岡田克也幹事長は10月22日、北海道内釧路市、斜里町、北見市を回り、北海道7区総支部と連合地域協議会との意見交換会、北海道12区総支部国政会に参加。意見交換会には篠田奈保子第7区総支部長と、みぶ勝則北海道議会議員(釧路市)、国政報告会には川原田英世第12区総支部長がそれぞれ参加しました(写真上は、北見市での国政報告会で講演する岡田幹事長と川原田12区総支部長)。
岡田幹事長は講演で、「今の状況を打破しないと後がない。今の巨大与党に対し、もう1つの大きなかたまりが必要。政権交代可能な政治、健全な民主主義を作るために、ここでなんとか踏みとどまり、将来政権交代を目指すことができる政党にしていきたいと幹事長を引き受けた」と話し、国会対応における6項目についての日本維新の会と共闘する取り組みに言及、「野党第1党と第2党がしっかり組んだことで相当国会に緊張感が走っている」と手応えを示しました。
安倍元総理の国葬や、旧統一教会問題についても、党としてどのように考え、対応したのかを説明。旧統一教会問題をめぐっては、閉会中から専門家や、いわゆる宗教2世など被害に遭った方々からのヒアリングを重ね、まずは被害者救済、これ以上被害者を出さないようにと法案をまとめ、準備をしてきたからこそ与野党での協議の場を設け、今国会での法案成立に向けて動きをリードすることができたと強調。「旧統一教会と与党との関係は厳しく批判しつつ、批判だけに終わらない対応を常に心がけていきたい」と述べました。
岡田幹事長は、「立憲民主党は生まれ変わらなければなりません」と述べ、「今の自民党や岸田政権のやっていることを見れば国民の皆さんが離れるのは当然。だけどそういった方々の支持が反射的に野党に来るか。政治はそんなに甘いものではない。私たちが一つひとつしっかりと積み上げていき説明し、理解してもらう。その積み重ねがなければ立憲民主党に対する支持は高まらない。しっかりと立憲民主党(の積み重ねを)、頑張っていきたい」と表明。幹事長としては特に、「泉代表を支えるのは最大の役割だが、同時に人を育てる。逆風の中で今回初当選してきた人の中には素晴らしい人材がたくさんいる。もちろん中堅にも、これから上がってくる人材もいる。そういう若い人たちをしっかり育て上げ、政権を任せても大丈夫だと思ってもらえるようにすることが、幹事長としての最も重要な仕事だと思っている」と述べました。
川原田英世第12区総支部長は、岸田総理が昨年の総裁選挙で掲げた「新しい日本型資本主義」に言及、「成長と分配の好循環と言うが、税収なのか、GDPなのか、成長をどこで判断しているのか分からない。果たして分配されるの」と述べ、当初期待された新自由主義からの転換にはなっていないと指摘しました。
その上で、「国際的にも国内的にも危機的状況にある。特にロシアによるウクライナ侵攻以後、国際的に緊張が高まった。『日本も軍隊を持たないとダメですよね』『日本も核を持たないとダメですよね』と言う若者が増えている。岸田政権でも5年以内に防衛費を2倍増額するという議論が進められている。果たしてそれは正しいのか。ウクライナを見る中なかにイラン、イスラエルが参加し、世界全体に戦禍が広がりつつある。そうしたなかに日本が足を踏み入れてはならない。今危うい国際情勢であるからこそ、日本がそこに踏み込まない、国民の命と暮らしを守るための手段を取っていくことが極めて今この国に必要だと思っている。政治の使命は平和を守ることだ」と力説しました。
また、「最大の危機は食料危機」と述べ、国の基盤である食をしっかりと守っていくこと、食の安全保障が大事だと主張。「日本一広い選挙区と言われる北海道12区。地域ごとの課題があり、それを背負っていかなければいけない。常在戦場で戦っていく」と決意を表明しました。