福山哲郎幹事長は12日、定例の記者会見を国会内で開催。第49回衆院選挙公認候補者214名が決定したことに、「できる限り1対1の構造で戦う選挙が整ってきた」と述べ、まっとうな政治の実現に向けて国民とともに戦っていく決意を表明しました。

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 幹事長会見に先立ち、平野博文選挙対策委員長(代表代行)が記者会見を開き、同日の常任幹事会で第49回衆院選挙公認候補者を決定したと報告。同日公認が決定したのは小選挙区立候補予定者214名(現職105名、元職25名、新人84名)で、女性比率は17.3%(女性37名、男性177名)。単独比例については近日中に報告するとして、「代表からは比例単独候補を含めて過半数以上を擁立することが大命題。233名以上必ず擁立する決意で最終選考をしている」と述べました。

 同日の常任幹事会で総支部長辞退が了承された福島5区の鳥居作弥元県議について、今後の処遇を問われると、「元々県議会議員を目指すなかで党勢拡大ということで(衆院選挙の)公認候補予定者として決定した。政治状況を見て比例候補に選任したいという声があり了とした。比例名簿に登載したい」と発言。野党間での候補者調整については、「今回の衆院選挙は政権選択選挙であり、候補者を最大限一本化する努力は絶対に必要であり野党第1党の責務。それぞれ政党を背負いそれぞれの立場もあるが、最大限与党を利することのないよう調整することを基本軸にやり取りをしている」と述べました。

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 福山幹事長は、214名の公認候補予定者を擁立したことに、「いよいよ戦いが始まるということで気の引き締まる思い。1年前の合流で多くの仲間に加わっていただいたこと、今の自公政権に対して何とか変えていきたいという新人の候補者に集まっていただいたことの結果だと思う。多くの地域での支援者の皆さんにも感謝を申し上げたい。十数年ぶりに与野党がほぼ大方の選挙区で、できる限り1対1の構造で戦う選挙が整ってきた。これまでの安倍・菅政権と、(衆参両院の代表質問の)昨日今日とで明らかになった何をやりたいのかもはっきりしない、具体性もなく、ブレる岸田内閣。そういう状況の中での戦いになる。われわれとしては日本の国の政治を国民と共に変えていきたい、まっとうな政治にしていきたいことを強く訴えて、短い期間の選挙戦だが、懸命に戦っていきたい」と表明。候補者数については、「過半数の233を超える状況で、どこまで超えるかについては今精査をしているところ。限りなく240に近いところで公認候補者を擁立していきたい」と力を込めました。

 れいわ新選組の山本太郎代表が出馬を表明し、その後撤回した東京8区については、山本代表の意向を聞いた上で、東京8区の吉田はるみ総支部長と断続的に相談してきたと、この間の経緯を説明。山本代表の出馬表明以後、東京都連会長の長妻昭衆院議員、同幹事長の手塚仁雄衆院議員とも話し合いをするなかで、これまで6年間吉田総支部長と活動をともにしてきた東京8区の市民の皆さんから「吉田さんで戦うべきだ」との大きな声が上がり、結果的に山本代表の撤回となったと述べました。

 北朝鮮による拉致問題をめぐる生方幸夫衆院議員の不適切な発言については、「拉致被害者とご家族および、これまで拉致問題の解決に関わってこられた全ての方々を深く傷つけるものであり、党の考え方とも全く相入れないもの。幹事長としても心からお詫びを申し上げる」と謝罪。11日、生方議員が謝罪とお詫びコメントをSNS上に上げ、その後、党の拉致問題対策本部長の森ゆうこ参院議員から家族会、救う会、特定失踪者問題調査会や関係者の皆さまにお詫びを申し上げ、生方議員と直接お詫びにいったと説明し、「公認できる状況ではない」と述べました。