泉健太代表は12月17日、栃木県小山市で開かれた藤岡隆雄衆院議員の国政報告会で講演を行いました。
泉代表は冒頭、多くの皆さんに集まっていただいたことに謝意を述べたうえで、「藤岡議員は、この1年で国会で注目される人物になってきており、しっかりと仕事をすることができるのは、ここにいる後援会をはじめ皆さんのおかげだ。結束こそが力だ」として、10増10減で区割り変更され選挙区が広くなる藤岡議員を今後も支えてほしいと訴えました。
旧統一教会問題について、「われわれは、被害を拡大させないようにと、被害者救済本部を作り、多くの被害者から話を聞き、国会で訴えていくことで、岸田総理も変わっていった。私たち立憲民主党が、被害者の皆さんの声を受け止めて、国会で何度も岸田総理に働きかけたからこそ、新法ができ、質問権を行使するまでたどり着いた」と述べました。
少子化問題については、「今、出生率は80万人を切るところまで来ている。岸田総理は安保、安保というけれど、防衛だけ頑張っていれば国が守られるというわけではない。もっと人を、生活を大事にしないといけない」と指摘。その上で、「立憲民主党は、『子ども若者応援政党』と宣言をした。これからの日本に、子どもたちの数が増えていくように、私たちに力をいただきたい。次の国会も多くの各政党と連携、協力して、今の政権を変えるための最大限の努力をしていく」と述べました。
藤岡議員は、「金融庁を退官して12年になる。私ほど多くの皆さんに支えてもらい、当選できた人間はいないと思う。しかしこうして国会に送ってもらい、感じることは、言いようのないくらいこの国の経済が、世界の中で転落してしまっている現実に憤りを感じる」と述べました。その上で現在の景気状況について、「実質賃金は2012年から下がり続けている。政府は、景気が良くなったとか、アベノミクスがうまくいったとか言うが、物価だけ上がって給与が上がっていなければ、それは負けているとみるしかない。年金も目減りしていく。岸田政権は、なぜこのタイミングで賃金を上げることを躊躇するような増税を打ち出すのか」と批判し、徹底して戦っていくと強調しました。