立憲民主党は9月15日、党本部で臨時執行役員会を開き、9月27日に行われる安倍元総理の国葬儀には、党執行役員会全員が欠席することを決定しました。
役員会終了後、記者団の取材に応じた泉健太代表は、国葬儀欠席の理由について、「先週には閉会中審査で国民の皆さんの疑問をぶつけさせていただいた。さらに(一昨日)政府に出した質問状への回答が昨夕あったが、国会答弁の焼き直しでゼロ回答だった。これは大変不誠実で遺憾に思う。国会に諮ることもなく、内閣の独断で国葬儀を決定することを強行したことに、多くの国民が違和感や疑問、反発を覚えている。本当に残念ではあるが、わが党が指摘した問題点に何ら回答が無いことを踏まえ、執行役員会全員が一致をして、国葬儀に欠席することを決定した」と述べました。
臨時執行役員会決定事項は以下の通りです。
国葬儀欠席の決定について
2022年9月15日
立憲民主党執行役員会
わが党の国葬に関する質問書に対する政府の回答が昨日の夕方届いた。
先日の議院運営委員会における岸田総理への質疑を踏まえ、立憲民主党は、より具体的な質問を行った。にもかかわらず、政府が総理答弁と同じことを繰り返すのみであったことは大変遺憾である。
例えば、「事前に国会に説明することなく、なぜ内閣だけで国葬儀の決定がなされたのか、これは議会制民主主義の根幹にかかわることだ」と指摘したのに対し、「丁寧な説明に努める」との通り一遍の返答がなされたに過ぎない。
岸田総理には、国葬に疑問や違和感を感じている多くの国民に本気で説明し、国葬の必要性について、少しでも理解を得ようとする意思があるとは思えない。 誠に残念だが、立憲民主党が指摘した問題点については何ら解決されなかった。このため党執行役員会は、全員が9月27日の国葬儀には欠席することを決定する。