立憲民主党は18日夜、りっけんチャンネルで「『情報公開』こう変える――民主主義を取り戻すために」を配信しました。ジャーナリストの津田大介さんをゲストに迎え、同時期にテレビで報道キャスターを務めた蓮舫代表代行(国民運動・広報本部長)と杉尾秀哉参院議員(機関紙局長)が、隠ぺいや改ざんを繰り返してきた政権与党の姿勢を浮き彫りにし、現在の情報公開の課題について議論し、立憲民主党の情報公開や国民との情報共有のあり方について伝えました。
■問われる自民党新総裁の姿勢
自民党総裁選に立候補した4候補の森友学園再調査に対する姿勢について、杉尾議員は「国民の信頼が崩れている。安倍・菅政権の9年間続いた政治のありようをどう変えるのか語るべきだ」と強く主張しました。
蓮舫代表代行は民主党政権では事業仕分けを一般公開し、河野総裁候補が当時会場で見学していたエピソードを紹介し、「情報公開は民主主義の原点」と強調し、新総裁の姿勢を注視していく考えを示しました。
■何が問題なのか言い続けていかないといけない
津田さんは民主党政権から安倍・菅政権に変わり、情報公開が逆行した時期は2014年の安保国会だとし、「法よりも政権の側によって、法が上書きされて運用されてしまっていることが常態化した。そのことによって、政治不信が起こっているのではないか」と分析しました。その上で、蓮舫代表代行と杉尾議員に政府の情報公開を改善するために「何が問題なのか伝え続けて」と助言しました。
■政権交代が起きれば(公文書は)すぐに出てくる
蓮舫代表代行は党が発表した「政権発足後初閣議で直ちに決定する事項」の情報公開問題(入管、財務省、森友・加計・桜)への取り組みを説明し、特に「桜を見る会の前夜祭に安倍前総理が後援者たちに寄付行為、公職選挙法違反を繰り返していたのではないか、明らかにしなければならない」と意気込みを語りました。
津田さんは「内閣の中で誰が、どの権限で、どのような意思決定をしたのか。密室政治が続いているが、政権交代が起きれば、(公文書は)すぐに出てくる」と政権交代の必要性を述べました。
■政府の情報公開は命にかかわる問題
津田さんはワクチンをめぐる供給について、河野ワクチン担当大臣が全国の自治体に正確な供給時期を知らせなかったことに触れ、政府の情報公開は国民の命に関わる問題だと情報公開の重要性を強調しました。
杉尾議員は「うそをついてはいけない。まっとうな政治の基本を国民のみなさんに理解していただきたい」と訴えました。