福山哲郎幹事長記者会見
2021年11月12日(金)16時16分~16時35分
発行/立憲民主党役員室
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/d2uLN1lo2yQ
■冒頭発言
■質疑
■冒頭発言
○「第37回常任幹事会」「両院議員総会」を開催
【幹事長】
お疲れさまでございます。きょうの常任幹事会と両院議員総会の報告を実務的にさせていただいて、きょうは代表の記者会見がございますので短めにしたいと思います。
常任幹事会を開催させていただきまして、代表はきょうは辞意を表明されていましたので常任幹事会は欠席という運びになりました。私から代表の辞職の意向を常任幹事会の皆様にお伝えして了承をいただきました。
これで代表が欠けることになりますので、立憲民主党代表選挙規則第25条に基づいて、代表が欠けた場合の代表選挙の議論を常任幹事会で始めさせていただいて、代表選挙に関する常任幹事会決定を常任幹事会においてしていただきました。皆さんのお手元にある紙のとおりでございまして、2021年の代表選挙に関して以下のとおり決定すると確認をしました。
任期途中の代表選挙を行うこと。
有権者は、代表選挙規則27条に基づき、党員・協力党員、党籍を有する地方自治体議員、国政選挙の公認候補予定者、党所属国会議員による選挙によって行うということを確定いたしました。
代表選挙の期日は、11月30日を代表選挙の投開票日とし、11月19日に告示をして、11月29日に郵便及びインターネット投票を締め切り、その後、投票の予備開票及び準備作業を行うということで確認をいたしました。
代表選挙に伴う臨時党大会を招集しなければいけませんので、代表選挙実施のための臨時党大会を11月30日・火曜日に招集するということになりました。
今のことが常任幹事会で代表選挙に関して決定いたしましたので、それに伴って臨時大会の開催要項を決めさせていただきました。2021年11月30日13時開会、場所は東京プリンスホテル「鳳凰の間」、議案は代表選挙またはその他関連する議案ということで、日程としては郵便投票の予備開票をしている中で11月30日の臨時党大会をやるという形になっています。構成員、代議員は以下のとおり(①党所属国会議員②公認候補予定者③各都道府県連代議員各1名)。議決権は、党所属国会議員は1人各2ポイント、公認候補予定者は1人各1ポイント、都道府県連代表者は決選投票となった場合において投票を行うこととし1人各1ポイント、地方自治体議員並びに党員・協力党員は臨時大会に先だって代表選挙規則に基づくインターネット投票を含む郵便投票を行うこととし、臨時党大会における投票権は有しないということになりました。この臨時党大会の開催をきょう常任幹事会でお決めいただいて、きょうの常任幹事会は終了しました。
一点だけ、お一人の常任幹事の方から、惜敗をされた方のポイントの付与についてご質問がありました。規約上も代表選挙規則上も、公認予定者という形になっておりまして、惜敗をされた方は規約上は一旦総支部を解散するという前提になっていますので、もちろん継続してやられる場合には解散する必要はないわけですが、身分上は、規約上は一旦次の選挙の公認予定者から外れますので、惜敗の皆さんには少し厳しいかもしれませんがポイントの付与はないということを申し上げて、このことは役員会でも常任幹事会でも何度か議論した上でこの結論に達しましたので、そのようにご報告させていただいて了承をいただきました。
その後、両院議員総会を開催いたしまして、代表の辞任の発言は皆さんご案内のとおりです。
私から今の常任幹事会の状況を報告させていただいて了としていただきました。
白眞勲議員からは最後のところの発言がありまして、代表・幹事長も頑張っていただいたので、元気を出して、いい代表選挙にしようという発言があり、また、常任幹事会同様お一人の方から惜敗した方々に対してのポイント付与についての質問があったので、今、私がお答えしたのと同様のお答えをさせていただきました。
それで両院議員総会も終わりましたので、これで正式に立憲民主党の次の代表を選ぶ代表選挙が具体的に19日告示で始まりますので、記者の皆様にも今後ともよろしくお願いしたいと思います。
私はこのまま新体制ができるまでは残務期間を残務処理に当たって執行部として一応残りますが、正式に皆さんで会見の場を持てるかどうかについてはもうわかりませんので、本当に記者の皆さんには、合流後1年お世話になりましてありがとうございました。また、4年前の(旧)立憲民主党の結党時から本当にお世話になりまして、ありがとうございました。
結果としては現有議席を維持することができなくてこのようになりましたが、枝野幸男代表が4年前に立ち上げた立憲民主党という小さな挑戦が、結果として4年たち野党第1党として240名の候補者を選挙に擁立し、政権選択選挙という構えまでできたということについては、一定私も懸命にやらせていただいたと思っておりますが、枝野代表を支え切れずに代表を辞任という状況にさせてしまったことについては代表を支える立場として本当に申しわけなく思いますし、何よりも立憲民主党にご期待をいただいたこの4年間、残念ながらこういう結果になったことについては、多くのパートナーやお支えいただいた皆さんにも心からおわびを申し上げたいと思います。
ただし、96議席を衆議院で有し、参議院でも四十数議席のある野党第1党であることは間違いありません。その矜持は全く変わりませんし、立憲民主党が野党第1党としてこれからも国民のご期待に応える政党としてさらに発展できるように、微力ではございますが私も一議員として一生懸命やっていきたいと考えております。
本当に記者の皆さんにはお世話になりましたし、ごらんいただいているパートナーや支援をいただいた皆さんにも心から感謝を申し上げ、常任幹事会の報告を終わらせていただきます。本当にお世話になりました。ありがとうございました。
■質疑
○代表選挙について(1)
【毎日新聞・田所記者】
郵便またはインターネット投票の対象者は地方議員・党員・協力党員ということでいいのかと、その皆さんは郵便かインターネットかを好きに選ぶというような形なのか伺いたい。
【幹事長】
それぞれの党員やパートナーの皆さん、地方議員の皆さんには、はがきが行きます。はがきが行ったものを、そこにそれぞれの個別の番号がありますので、それに基づいて、はがきを投函していただいてもいいし、その番号がその方の番号なので、それを登録していただいてインターネットで投票していただいても、どちらも選択できるようになっているというふうに私は報告を受けています。
【毎日新聞・田所記者】
可能であれば、衆参議員、参院選の公認予定者、地方議員、そして党員・協力党員の、わかる範囲での人数を今お持ちであれば教えていただきたい。
【幹事長】
ごめんなさい、今、手元にないです。どこかの時点でご紹介できる部分があればご紹介したいと思います。
○国会論戦 特別国会閉会について
【東京新聞・木谷記者】
きょう特別国会が閉会し、次の臨時国会は12月初旬と言われているが、岸田政権が発足して2カ月程度本格論戦がないことについてご見解をいただきたい。
【幹事長】
岸田政権だけではなくて、前菅政権から全く国会論戦がないままずっと来ています。我々、ことしの3月から持続化給付金の法案も出していますし、低所得者の方への給付金の法案も出していますし、非常に結果として1年間放ったらかしだったなという思いは、このコロナの中で内心じくじたるものがあります。国会の論戦も結果として12月まで結局やらないという状況ですので、この間も申し上げましたが補正予算の10万円給付についても結局選挙が終わってから与党内で調整しているような状況ですから、これだけ補正予算の編成も遅れたのだと思います。
非常に国会から逃げている姿勢は変わりませんし、選挙結果が一旦出たとしても、このことは野党第1党として、国民生活を守る立場として、やはり政府・与党には強い姿勢で臨んでいきたいと考えますし、我々としてはこの短い特別国会の中でも2本の議員立法を提出させていただきましたので、我々としては自分たちの姿勢も示しながら、一方で政府・与党についてもおかしなことはおかしいと明確に言っていきたいと思います。
○両院議員総会について
【フリーランス・堀田記者】
先ほどの両院議員総会などは、はっきり言って来なくてはいけないわけですよね。
【幹事長】
はい。
【フリーランス・堀田記者】
それに堂々と来ないベテランがいるが。
【幹事長】
もう代表が辞める議員総会の話でそんな話をしても仕方がないでしょう。申しわけありませんが。
【フリーランス・堀田記者】
いや、違いますよ、党として。あなたを責めているのではありません。
【幹事長】
私は責められているとは思っていないけれども、もういいでしょう。
【フリーランス・堀田記者】
一致団結してやるというときに、こういった規則を守らないベテランがいるということをどう思うか。
【幹事長】
もう私はきょうはそのことについてコメントはしません。申しわけありませんが、お許しください。
○代表選挙について(2)
【京都新聞・国貞記者】
代表選、来週以降本格化してくると思うが、どういう論戦を幹事長としては期待しているか伺いたい。
【幹事長】
どなたが代表選挙に名乗りを上げられるかまだわからないので何とも言いようがありませんが、これまでの党の歩みをどう評価いただくのか。または、この衆議院選挙をどう考えられるのか。そしてまた、国民の皆さんに期待をいただけるような政策、我が党の考え方をどういうふうに国民の皆さんに伝えていただけるのか。こういったことを総合的に、代表選挙に名乗りを上げられる方は国民の皆さんに訴えていただきたいと思いますし、先ほど申し上げましたように野党第1党の矜持を持って臨んでいただければと思います。
○4年間の振り返りについて
【京都新聞・国貞記者】
4年間野党第1党の幹事長をされてこられて、個人的に一番のその思い出というか、そういうものがあれば教えていただきたい。
【幹事長】
思い出ですか。立憲民主党を立ち上げて、4年前の総選挙のときに、大雨の中で最終日に新宿バスタの前に本当に数千人の方が集まっていただいて、大雨の中で代表と二人で演説をさせていただいて、「あすの投票日、ひょっとしたら議席をふやせるかもしれないね」と二人で言っていたのですが、それ以上に、最小の野党第1党を次の日につくっていただいて、本当に僕は国民の皆さんに立憲民主党は救われたと思っていますし、助けていただいたと思っています。あのときに新宿バスタ前にたくさんの皆さんが集まっていただいた雨の中の景色は本当に忘れようもありませんし、演説が終わった後、皆さんが選挙なのに「ありがとう」「ありがとう」と言っていただいて、あの光景はやはり忘れてはいけない光景ですし、忘れられない光景だなと思います。
今回こういう形で枝野代表を辞任する状況にしてしまった幹事長としての力不足は本当に無念です。多くの仲間を国会へ戻すことができなかったことも本当に無念としか言いようがありません。
○衆院総選挙の結果について
【フリーランス・横田記者】
まさに4年前のあの熱狂からできた立憲民主党が共産党も含む野党共闘路線を掲げることで今回の結果になったと思うが、この路線は基本的に正しいがちょっと本気度が足りなかったとごらんになっているのか、あるいは4年前の前に戻って共産党との選挙協力を見直す方向に行くのか、どちらなのかお考えを伺いたい。
【幹事長】
基本的には、敗軍の将は兵を語らずだと思います。次の執行部の皆さんがこの選挙結果を科学的に分析する中でどう評価されるかだと私は思っています。
一方で、2年前の参議院選挙も1人区は、国民民主党も含めて、共産党も社民党も無所属の会も含めて、1人区一本化を全ての選挙区でやりました。小選挙区の衆議院選挙ですから当然、マスコミの皆さんも「野党がばらばらだ」とこの10年間ずっと言ってこられましたが、ですからこそ我々は、1人区の小選挙区ですから制度的に言えば野党が固まらないで分裂すれば与党を利するだけですから、今回は全てではありませんが7割強の選挙区で一本化の努力をした。それに対して、共産党だけではなく、国民も実は我々との政策協定ですみ分けをしましたし、社民さんも当然、れいわ新選組の山本代表も最終的にはご協力をいただいたと私は思っています。この構えで戦えたことについては、それぞれの選挙区で圧倒的に票が立憲民主党の候補者はふえています。最後、小選挙区で競り負けましたが、100以上の選挙区で僅差の戦いをしたことは間違いありません。
100以上の小選挙区で野党の候補者が僅差の戦いをしたなどというのはほぼ10年ぶりのことですから、そこの結果については冷静に判断をしなければいけないと思いますが、一方で、共産党と一定の選挙調整をすることで反共キャンペーン等を与党がやったことに対して、有権者がどのようにそのことを投票行動に反映させたのか、そのことも冷静に見なければいけなくて、そういったことをトータルに科学的に分析する中で、我々も残余の残務の期間、そういったことの総括についてはスタートさせたいと思っていますが、その結果も含めて新執行部に引き継いでいきたいと考えています。
【フリーランス・横田記者】
まさにその反共攻撃に対して反論が不十分ではなかったのか。連合が自民党寄りになって自民党にすり寄っておこぼれを得るような形で自民党と一緒になって反共攻撃に加わったような、こういう自体に対して反論が不十分だったのではないかということと、れいわとの協力についても山本太郎代表が出馬表明を撤回したときにもうちょっと立民として温かい対応をしていればちょっとは違ったのではないかと思うが、その2点について伺いたい。
【幹事長】
今のは1点目も2点目もほとんど印象であるし、ファクトかどうかわからないので、私は山本太郎代表とはかなり密にコミュニケーションしてきたつもりですので、温かいとか温かくないというのはあくまでも印象論ですから、そこでもう選挙が終わった後でそういう感情とか印象論で語ると間違えると思うので、私は科学的な分析が必要だと思っていますのでコメントは申しわけありませんがしようがないと。そういうことも聞かれていますし、連合さんだって応援していただいているところは一生懸命応援していただいたところももちろんたくさんあるので、一部のことをとらまえて全体みたいにすると全体像を見誤ると思いますので、そこは冷静に分析をしていくべきだと私は考えています。