岡田克也幹事長記者会見

2022年8月26日(金)13時32分~14時05分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/OQTimqpZPz8


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○両院議員総会を開催 幹事長に就任

【幹事長】
 きょうの両院議員総会で幹事長を拝命いたしました岡田克也です。
 4回目ということになりますが、今回、立憲民主党を野党第1党としてしっかり立て直していかなければいけないという明確な任務がありますので、今までの経験を生かして、めり張りをつけてしっかりと頑張っていきたいと思っております。
 目の前のことと、統一地方選挙、あるいは、そもそもいつ開催されるかわかりませんが次の国会などもありますが、もう少し長い目で見て、立憲民主党が野党第1党としてまずしっかりと立場を固め、そして、政権を担い得る政党として国民の皆さんに信頼していただけるように頑張ることが私の責任ではないかと思っております。
 ぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。


■質疑

○新執行部発足に当たって(1)

【読売新聞・北村記者】
 岡田幹事長はこれまで党の執行部の外から立憲民主党の運営についてご覧になられてきたかと思うが、泉体制下での党運営について、どういった課題があるというふうにこれまで感じてこられたか。また、今お話があった政権交代、野党第1党の足場固めに向けて、どういった取組が今後必要になるとお考えか。この2点をお願いしたい。

【幹事長】
 今までのことを私の今の立場で何かコメントすることは避けたいと思います。私としては、私の経験に基づいて、あるいは私の考え方に基づいて、しっかりと党運営をしていきたいと考えております。

○旧統一教会と政治の関わりについて

【「ニコニコ動画」・七尾記者】
 ご無沙汰しておりました。おめでとうございます。
 質問は2点。まず1点目が、政治と旧統一教会との関係をどう見直すかという問題があり、現時点で政権与党は議員個人の責任で乗り切ろうとしているように見える。ただ、それで日本は大丈夫なのかと、納得していない人々がたくさんいる。この問題、幹事長はどうお考えか、まずお聞きしたい。

【幹事長】
 旧統一教会との関係ですが、私自身の接点につきましては、もう既に8月10日に皆様には紙でご連絡をさせていただいております。3回、世界日報のインタビュー記事、あるいは対談に、座談会に出席しているということであります。
 当時、この世界日報と旧統一教会との関係は承知していなかったわけですが、私なり、自分なりには、図書館に行ってある程度過去に遡って世界日報とはどういうものかというのをチェックしたりはいたしました。記事はかなり保守的ですが、特定の団体とか、そういったものに偏ったような、そういう記述は見られませんでしたので、一般のメディアの一つかなというふうに理解をしたところであります。ただ、もう少ししっかり調べるべきだったと言われれば、それはそのとおりでありまして、そこについては弁解の余地はなく、反省をしているところであります。
 私は、自分の政治活動の中で、いろいろなことを注意深く、政治家としてあらかじめチェックをしていろいろな行動をしてきたところですが、今回のことは極めて申し訳ないし、私自身、残念なことだったというふうに思っています。中身が割と保守系とはいえ、一般の記事で書かれていたこと。それから、私の発言、最初は92年の1月23日頃なのですが、私の発言をそのまま掲載してくれていたこと。そういった、メディアとしてちゃんとしたメディアであるというふうに早とちりをしてしまったということだと思います。
 もう一つは、「ニコニコ動画」さんもそうなのですが、私は既存の記者会所属のメディアだけではなくて、幅広くいろいろなメディア、この記者会見もそうなのですが、入っていただくということをずっと志向してまいりまして、党の代表や幹事長のときもやってきましたし、外務大臣になってから、外務省の記者会と外国メディア以外はだめだというお話だったのですが、「ニコニコ」さん初め、あるいは宮崎さんのところもそうだし、いろいろなところにそういう記者会見に参加していただくということにして、今、政府全体でもそういうことが広がっております。なるべくいろいろなメディアに入ってもらおうというふうに考えていた結果、本来入れてはいけないものを入れてしまったということだと思っております。
 そこでご質問なのですが、やらなければいけないことはいっぱいあるのですね。被害者の救済もそうだし、政治との関係も。茂木幹事長のご発言、おっしゃるように党として調べるのか調べないかもはっきりしない状態で、それはしっかり調べてもらいたいと思いますし、私は、この問題でもうはっきりしていることは、当時の総理であり総裁であった安倍さんの関与です。参議院の比例の候補者について、特定の候補者に旧統一教会の票を割り振ったと。当然、親統一教会であるということはもうわかっていてやられたわけですね。そこについて、どう考えているのかと。これは安倍派の話ではなくて、安倍派といっても自民党ですから、しかも総裁ですから、そこはしっかり党としても調べてもらいたいし、それから岸田総理も、安倍さんはそのときに総理でもあったわけですから、その結果として政策がねじ曲がったり、そういったことはなかったのかということは、しっかりと調べる責任があると思っております。

【「ニコニコ動画」・七尾記者】
 2問目だが、岸田内閣の支持率急落の背景の一つにはやはり旧統一教会との関係がこれは事実としてあると思う。これが顕在化したことで、今後の選挙戦において、これまで自民党に入れていた無党派層が投票行動を見直す可能性も出てきたと思う。そのときに、無党派層などを立憲民主党に振り向かせるために、どういう政党で、さらに今後あるべきだとお考えかお聞きしたい。

【幹事長】
 今回の件をきっかけに無党派層を振り向かせるとか、そういう発想ではないというふうに思うのですね。現に被害者の方がおられる。そこをどう救済していくのか。それから、結果として政治がねじ曲げられた可能性がある。これは政府もそうだし、例えば名前、名称の変更なんかもそうですよね。それから、政党としてもそうですね。そういったことをしっかりと明らかにさせていくということが我々野党第1党としての責任であって、もちろんその過程で我々のその接点についても既に調査・発表しておりますが、なお疑念が出てくれば、そのときにきちっと説明責任を果たしていくという中で、最初におっしゃったようにこれは大きな話なのです。政治そのものがねじ曲げられたかもしれないという話ですから、そこについては与党・野党ということでは必ずしもなく、もっと大きな視点で、できれば与党の皆さんにも協力してもらって、一緒になって事実を明らかにして、そして、おかしなところがあれば正していくということをしなければいけないと思います。

○新執行部発足に当たって(2)

【フリーランス・宮崎記者】
 先ほど宮崎の名前にご言及いただきましてありがとうございました。
 その上で質問だが、新立憲がおととしの秋にできてから、岡田さんは常任幹事会にはほとんど出席されているかと思う。執行役員会は逆にいつも出ておられない。今回の執行部、新しい幹事会の中で常任幹事会にずっと出ているのは代表と幹事長だけなのかもしれないが。

【幹事長】
 いや、そんなことはないと思います。徳永さんもそうですし、代行もそうですから。

【フリーランス・宮崎記者】
 それで、参院選の総括というのは既にもう決定しているが、この中で、提案型野党を標榜したことによって国会論戦で批判か提案かになり、最終的に国会対策や選挙対策や広報のあり方を今後は見直すべきだということが、もうこれは党として参院選の総括として決まっているかと思う。そこから見ていけば、幹事長・国対委員長・選対委員長といったところが代表はこれを意識してこの布陣にしたんだろうなというのが大体わかるが、国対に関して今後多少、提案型野党の反対語は何というのかわからないが、あるいは選対のほうではより野党一本化に関して、不十分だったという総括だと思うので、より1人区では1人というような方向でやっていかれる形になるのか。

【幹事長】
 1人区は1人。

【フリーランス・宮崎記者】
 例えば1人区は1人とか、要するに今回の総括は、野党一本化をしなかったということではなくて、時間切れで要するに共産党公認の人も1人区で出て野党の票が割れたということへの意見が批判も含めてあるのではないかと思うが、より1人区では共産党と全部調整をして候補者を一本にしていきたいと、そういった形での今回の新執行部というふうな形になるか。代表から何か指示はあったか。

【幹事長】
 まだそういう議論はしておりません。私は6年前に野党統一候補ということを志位さんと相談をしてスタートさせた、そのときの代表なのですね。しかし、全部一本化するかどうかというのはまた別の話で、私はもう少し現実的なので、やはり候補者を、これは共産党に限らず他の野党もそうなのですが、候補者を絞ることで当選可能性があるところはそうしたらいいし、およそ自民党にかなわないというところは別に無理にする必要はないわけで、6年前と比べると、もう少しそこは柔軟に考えていいというふうには思っております。そういう議論はこれからやっていきたいと思います。
 それから、最初におっしゃった批判か提案かという話は、私はどちらも大事だと思っています。ですから、きちんとした批判は、それは野党として使命だと思います。そこをうやむやにするわけにはいかない。今回の統一教会の話もそうです。ただ、じゃあ我々が政権を担うことになればどういう考え方でやるのかということが、やはり批判するときになければならないのであって、批判だけの批判に終わってしまうということだと、これは国民の皆さんから信頼されない。我々ならこうするということをしっかり持った上で、おかしなところを批判していくという姿勢が大事なのだと思っています。

○世界日報の記者会見参加について

【フリーランス・宮崎記者】
 世界日報が内閣府で開かれていた岡田副総理の記者会見で一遍、平成24年7月に質問しているのがネット検索でわかる。この政府・内閣府の記者会見に関しては、細野豪志内閣府特命担当大臣の23年10月14日に世界日報さんが質問をして、11月と、24年2月と、3回細野大臣の下で質問をしていることがネットでわかる。岡田副総理も24年7月に世界日報の山本さんという方が、行政事業レビューは事業仕分けの進化系というふうに発言をされたが、進化というのが、世界日報の記者の方の価値観で、どういう意味ですかと。大変私には高尚過ぎる質問があった。この件に関して、ちょっときょう突然記者会見があると知らなかったので今ネットで調べたが、覚えていらっしゃれば、内閣府のほうで認定を細野大臣のときに通しているということだが、何かひょっとすると、1回質問しただけということは、副総理が世界日報に関して内閣府広報室に何か意見をしたことがあるのか。この件に関しては覚えていらっしゃるか。

【幹事長】
 いや、全く覚えておりませんが、世界日報を記者会見に入れるかどうかというのは、それは内閣府全体として判断していることだと思うのですね。その中で、枠の中で、私も副総理として記者会見をしておりましたので、入っておられたと。それが妥当だったかどうかというのは一つあります。
 なかなかこれは難しい問題でもあると思います。一応メディアですからね。ただ、統一教会との関係がはっきりしてれば、やはり入れるべきではなかったというふうに思います。その辺はちょっと経緯がわかりませんので、たまたま入っていた人が私に質問したのが記録で残っているということですね。

【フリーランス・宮崎記者】
 内閣府に10年たって問い合わせるほどのことではないと。もう少し時間があれば自分が内閣府に問い合わせてもよかったかなと思うが、改めて内閣府に経緯を問い合わせするほどのことではないとお考えか。

【幹事長】
 私が聞くというより、内閣府としてそういう扱いをしていたのであれば、それは説明が求められると、内閣府にですね、ということだと思います。別に私の会見に限って世界日報が入っていたとか、そういうことではないと思いますので。

○新執行部発足に当たって(3)

【朝日新聞・藤崎記者】
 何点かお伺いしたい。まず一つ目が、4回目の幹事長と先ほどもおっしゃっていた。この間も政治・経済状況が日本もだいぶ変わってきていると思うが、党の置かれている状況も含め、今どういうふうに、この課題認識を含めて捉えられているかということと、改めて今回引き受けられた思いみたいなものがあれば伺いたい。

【幹事長】
 なかなかお答えするのが難しい質問ですが、今回、泉代表から言われて、私なりに党の現状に危機感を持っておりましたので、私がお役に立てるのであればしっかりと代表を支えていきたいということで、ご返事をしたところです。
 それぞれ大変なときだったと思います。特に与党の幹事長のときはねじれで、枝野幹事長が退任された後、当時の菅さんと仙谷さん、代表と官房長官に説得されて、外務大臣から幹事長に替わったわけですね。あのときも大変だということはわかっておりました。
 今回も、党も後ろがないと。場合によってはですね。でも、それはこの党だけではなくて日本の政治にとって極めて大きな問題だと。また55年体制みたいな、もう自民党がずっと与党をやり続けるというような時代に戻ってしまっては、これは日本の民主主義にとっては大きな問題ですから、そういう意味で、党を立て直すだけではなくて、日本の政治のためにしっかりと頑張っていきたいと思っています。

【朝日新聞・藤崎記者】
 その中で、今、岸田内閣の支持率が厳しい情勢に立たされていると思うが、その情勢をどうご覧になっているか。その中で、立憲民主党が野党第1党として受け皿になり得ているのか、なっているのか。そのために何が必要か。そこら辺のご所感をお聞きしたい。

【幹事長】
 岸田内閣の支持率が落ちているのは、いろいろな意味でちゃんと答えていないということが、あるいは、ちゃんとやっていないとか、そういうことだと思うのですね。この統一教会の話もそうです。これから気をつけましょうね、これからやりませんと言っているだけで、過去の事はそれぞれしゃべってくださいと言わんがごとき総理の発言で、現実に現職の閣僚からどんどん前言を変えざるを得ないようなことが起きているということですね。リーダーシップが全然見えないということだと思います。
 立憲民主党がどうかというのは、これは私たちが政権を担えるかどうかというのは、まだちょっと今言うには、それを目指しているわけですが、現実にそうだというわけではありませんので、これから現実に一歩一歩進めていく中で、国民の皆さんに、まずは政権を争える政党と。その上で政権を担えるかどうかというのはその先の話ですから、まずは政権を争えるような政党として立憲民主党をしっかり立て直していきたいと思います。

【朝日新聞・藤崎記者】
 あと2点あるが、一つが、岡田さんは政治家・岡田克也として2回代表を務められ、今回4回目の幹事長ということで、これだけはやりたい、これを手始めにつけていきたいということ、課題などがあれば伺いたい。

【幹事長】
 私が目指してきたのは、ずっと、政権交代可能な政治。そのために自民党以外にもう一つしっかりとした政党をつくるということでほぼ30年間やってきましたので、そこは変わらない。ぜひそれを実現したいと思っています。

○日本維新の会の代表選について

【朝日新聞・藤崎記者】
 他党のことで恐縮だが、維新の代表選が週末にある。どういうふうにご覧になっていらっしゃるか。もしあれば伺いたい。

【幹事長】
 いや、他党の代表選を幹事長の立場であまり軽々しくコメントすることは避けたいと思います。新しい維新の体制が決まれば、そこともしっかりコミュニケーションを取れる。どこまで協力できるかというのは相手のある話ですから今は申し上げられませんが、少なくとも国会の中で政策的に合うものも当然あるわけですから、一つ一つ積み重ねていって信頼関係を築いてきたいと思っています。

○新執行部発足に当たって(4)

【時事通信・木田記者】
 先ほど新体制で初めてとなる執行役員会が行われたかと思うが、どのような内容だったのか。何か泉代表からの指示や確認したことなどがあるかお聞きしたい。

【幹事長】
 日程とか、そういうことは、執行役員会をいつやるかとか、記者会見をどうするかとか、そういうことは内々話合いはありました。それ以外はちょっと今お話しできる状況ではありません。
 泉さんに申し上げたのですが、やはり執行役員会というのは何のためにつくったのか。私のときに執行役員会という組織をつくったと思うのですが、幹部の中でしっかりと議論しながら物事を決めていく。独断専行ではなくて。そういうものとして執行役員会をつくってありますので、逆に言うとこれはあまり人数が多くなると形式的になってしまいますので、今回人数も絞って、そこで深い議論をして、方向性を見定めて、各執行役員がそれぞれ責任を果たしていく。そういう場としての執行役員会ということです。
 ですから、直ちにこれが決まりましたとか、そういうふうにお話しできることは、きょうは少なくともございません。

○国葬問題について

【毎日放送・尾藤記者】
 きょう閣議のほうで安倍元総理の国葬について2.5億円で行うという方針が示された。これについて、国葬について、改めて幹事長としてどのような姿勢・態度で向き合っていきたいか。そして、今までの与党の説明状況などを含め、どのように感じているか。改めてお聞きしたい。

【幹事長】
 まず、総理は説明責任を果たしてもらいたいと思います。2.5億円と言いますが、警備費用とか、それから、海外からたくさんの方が来られますが、それにかかる費用とか、そういうものが入っているのでしょうか。私にはちょっとそうは思えないわけで、やはり正確に正直に数字を示してもらいたいと思います。
 そして、今まで吉田茂さんのときはともかくとして基本的には政府と自民党でやってきたものを、国葬という形でやる、その理由が明確に示されていないし、法的根拠もよくわからない。謎だらけなのですね。
 そういう状態で、国民の皆さんの中にも反対が増えてきていると。やはり総理はそのことにもっと危機感を持つべきだと。これで突っ走るのではなくて、やはり丁寧に説明する。そして、国会も開いて、やはり国会の審議を通じて国民にわかるようにするという、そういうことがまず求められているのだと思います。そういうものがないまま、これを強行するとしたら、私は反対です。

○新執行部発足に当たって(5)

【産経新聞・大橋記者】
 岡田幹事長は共産党との関係をどういうふうにしていきたいとお考えか。例えば西村幹事長と小池さんは「限定的な閣外からの協力」について横に置くというような合意をしたかと思うが、その点も含めてお願いしたい。

【幹事長】
 選挙でどういう関係になるかというのは、選挙が近づいたら、またいろいろな各党と、共産党だけではなくて、相談していきたいと思います。
 もちろん国会の中で政策的に同じベクトルのものがあれば、例えば法案の賛否とか同じものがあれば、それは当然協力していくということはあると思いますが、6年前に野党統一候補を立てたときも閣内に入るということはあり得ないという前提で議論しておりましたので、限定的閣外協力ということの意味が私はよくわからないのですが、閣内に入るということは当然それはあり得ないと、基本的政策が違いますから、ということは申し上げておきたいと思います。

【朝日新聞・鬼原記者】
 党の現状認識について伺いたい。先ほどのご発言の中でも、政権を担い得る政党として国民に信頼をということをおっしゃっていた。そういう政党になるために、今の立憲民主党に何が足りないとお考えか。

【幹事長】
 足りないものはいろいろあるのですが、やはり一つは、国会におけるめり張りある対応ということだと思います。ただし、それは批判ばかりということではなくて、当然我々が政権を取ればこういう政策、考え方だということがわかるような、批判のための批判ではない対応が必要だと思います。
 政策も、今度NCをつくるということを先ほど代表が示唆されましたが、しっかり党の中で議論して骨太のものをつくっていくということが大事だと思います。それを示すことで国民の皆さんに信頼していただけるということではないかと思います。
 足らないことはたくさんありますので、まずそれをこれから幹事長としてさまざましっかり対応していきたいと思います。

【朝日新聞・鬼原記者】
 確認だが、先ほど第1回目、最初の執行役員会が開かれたということで質問が出ていたが、今回が1回目の執行役員会ということでいいのか。違うんですよね、たぶん。

【幹事長】
 執行役員会の定義ですが、今回は自由に発言をするという会議ですから、顔合わせというぐらいの意味で考えていただけばいいと思います。

○「安倍元首相銃撃事件」「政治と宗教」について

【フリーランス・小山記者】
 けさのニュースで、安倍元総理の射殺事件において、警備の責任を取って警察庁長官がお辞めになるというニュースがあった。こちらについて、これで終わらせていいのかというようなところで、ご意見を伺いたい。

【幹事長】
 これで終わらせていいのかというのは、どういう意味ですか。

【フリーランス・小山記者】
 長官が辞任することで一段落させたいという様子が見えるが、もうそれでその事件は終わりということでよいというふうにお考えか。

【幹事長】
 いや、別にそれで終わらせるということではないと思いますが、責任を取るべき人が取るのは当然だと思います。

【フリーランス・小山記者】
 こちらはマスのメディアのほうではまだ取扱いのないことだとは思うが、ちょっと一部、別の方向からの射撃ではないか、暗殺ではないかというような話もあり、その辺の追及がちょっと個人的には気になっている。あともう一点だが、今回統一教会と自民党の秘書が多数を占めているといううわさは前からあったが、そちら追及になっているが、立憲民主党が与党を攻めていく上で、創価学会のほうも脱会者への執拗な嫌がらせなど有名だが、そういった部分で公明党も追及していくということで与党を弱らせていくという方法もあると思うが、そちらについてはいかがか。

【幹事長】
 今回の問題は、政治と宗教の問題ではない。いわば反社会的な活動をしている団体に対して、これをどう取り扱うかという問題だと私は考えております。そういう意味で、統一教会の問題が、今、問題になっているということだと思います。

【フリーランス・小山記者】
 そうすると、社会的問題のある団体としてはまだ創価学会のほうは認定されないと。

【幹事長】
 事実関係としてそういうものが、どういうものがあるのかというのは私は承知しておりませんので。
 ただ、気をつけなければいけないのは、宗教活動そのものに限定なく広がっていくということになってはいけない。そこはきちっと分けて、今までの統一教会のやってきた活動が、寄附金の強要とか、そういうものをつかまえてしっかり対応していくということが求められていると思います。