福山哲郎幹事長は18日、連合の中央執行委員会に出席し、あいさつしました。
先週代表を退任した枝野幸男前代表から「くれぐれもよろしくお伝えしてほしい」との伝言を紹介した上で、「芳野友子会長、清水秀行事務局長をはじめ、新三役の皆さまにはご就任おめでとうございます。ご就任早々の総選挙において、多大なるお力添えを賜りましたことを心から感謝を申し上げます」と述べ、各産別、地協等の皆さまからそれぞれの地域で、多大なご支援をいただいたことに謝意を表しました。また、神津里季生前会長、相原康伸前事務局長をはじめとする前三役に対する謝意も表しました。
「野党第1党の責務として、240人の候補者を擁立し、そのうち214の小選挙区で擁立、213の小選挙区で候補者を1本化して戦いました。国民民主党さんとは連合との政策協定を結ぶことでそれぞれが競合しないように協力し、一定の成果を得られたと考えています。玉木代表にも感謝をしています」と述べました。
また、96議席の獲得に終わり、現有議席を下回った選挙結果について「多くの仲間を国会に戻せなかったことは痛恨の極みであり、本当に申し訳なく思います。57の選挙区で勝利し、31の小選挙区で1万票以内という極めて僅差の戦いとなり、皆さまのお力をいただきながら惜敗をしたことは悔しい思いでいっぱいです」「 少し俯瞰して見れば、これかまで野党が分裂していた時の戦いと比べると、各選挙区で票を伸ばし、約100の小選挙区で大接戦となりましたが、結局構えはつくったものの、最後に競り負けたと言わざるを得ません。選挙総括については科学的な分析が必要です」と報告しました。
明日(19日)に告示される党の代表選挙に触れ、「新体制に対しても、これまで以上のご指導、ご鞭撻を賜りたく存じます。来年の参院選に際し、立憲民主党で戦っていただく比例予定候補者の方のみならず、全ての連合候補が全員当選を果たしていただくことを切に祈念しております」「連合の皆さま方が働くことを軸とする安心社会の実現に向けて更なるご発展をいただくことを祈念し、私たち立憲民主党も働く者の幸せのために、より協力し、ともに戦わせていただく」と語りました。
福山幹事長は、終了後に記者団の取材に応じ、中央執行委員会でのあいさつについて報告しました。
代表選はどのようなことが取り上げられるべきかと問われると、衆院選挙で約100の小選挙区で大接戦に持ち込みながら最後に力負けしたという状況をどう考えるのかということを挙げ、さらに「総選挙が終わったからといって国民の生活経済が安定している訳ではなく、ガソリンの値段が上がったりしている」「国民生活は待ってくれませんので、立候補される方々が思い切って議論できる、そのような代表選挙になってほしい」と語りました。
党の新体制が連合とどのように向き合うことを期待しているかと問われると、「枝野前代表と私も、会長、事務局長と本当に真摯な形で対話させていただいていたので、信頼関係を築いていくことが最も大事だと思っています。ましてや働く者の立場に立って、われわれは政治をやっていかなければいけないので、新しい執行部とで対話をしていくことが大事」だと話しました。
文書交通費(文通費)を日割制度にする法改正について問われると、「私も従来から日割りにする法案をすぐ準備したいと申し上げてきました。安住国対委員長から本日の与野党国対委員長会談の報告を受けておりますが、日割りの法案を臨時国会で成立させることについては全く異論はありません」と話しました。また、文通費の余剰分の取り扱いについては「私は基本的には国庫に返納するのが筋だと思っています」「私は(寄附ではなく)国庫に戻すのが本来の姿だと思っています。ただそれは、議運委員会の場で各政党の考え方を聞きながらまとめていかなければいけない」との考えを示しました。