポスターは各総支部長に合計で1万2000部配布しています。この上でまだ注文で枚数を受けつけていますので、もっと数は多くなると思っています。
 それと、あえてこの時期というよりも、狙ってはいなかったのですが、きのうまた「緊急事態宣言」がさらなる延長、しかも地域拡大、「まん延防止等重点措置」の地域拡大等が発表されました。思い出していただきますと、5月に短期集中で17日間で「緊急事態宣言」を終わらせるんだと、強い措置で終わらせるんだと言われていた総理の思いが全て裏切られて、楽観論と科学のない根拠の日数を再度の延期、延期、延期ということになって、国民の間にも「もういい加減変えたい」という思いが渦巻いているのではないかと思いますが、その部分では、そうした声にもしっかり語りかけていきたい。そのタイミングだと思っています。

【朝日新聞・鬼原記者】
 ポスターの街頭演説はいつの写真ですか。

【蓮舫国民運動・広報本部長】
 確認します。

【フリーランス・安積記者】
 民主党が政権をとったときに「政権交代。」というポスターがつくられた。今回はブルーをベースとしていて、当時「政権交代。」は赤の字で鳩山さんの顔が大きく正面を向いてあったが、このときもたぶん変わるという、変化ということを訴えたわけだが、このときと、この「変えよう。」というコンセプト、これがどういうふうに違うのかご説明いただきたい。

【枝野代表】
 どう違うというよりも、政治状況も全然違いますので、先ほどのオバマさんの「チェンジ」の話もそうですが、チャレジャーの側の基本的なコンセプトと発想はそんなに大きなところで違うはずがないけれども、その都度政治状況は違うわけですから、あまり比較をして考えたこともありません。むしろ私の意識は、バイデン大統領の政権獲得戦略を私はずっと意識しているので、オバマさんと言われて先ほどびっくりしたのですが。それから2009年のことも全く、そこと比較したり意識したりは全くしていません。

【共同通信・小野塚記者】
 選挙準備という点で代表に伺いたい。現状、選挙区で共産党と競合している区が70ぐらいあると思うが、今後この解消に向けてはどのように取り組んでいこうとお考えか。

【枝野代表】
 いつも申し上げているとおり、70競合しているではなく、50から100の選挙区では自民党・公明党との対抗馬を一本化していわゆる事実上の一騎打ち構図をつくりたいと申し上げて、既に100以上の選挙区はそうなっています。

【テレビ朝日・今野記者】
 枝野代表に質問します。昨日、菅総理が「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」の延長を9月12日までと決めた。この9月12日というのは任期満了選挙を踏まえるとどういった政治的意味合いがあると枝野代表としては読んでいらっしゃるか、コメントをお願いしたい。

【枝野代表】
 私が菅さんの内心をおもんぱかる立場ではありませんし、推測しても詮ないことだと思っています。ただ、それまでに本当に減らせるのですかと大変危惧をしているというのは率直な感想であり、むしろ今お尋ねになりたい趣旨からの関連で言うと、とにかく10月21日までの投票日で選挙をやる責任が菅さんにはある、あるいは自民党にはある、ということをしっかりと意識して政治日程を組んでいただきたいと思います。

○新型コロナ 感染爆発状況について

【NHK・佐久間記者】
 宣言が延長になり、地域も拡大して、「まん延防止等重点措置」も出ている地域もふえた。この受けとめと、入院できずに亡くなる方が相次いでおり、今も東京都内で親子3人が自宅療養中に40代のお母様が亡くなられたり、影響がじかに出てきていると思うが、この辺の受けとめを伺いたい。

【枝野代表】
 最後に触れられた東京の3人の家族でのというお話、私も先ほど報道に接しまして本当に驚愕していますし、政治の場に携わる者として本当に申しわけないと思っています。
 少なくとも第5波が目に見えてきたときから私どもは、いわゆる一種の野戦病院的にでも、とにかく自宅ではだめだと、しっかりと医療関係者が近くにいる状況、そしてすぐに対応できる状況をつくらなければならない。医療従事者が近くにいる宿泊療養施設であるとか、それからプレハブでも臨時病床をつくって、そして重症者等については簡単ではないにしても、特に自宅待機をお願いできるぐらいだという判断ができるのであるならば、それは全国の医療従事者に総理が土下座してでも、記者会見でお願いをして、集まっていただいて対応する。私どもは具体的に政府に対しても提案をし続けてきています。こうしたことが実現できない中で、そうした本当に気の毒な、申しわけない事例が出てきていることに、本当に断腸の思いであります。
 とにかく今、目の前でこうやって適切な治療も受けられないまま亡くなっている方が出ているという状況ですので、まずはこの医療体制を、全力を挙げていただかないといけないし、きのうの議運を聞いていても、病床の問題は相変わらず自治体任せです。そんな状況ではない。国が責任を持ってやらなければならない。それこそワクチン接種は自治体、市区町村が基本の仕事なのに、国が直接乗り出して集団接種をやったではないですか。だったら病床だって国が責任を持って大規模な病床を確保するということをしっかりとやるべきだと思っています。

○「新ポスター」「衆院総選挙」について(2)

【蓮舫国民運動・広報本部長】
 先ほどの日程ですが、6月26日・土曜日の品川での都議会議員選挙の応援のときの演説の様子です。

【共同通信・小野塚記者】
 先ほどの質問でちょっと追加だが、実際100以上になっていると。共産党との競合の選挙区について、今後、共産党とは表でも裏でも特段協議なりのやりとりをしなくても、このまま選挙に突入して大丈夫だという認識なのか。今後、共産党とは何らか話し合いをするというお考えは特段ないということなのか伺いたい。

【枝野代表】
 相手もあることでありますので、こちらの一方的な希望だけ申し上げることはできませんが、できるだけ多くの選挙区で一騎打ち構図をつくるということは、最大野党の立場としては望ましいことだとは思っておりますが、相手の事情や立場もあることで、しかも参議院選挙と違って全ての1人区を一本化するということは仕組み的にも各党の立場からできないということを初めから申し上げてきている。そうした構造の中で、もちろん我々としてはできればより多くの選挙区を一本化して一騎打ち構図をつくりたいとは思っています。