野田佳彦最高顧問は4月16日、石川県金沢市を訪れ、参院選石川県選挙区補欠選挙に立候補している、おやまだ経子(おやまだ・つねこ)候補の総決起大会に出席し講演しました。また、総決起集会終了後に、金沢市内で街頭演説が行われ、馬淵澄夫国会対策委員長がおやまだ候補への応援演説をしました。
■総決起大会
おやまだ経子候補
「生きたいように生きられる社会」をキャッチフレーズに掲げるおやまだ候補は、「何も変わらずに好きなことをやって生きていけばいい。そんなことを私は言っているわけではない」と述べ、基本的人権の尊重、最低限の生活保障があったうえで誰もがやりたいことをやれる社会こそが「私が求めている生きたいように生きられる社会です」と説明しました。
選挙戦を通じて石川県内をまわり、コロナ禍で多くの旅館が潰れたこと、酪農業では燃料代が高く、牛のえさ代が高いこと、女性が働く場所がなく市内から転出し少子化問題は解決しないなど、さまざまな意見や悩みを聴いてきたことを紹介。「今の与党はどこを向いているんでしょうか。私たちのことを全く向いていない」と強調し、「子どもたちには政治を楽しく語れて、権力が悪さをしたら自分たちの声が届いて交代できるんだという体験をしてほしい」と訴えました。女性の国会議員がいない石川県での立候補となったことに触れ、「女性国会議員として、石川県代表にしていただき、石川県を日本中のお手本にしようじゃないかと思っておりますので、応援のほどよろしくお願いいたします」と支援を呼びかけました。
野田佳彦最高顧問
「この4月の時期に国政について審判を下すチャンスとなるのは、この石川だけ」と述べる野田最高顧問は、おやまだ候補に対して、「審判を下さなければいけないテーマが外交と経済で出てきているなか良く手をあげて選択肢になっていただいた。その勇気に心から敬意を表したい」と感謝を示しました。
今問われている国政のテーマとして、まずロシア外交をあげる元総理大臣の野田最高顧問は、過去2回プーチン露大統領と会談した経験があることを披露。プーチン大統領をわざと1時間以上の遅刻をしたり、無理難題を突き付けて「相手の力量を確かめる」人物だと指摘しました。そうした人物であることから安倍元総理がプーチン大統領とロシアへの経済協力を約束したことについて、「北方領土問題の交渉をしてるふりをして、ジャパンマネーを引き出すための企みだったのではないか。まったく、意味のない27回の会談だった」と評価を下しました。
野田元総理は、もう一つのテーマに経済を掲げ、物価高について触れました。物価対策を政府がしようとしている一方で、日本銀行が円安を認めていることを批判。「政府と中央銀行がやっていることが違う。何やってんだ岸田政権、と意思表示をするために経済の『経』と書くおやまだ経子さんに1票を託してほしい」と支援を呼びかけました。
また、子どもが親を選ぶことができないことを指す「親ガチャ」という言葉を持ち出し格差が広がっていることについて、「この世に生を受けたどんな子どもにもチャンスを作らなければいけない」と述べました。民主党政権時代は「こども手当」創設や、高校授業料無償化を行い、さらに給食費無償化や給付型奨学金の返済不要の拡充もしなければいけないと訴え、「親ガチャなんて言葉が生まれたのは親にはずれたのではなく、国にはずれたのだ。国ガチャに当たったと言える時代を皆さんつくろうじゃありませんか」と述べ、「学ぶチャンスをつかむことがどんなに大事か身をもって苦労している人が皆さんの代表にふさわしくありませんか」とおやまだ候補への投票をお願いしました。
近藤和也衆院議員
北陸3県で「実質的に野党の国会議員は私1人しかいないという状況だ」と述べる近藤議員は与党について、「政策面で見れば、内政についても外交についてももう間違いだらけ。
自分たちの間違いを隠すために存在している人たちもいます。私は決してそれを許してはいけない」と強調し、24日におやまだ候補の嬉し涙が見れるように「戦ってほしい」と訴えました。
■街頭演説会
馬淵澄夫国会対策委員長
ウクライナ情勢や新型コロナウイルス禍で厳しい経済情勢の中、馬淵国対委員長は、「実は、現在の低迷はもう既に30年を超えている」と指摘。「足元の経済政策を見直さなければいけない」と主張する馬淵国対委員長は、「昨年の総選挙まで、私たちは新立憲民主党として、野党の共通政策として時限的な消費税減税5%を掲げました」と紹介し、引き続き「これを実行していかなければなりません」と訴えました。また、3年半前に初めておやまだ候補と会ったという馬淵国対委員長は、「シングルマザーとしてダブルワーク、トリプルワークは当たり前。働くお母さん、子育てをしながら、さらには社会の中で負けないで必死になって頑張っている女性の代表として頑張りたいと主張していたおやまださんが、この金沢で石川で、国政に挑戦することになったことは本当に嬉しい」とエールを送りました。