「経済のために子どもが生まれてくる訳ではないけれども、子どもの数が増えれば、消費者の数も増えるのだから、消費は伸びるのではありませんか。だから老後や子育てを支え合う。安心できる老後や子育てを支えることは、そのことによって消費を伸ばす経済対策でもある」(枝野幸男代表)。
「残念なことに、最近『親ガチャ』という言葉があり、親がハズレだったというようなことを言う子どもたちがいるようです。そんな国、普通ではないですよね。そして大学の学費が高いとか、そういったことを何か自己責任とか、親の収入のせいだとか、皆さん、諦めてしまってはいないでしょうか。そこをなんとかするのが政治の課題ではないでしょうか」(東京22区・山花郁夫候補)。
枝野幸男代表は29日夕刻、山花郁夫候補(東京22区)の応援のため、東京三鷹駅前で開かれた街頭演説会に参加しました。会社帰りのサラリーマンが多く行き交う三鷹駅南口のペデストリアンデッキ上でおこなわれたこの演説会。道すがら、山花候補に激励の言葉をかけていく人びとも多く見られました。
■山花郁夫候補(東京22区)
この日本には「1億総中流」と呼ばれていた時代がありました。
その後、新自由政策が始まり、民間でできることは民間へ、規制はどんどん取っ払え、公務員など少なければ少ないほどよいのだ。こんなことをやっていたから、ついこの間のことです。PCR検査を受けたくても受けられない。いや、電話すらつながらない。そんな保健所になってしまったのではないでしょうか。
ちゃんと命と暮らしを守る、そんな方向に政治を改めていかなければなりません。
今、国立大学・公立大学の授業料、とても高くなりました。
私が大学に通っていた30年前、その時代は国立大学の学費は20万円台でした。学生がかなり頑張れば、学費を何とか自分で払える、そんな時代でした。
しかし今、国立ですら、なかなか親御さんの経済力では大変だ。そんな方々が増えています。
大学の奨学金、基本的には貸付型です。大学を卒業した途端、200万、300万の借金を背負って社会に出ている、そんな若い人たちがいます。これではやっと就職をして、愛する人と出会って結婚しよう、お子さんを持とうとしたって、なかなか難しいでしょう。
今、そんな社会になってしまっています。
国立大学も採算性だなんだ、といって授業料がどんどん上がっていきました。
今、アベノミクスの下で格差が拡大し、それが固定化してしまっている。
どんな家庭に生まれたのか、親御さんの経済状況によって、お子さんの進路が狭まってしまっています。
私たちには、それが普通のこととは思えません。 残念なことに、最近「親ガチャ」という言葉があり、親がハズレだったというようなことを言う子どもたちがいるようです。そんな国、普通ではないですよね。
そして大学の学費が高いとか、そういったことを何か自己責任とか、親の収入のせいだとか、皆さん、諦めてしまってはいないでしょうか。
そこをなんとかするのが政治の課題ではないでしょうか。
■枝野幸男代表
そもそも保健所が足りない。この三鷹のエリアもそうです。
そして病床が足りなくなって、医療崩壊になった。この20年間で保健所は半分に減らされました。
高齢化が進んで医療のニーズは高まっているのに病床は増やせず、むしろ地域医療の拠点となっている公立病院などの統廃合が進められてきました。皆さん、ご存じですか。このコロナ禍の下でも、病院の統廃合を進めているんです。岸田総理は「拠点病院の統廃合は予定されているものだから、予定通り進める」と国会で仰った。このコロナ禍の下で、医療がひっ迫している、医療現場が疲弊して疲れ切っている。なのに、全く手を打とうとしない。こんな政治を変えようではありませんか。
経済のために子どもが生まれてくる訳ではありません。ただ、生み育てたいと思いながら、諦めている若い人たちがたくさんいます。
年収100万や150万、いつ仕事を失うか分からない非正規。もう目の前のことで精一杯。家庭を持つなんて。ましてや子どもを産み、育てるなんて。とてもではない。そうでなくても夫婦共働きでカツカツだ。保育所は大丈夫か、放課後児童クラブは大丈夫か。いや、教育にお金がかかる。
こんな状況では、子どもが欲しいと思っても諦めざるを得ない。そういう若い人がたくさんいます。
そうした皆さんが、安心して子どもを産み、育てる。その希望を叶えることができれば、本人も幸せだけれど、それだけではない。
経済のために子どもが生まれてくる訳ではないけれども、子どもの数が増えれば、消費者の数も増えるのだから、消費は伸びるのではありませんか。
だから老後や子育てを支えあう。安心できる老後や子育てを支えることは、そのことによって消費を伸ばす経済対策でもある。
山花郁夫さんは、今や日本の立憲主義と憲法の守護神です。憲法とか立憲主義というと、とっつきにくいですが、その本質をちゃんと分かっている。そしてそのしっかりとした認識に基づいて問題点を指摘していく。まさに立憲主義の守護神として、この間、最前線で頑張ってきてくれました。
何しろこのコロナ禍で、緊急事態状況が憲法にないから憲法を変えようなんて、全く憲法に対して無知蒙昧としか言いようがない。国民の命を守るために必要な規制、人権の制約は、日本国憲法でも堂々と認められているのです。インフルエンザ特措法、コロナ禍で使っていますが、これも必要ならばもっとできることがある。またこのコロナ禍を災害認定すれば、災害対策基本法が適用され、いわゆるロックダウンに近いことが今の法律でもできる。
そんな当たり前のことを知らない発言を、法律のプロたる国会議員なのに、堂々と仰る方がたくさんいる。そんな中、憲法の守護神、山花郁夫が国会にいないと本当に困るんです、皆さん。