逢坂誠二代表代行は4月30日山梨県入りし、宮沢由佳参院議員とともに県内4カ所(甲州市、山梨市、笛吹市、甲府市)で開かれた街頭演説会に参加。「国民一人ひとりの安心と安全を保障するとの思いで打ち出した『生活安全保障』の理念、政策の柱」を訴えました(写真上は、甲府駅前の街頭演説会)。

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 逢坂代表代行は、新しいキャッチフレーズ「生活安全保障」ついて、「国民生活を良くすることが政治の究極の目的。今の政府は、安全保障に名を借りて国民一人ひとりが見えていないのではないか。われわれは、『国民の生活の安心、安全を保障する』という思いだ」と述べ、「立憲民主党こそが国民の生活を守るんだということを多くの人に伝えてほしい」と呼びかけました。

 日本の国内総生産(GDP)は米国、中国に次いで3番目の経済大国である一方、国民1人当たりのGDPは、購買力平価換算で世界第30位(2020年)だとして、「この国の政治は、本当に国民の生活を見て進んでいるのか。一部の大企業や、一部の地域だけが儲かるのでは国民の生活は良くならない。一人ひとりの生活に着目して政治を進めることが、われわれの目指す政策の目的だ」と力を込めました。

 その上で、立憲民主党は現下の状況を踏まえ、今月8日に総額約21兆円の「生活安全保障のための緊急経済対策」を発表したことに言及。政府・与党に働きかけた結果、ようやく政府が補正予算編成を伴う形で緊急経済対策を取りまとめたことには一定評価した上で、「額が少なすぎるし遅すぎる」と批判しました。

 逢坂代表代行は宮沢議員について、「子ども・子育ての現場を知っている。だからこそ言葉に説得力がある」と評し、国会に必要な人材だと話しました。

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 今夏の参院選挙で2期目を目指す宮沢由佳参院議員は、「保育士として子育て支援に取り組み、今年で30周年になる。子どもたちの虐待がなくならない、子どもたちの貧困が増えている。子どもたちが幸せでない日本に何故なったのかとの思いから6年前に国会議員に挑戦し、多くの県民の皆さんに背中を押してもらい当選をさせてもらった。それから約6年間、『子どもの幸せのために、命と暮らしを守る』『働く仲間のやりがいと仕事を守る』『平和を守る』という政治活動を続けてきた」と自己紹介。今、コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻などにより大変不安な世の中になっている中、自身が一丁目一番地に掲げ取り組んできた子どもの虐待や貧困は増えていることに、「なぜ豊かであると思われた日本で子どもたちが苦しまなければならないのか。生まれた家庭によって大学進学をあきらめなければならないのか」と述べ、偏った予算の使い方を改め、命と暮らしを守るために必要なところ予算を配分すべきだと主張しました。

 宮沢議員は、立憲民主党は教育費、子ども関連予算を倍増させる法案を提出にしたことにも触れ、「子どもたちに幸せな未来は、高齢者にとっても幸せな未来。誰も取り残されない未来を作りたい。政治にはバランスと緊張感が大切。私たち野党に力を貸してほしい。与党に勝手なことをさせない力を皆さん一人ひとりと一緒に作りたい。平和な明日のために、子どもたちの未来のために、高齢者の安心のために頑張っていきます」と訴えました。

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 小沢雅仁参院議員は、ロシアのウクライナ侵攻をめぐり「核共有」や「敵基地攻撃能力の保有」「防衛費増額」などの議論があることに触れ、「今やるべきことは未来を担う子どもたちを守ること。戦争に突き進む危険な考え方をすべきではない」と表明。家庭の経済的な理由で進学校に通いながら大学進学を断念した自身の経験を語り、「子どもが心配せず進学できる社会にしていこう。子どもを安心して生み育てられる社会にするためには政治の転換が必要だ」と訴えました。

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 中島克人衆院議員(山梨1区)は、政府の鈍感な対応の象徴的な例として新型コロナウイルス感染症対策を挙げ、昨年の第5波の後、野党は危機管理の抜本強化を求めたにもかかわらずこれを無視、その後の第6波ではコロナ感染が確認されながら放置され自宅で亡くなった方は1000人以上になったと問題視。「必要な方が必要な時に医療にアクセスできる保障をした皆保険制度があるのに医療にアクセスできない。こんな状況を2年以上放置しているのが今の政権だ」と断じました。

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■産前産後ケアセンターを視察

 逢坂代表代行は、笛吹市内の「産前産後ケアセンター ママの里」を視察。同センターは、山梨県と、県内全27市町村の連携による山梨県産後ケア事業を、学校法人健康科学大学が委託され健康科学大学産前産後ケアセンターとして運営。子育ての心配や産後の疲れたお母さんの心と体に寄り添いながら、お母さんが自信をもって(明るい気持ちで)子育てができるようサポートしています。

 センター長の榊原まゆみさんから事業内容やコロナ禍での現状、課題等について話を聞くとともに、施設内を見学。逢坂代表代行は、社会や家族の在り方が変わるなか、お母さんに寄り添い、またお母さんが相談できる場所があることの大切さ、産前ケアの重要性にも言及しました。榊原さんは「夫に理解してもらえないストレスが多い」と話し、産前の方を対象に「夫婦力アップ講座」を開催していることも紹介、子育てが厳しいカップルへの支援も必要との認識を示しました。産後ケア事業については、国から市町村へは予算が下りるが、直接にはないとも話し、これに対し逢坂代表代行は、国としてサポートする体制が必要だと述べました。

 視察には、小沢参院議員も同行しました。

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現在は1万部発行の、やまなし子育てサポートマガジン『chibikko press』。当初は手書きだったこのフリーペパーを始めたのが宮沢参院議員だという。
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広い庭を前に気分も開放的に。足湯で全身のリラックス効果も
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写真右から、逢坂代表代行、榊原センター長、小沢参院議員