【プロフィール】
村上たいじろう(むらかみ・たいじろう) 参院選公認候補予定者(鳥取県・島根県)
1988年6月30日生まれ
鳥取県西伯郡日吉津村出身
米子東高校、九州大学法学部卒
元鳥取県職員
ウェブサイト:https://murakamitaijiro.com/
Twitter: https://twitter.com/murakamitaijiro
Facebook: https://www.facebook.com/taijiromurakami
2016年の参院選より合区となった鳥取県と島根県。村上たいじろうさんは、そこで参院選候補予定者として活動しています。2つの県をまたいで活動する合間に、島根県雲南市にある古民家を改修したワーキングスペースでインタビューに応じてくれました。
政治の力で未来を選びたい
――公務員を経て、なぜ候補予定者へ転身することになったのですか。
転身という感覚が私にはあまりないです。地域の人のために働きたくて公務員として働いている中で、政治家の方がもっと地域の人の役に立てるのではないか、もっと変えていけるのではないかと思うようになりました。地域に住む人がもっとよい暮らしができるようにすることが私のライフワークですので、その延長線上で候補予定者となりました。
――政治家になりたいと思ったきっかけはなんですか
中学1年生の時に、アメリカで9.11(同時多発テロ)がありました。その頃は、アメリカという国は民主主義や資本主義といった日本と同じ価値観を共有している似た文化の国だと感じていました。そうした身近な国で、テロが起こり、それをきっかけとして戦争に突入していく様子を見て、日本が今後もずっと平和であるとは思えませんでした。ふるさとを守らなければいけない、戦争が起こらないようにしなければいけないと考えたときに、その役割を果たせるのは政治家だと考え、志してきました。
しかし、世の中の問題が戦争だけではないということが年を経るにつれわかってきました。地域を守るためということを考えたときに、鳥取県職員としても痛感した問題は人口が減っていくということでした。人口減少問題に鳥取県も各市町村も頑張って取り組んでいます。ただ、なかなか流れが変わるまでには至りません。自治体の持つ力だけでは限界がありますが、政治の力をもってすれば、人口減少は止められることだと私は信じています。諸外国を見ると、出生率を政策で回復している国がどんどん出てきています。私も子どもが生まれました。子どもたちの未来を考えたときに人口減少を前提として社会をつくっていくのか、人口減少を克服する方法に社会を持っていくのかをまず考え、どちらかを選ばなければいけません。私は、人口減少を早期に克服して、子どもたちに未来を残す方法を選びたい。だから、政治の力で未来を選びたいので政治という場所で闘うことを決意しました。
一人ひとりが考えて、理解して、選ぶ政治に変えていく
――政治の世界で生かしていける得意分野は何ですか。
県職員として道路、危機管理、税を担当してきました。一番の課題と思っているのが高速道路料金です。全国一律の料金制度は、地方の現状を無視しています。山陰道は特に、少し乗るだけで料金が高くなる設定となっており、適正な料金を決めていないと私は思っています。山陰道の料金を半額にすることで、本来は高速道路を使いたいのに一般道を通っている人が高速道を使い、利用者が増えることで収益を確保でき国の負担が減ります。一般道も渋滞が解消されます。みんなが喜ぶ道路にしていくことを私の強みを生かす一つとしてやっていきたいことです。
――現在2児(5歳と1歳)の父という立場から子育て環境についてどう考えていますか。
一番良く聞く話が、子どもを大学に行かせることができるかということです。子育てにお金がかかりすぎるようになっている。特に山陰では多くの大学が県外に出ていかなければならず、授業料に加え生活費も多くかかります。そうなると、子ども1人分なら何とかなるかもしれないけど、2人目は大学に行かせることができないからと子どもを生み育てることをあきらめ、人口減少へとつながっていきます。社会保障も支える側が減ることで、負担を増やし給付を減らさざるを得なくなる。子どもたちのためにも社会を維持する方向へかじを切らないといけません。
――地元・鳥取県の名産を教えてください。
都会ではズワイガニのオスの松葉ガニが有名ですが、私はズワイガニよりもだいぶ安い紅ズワイガニが大好きです。身をつるんと食べることができて、料金的にも庶民的。境港が産地で、鳥取に来たらぜひ買って、カニがこんなに食べやすい物なんだと感じてほしいです。
――島根県で紹介したいこともお願いします
津和野町という街が島根県の西部にあります。昔の街並みが残っていて、きれいなんです。小京都と呼ばれていて、武家屋敷も残っている。今は役場にしてみんなで使いながら街並みを残していて、一部観光地としての部分がありますが、商店街が山の中にすっと広がる。歴史を大切にし街並みごと空間を残しているのは津和野くらいしかないので、人が減っていく中どうやって守っていくのかを考えないといけません。
――最後にメッセージをお願いします
私は、自民党の政治も立憲民主党の政治も一長一短あると思っています。企業のための政治ももちろんあるし、一般に暮らす人々のための政治の面ももちろんある。一人ひとりがしっかりと政治を選ぶ社会にしていかなければいけない。今はそうなっているとは思っていません。そこをしっかりと変えていく。皆さん一人ひとりが考えて、理解をして、選んでいける政治に変えていく。一人ひとりが政治を変える主体である認識をしていくことが日本が良くなっていく手段。立憲民主党は、良いことも悪いことも含めて皆さんにお伝えして選んでもらえるように、まずは知ってもらうことをしっかりとやっていきます。皆さんには知ってもらったうえで政治を選ぶことをしてほしいです。