岡田克也幹事長記者会見

2023年4月11日(火)17時56分~18時37分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/3we6XhTwGFo


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○第72回常任幹事会(1) 小西議員への措置について

【幹事長】
 まず、常任幹事会のご報告です。
 まず、私のほうから小西参議院議員に対する措置についてお諮りして、常任幹事会としてご了承いただきました。今、お手元にその紙が配られております。
 小西議員の参議院憲法審査会幹事懇談会後のブリーフにおける発言、3月30日の記者会見、それからツイッターの内容を確認したところ、問題があるということが判明した。党規約48条1項の「党の名誉及び信頼を傷つける行為」に該当すると判断し、同条3項1号の措置として「幹事長による注意」を行うこととするというものであります。小西議員は、放送法の解釈変更をめぐる問題などに取り組み、参議院予算委員会等において議論を深めることに大いに寄与した。それだけに今回の一連の発言は残念であり、改めて十分反省することを求めるというものであります。
 内容について、精査をした中身についてご説明したいと思います。常任幹事会においても同様の説明を行ったところであります。
 問題は大きく言って三つだと考えております。一つは、オンかオフかの問題。いま一つが、仮にオフレコだとしても明らかに不適切な発言が含まれていたのではないかという問題。3番目に、そのブリーフ内容の一部が報道された後の、小西議員のツイッターとか、あるいは3月30日の記者会見の内容に、誤解を招きかねないものが含まれていたのではないか。この3点について、小西議員からの聞き取りも含めて、精査を行いました。
 第1点の、オンかオフかという問題です。小西議員はオフレコと認識していたとされておりますが、記者との間に認識の違いが生じている。記者は同じようにオフレコだというふうに思っていたわけではないということであります。ブリーフの冒頭にオフレコであるということの明確な発言は、小西議員からは、なされておりません。事実関係は明確ではないものの、オンでよいかと問われて、小西議員がオンでよいと言ったとの一部の指摘もあります。小西議員は、そのブリーフの中で、途中で「オフレコでも発言しないほうがいいかもしれません」と発言したことをブリーフ全体がオフレコであったことの根拠として挙げておりますが、同様に、このブリーフの中で、「毎週開催って書かないで」と、オンであることを前提にしたような発言もしています。したがって、全体を見たときに、記者からオンと認識されてもやむを得ないやりとりであったと考えられます。
 2番目の、そのブリーフにおける発言内容が仮にオフレコだとしても明らかに不適切だったということについてであります。いわゆる「サル」発言。「毎週開催って、憲法のことなんか考えないサルのやることだよね」という発言。それから、「蛮族の行為だよね」「原稿を読んでいるだけじゃん、衆議院なんてね」というような一連の発言について、オフレコだと認識していたとしても明らかに不適切であったと思います。この全てか一部か、そこは取り方に違いは差はあると思いますが、一連のこの発言の中で、衆議院憲法審の運用についてあからさまに批判しているとも受け止められかねないものが含まれている。参議院憲法審幹事としては慎重さを欠いたものであった。小西議員は、この「サル」発言の直後に発言を撤回・修正したと主張しています。しかし、「サル」発言以外の、「蛮族の行為」とか、それから「原稿を読んでいるだけ」だというようなことについては、撤回・修正ということではないと考えられます。それから、「サル」発言についても、小西議員がどういうふうに撤回したかということについて、「サルって言ったら差別発言になるのかな」というふうに言ったとも言われており、もしこの表現であったとすると、明確に取り消したとまでは言えないと指摘されてもやむを得ないと思います。
 大きな3番目であります。そのブリーフの後の、30日の記者会見とかツイッターの中身であります。30日の記者会見で小西議員は、「私の発言報道により不快な思いをされた方々にはお詫びを申し上げたいと思います」と謝罪をして、一部の発言を撤回しております。しかし、この30日の記者会見、それから3月29日以降のツイッターには、不適切な表現で記事の訂正の要求を行うなど、攻撃的で誤解を招きかねない、慎重さを欠いたものがありました。この結果、ブリーフにおける発言について、本当に反省しているのか、かえって疑念を持たせることになりました。特定のメディアが政治家に対して、例えば事実に基づかない記事、あるいは明らかに誤解を招きかねないバランスを欠いた報道があったときに、政治家がそのことを指摘したり訂正を求めること、さらには名誉毀損として裁判で争うことは、権利として認められています。しかし、報道の自由をめぐり国会で議論がなされる中での、かつ、議論の中心人物の一人であった小西議員の発言だけに、より謙虚さと慎重さが求められたと考えられます。
 以上3点について精査した結果、何らかの党としての対応が必要であると考え、党規約に基づいて「幹事長による注意」ということでお諮りし、常任幹事会のご了解を得たところであります。

○第72回常任幹事会(2) 統一地方選挙前半戦の結果について

【幹事長】
 それから、この前の統一地方選挙の前半についての報告が選対委員長からありました。
 私たちは何度もいろいろなルートでご報告をしておりますように、道府県会議員については、現有改選議席が204に対して、公認と党籍のある推薦を含めて214ということで、10増えていると考えております。政令市議会議員については、現有議席、改選議席117に対して、公認と党籍を有する推薦候補で115ということで、2減らしたということです。
 私の認識は、何とか踏みとどまったということです。国政選挙で、総選挙、参議院選挙と議席を減らしてきた中で、今回、少しではありますが議席を増やしたということは、踏みとどまったと判断をしております。
 県別に見ますと、やはり関西圏が減らしている。例えば、滋賀県は7が5、京都が4が3、奈良が4が2、この辺が減っている。それ以外にも、大分が8が5になったりというところも、ちょっと意外な感じがいたします。
 それから、西村さんのほうからご報告がありましたが、この統一地方選挙前半戦の結果について、女性に着目いたしますと、道府県会議員選挙においては、女性の当選率は78.13%、男性の当選率は74.18%、4ポイントくらい女性のほうが当選率が高かったということであります。政令市議会議員選挙につきましては、当選者は、女性が44名、男性が68名なのですが、女性の当選率は91.67%、男性は69.39%ということで、政令市議会議員選挙においては女性は9割を超える当選率であったということで、今後のさまざまなことに示唆を与えるものだということであります。
 このことに関連して、先ほどの当選者の数なのですが、一部メディア、具体的に言うと共同(通信)の報道で、200が185に減ったという報道がありました。それについて、共同のこの数字を基にして幾つかの新聞メディアが、立憲が厳しい結果であったという報道があります。なぜ我々の数字と違いが出るのかということについて確認をいたしました。
 選対委員会から共同通信に確認をしたところ、我々の数字では道府県会議が204なのですが、200というこの数字ですが、各県連に現在の県連の所属県議は何人かというふうに確認したと聞いております。県連所属県議というのは、公認だけではありません。基本的に党籍を持つ議員であれば、公認でなくても、推薦で当選してきた人も、多くの県連は県連所属議員であるというふうに数字を答えたと思います。ただ、県連によって、別に明確に定義はされていませんので、県連によってはそうでない、公認だけ出したところもあるかもしれませんが、多くは公認と党籍のある推薦候補について所属議員だというふうに回答したと思います。
 しかし、他方で、共同さんの言う結果、185というのは、これは、私たちの数字もありますが、公認の当選者の数であります。
 したがって、ベースが違う。問い合わせのときには、県連所属県議が何人かと。そこに「公認」というふうには聞いていないのですね。しかし結果については公認の議員だけ数えているというのは、私は、これは適切でない対応ではないかと思えるわけであります。もし反論があれば、ぜひ共同さんから言っていただければと思います。
 ほかの党のことはわかりませんが、県連所属議員と公認というのがイコールの党もあるのかもしれませんが、我々はそこは党籍を持った推薦議員というのはたくさんおりますので、ベースの異なるものを比較するというのは適切でないと申し上げておきたいと思います。
 三重県なども、「新政みえ」という会派に所属する議員は全員当選して21名。自民党の会派と同じ数、当選いたしました。その中で、党籍を持っていない人もおりますが、党籍を持った推薦議員と公認は全部で4名であります。21名いますが、4名しかいません。公認は1人しかいません。だから、数のベースが相当違うのですね。もし公認だけで問われたら三重県は1人しかいないということで、ぼろ負けと言われても仕方がないかもしれませんが、実際には「新政みえ」という会派に属する議員は21名当選しておりまして、それは自民党の会派と同じ数ということであります。
 だから、聞くベースによって数字は全然変わってくるということを申し上げておきたいと思いますし、少なくとも選挙前と選挙後で違うベースで聞くのは、これは間違っているだろうと思っております。
 常任幹事会は大体以上かと思います。

○衆議院補欠選挙の告示に当たって

【幹事長】
 それから、きょうから統一地方選挙の後半戦といいますか、衆議院の補選が始まりました。私は山口4区に出てまいりました。代表には千葉5区に出てもらいました。
 有田さん、非常に今、頑張っていると思いますし、堂々の政策論争をやろうではないかということで、三つの論点ということで、拉致の問題、旧統一教会の問題、アベノミクスの問題、それぞれについてしっかりと意見をお述べになりました。
 私は、「桜を見る会」を、これは山口4区の有権者の皆さんがたくさん「桜を見る会」に参加されたわけですので、そのことを例に挙げながら、この選挙は、保守かリベラルか、あるいは自民か立憲か、そういう選挙ではないと。やはり良識が問われる、有権者の良識が問われる選挙だということを申し上げました。「桜を見る会」だって、参加した人も参加しない人も含めて、ああいう形で「前夜祭」で補填が行われるとか、それはほとんどの方はわからなかったと思います。それから、国の行事が安倍さんの時代に参加人数が何倍にも膨れ上がり、当然予算もその分費やされたわけですが、国の大事な行事が、内閣総理大臣が主催する大事な行事が、後援会の行事と渾然一体となってしまったと。私は、国のトップとして全く許されない公私混同ぶり、そこの点については問題視せざるを得ないわけですが、そういうことも含めて有権者の皆さんの良識が問われる選挙だと。つまり、山口4区にも、そういったことに対して、やはり適切でないというふうに思っておられる方は私は多いはずだと思っておりますので、そういう訴えをさせていただきました。
 補選、それぞれ厳しい選挙ですが、あしたからは、私はあしたは大分に参りますが、特に大分、山口4区、そして千葉5区、私たちの候補者が出ているところをしっかりと応援していきたいと思います。


■質疑

○小西議員への措置について(1)

【テレビ朝日・森本記者】
 小西議員について伺いたい。本日、参議院の政審会長を辞任する申出があったという報道があるが、それについての事実確認をお願いしたい。

【幹事長】
 先ほど言うのをちょっと忘れたのですが、常任幹事会の場でも水岡参議院会長のほうからご報告をいただきました。そういう申出があったので参議院の政審会長を辞任するということを参議院の会派として了承したというご報告がありました。
 それについて私は申し上げたのですが、ということになると、衆議院の政調会長代理、これはいわば充て職でありますので、当然それも辞任することになり、後任の政審会長が決まれば、その方が新たに政調会長代理になるということも私からご説明をいたしました。

【読売新聞・傍田記者】
 小西氏の発言について、今回、幹事長による注意という措置になったと思うが、四つの措置の中で最も軽い措置であるということに間違いがないかを確認させていただきたいのと、なぜこれが妥当だと考えたのか教えていただきたい。

【幹事長】
 規約上は、四つの措置の中の、最も軽いというか、最初に出てくる。その次は「常任幹事会による厳重注意」ですから、「幹事長による注意」というのは軽いといえば軽いということになります。
 それは私の総合判断で、小西議員は、オンとオフ、ここに認識の違いがあったわけですね。先ほど言いましたように、私は記者の皆さんからオンだと捉えられても仕方がない状況だったと思いますが、ご本人としてはオフだと思っていたという説明をされています。そういう中で軽はずみな発言をしたということで、そこは問題があると思いますが、私からもうこういうことはないようにと注意をするということで、私としては適切だと考えた次第です。

【読売新聞・傍田記者】
 もう一点。小西氏の発言は3月29日ということで、もう既に2週間弱経過しているが、もっと早く対応を決められなかったのか。この辺りを教えていただきたい。

【幹事長】
 やはりこれは議員のキャリアにも関わる問題なので、しっかり事実関係を把握するということが重要だと思って、いろいろな手段を使って、どういうやりとりがあったのかということを確認するということをしておりました。最終的には先週の金曜日に小西さんを呼んで、参議院執行部のお一人と共に、1時間くらいかな、確認作業もいたしました。
 それだけ丁寧な精査を行ったということで、これ以上速くするといっても、そんなに簡単にそのやりとりとかそういうものも記録も集まりませんので、最も早いタイミングで措置ができたと思っています。

【時事通信・古川記者】
 確認だが、小西参院議員に関して、幹事長注意というのはこれから注意されるという理解でよろしいか。

【幹事長】
 先ほど電話では申し渡しをいたしました。

【時事通信・古川記者】
 もう一点だが、後任の政審会長についてはいつ頃決められるとか、そういった見通しを教えていただきたい。

【幹事長】
 それは参議院の執行部の決めることです。

【朝日新聞・筒井記者】
 小西さんのことで、既に憲法審の筆頭幹事のポストを外れていて、泉さんはこれは事実上の更迭と思って構わないという発言をされていたと思うが、今回の措置と2段階になった理由を教えていただきたい。

【幹事長】
 報道は更迭と書かれましたが、代表は、事実上の更迭と思って構わないという表現をしていると思います。
 党の措置としては今回が初めてであり、そして最終であるとご理解ください。

【朝日新聞・筒井記者】
 もう一点。他党、ほかの野党からは、小西さん本人が衆院の憲法審に来て直接謝罪してほしいという声も上がっているが、それに応える予定はあるか。

【幹事長】
 それは私がお答えする話ではないと思います。私としては党の措置を決めたということで、それ以外のことはそれぞれの場で話し合っていただくことではないかと思います。

【朝日新聞・筒井記者】
 最初の質問で、確認だが、これはあくまで最初の措置ということなので、別に他党からいろいろな声が上がっているから何か党として対応を追加的にやろうとか、そういうことではないという認識か。

【幹事長】
 もちろん違います。党としての措置ですので、他党から言われて決めることではなく、我が党として自主的に判断をしたものであります。

○政府の少子化対策「たたき台」について

【フリーランス・宮崎記者】
 統一地方選後半戦に向けての話だが、政府が3月31日に子ども・子育ての「たたき台」というものをつくり、統一地方選の前半戦・後半戦の最中にちょっと総理とかが何か額を上げるというようなことをするのではないかという予測があり、実際そういった動きはあるが、統一地方選前半戦で県議会議員選挙、自民党はかなり退潮しており、広島県や山口県で投票率を大きく減らした上で代替わり新人が落選したりしている。広島県や山口県に関しても自民党は現職以外が厳しい状況にきている。そういった中で、あまりちょっと効いていないのかなと、3月31日の小倉大臣の「たたき台」は。今後、牽制の意味も含めてになるかもしれないが、岸田さんと茂木幹事長の言っていることも違っていることも多いようだが、この「たたき台」の件に関していかがか。

【幹事長】
 私は千葉5区で演説したときも申し上げたのですが、やはりこのタイミングで出してきたことは、政治的な意図があると言われても仕方がないと思います。「たたき台」を出す前に総理は記者会見もされて、それはメディアでも取り上げているというか、NHKさんがそのまま流しました。それから今回のことがあり、そしてまた、それを受けて総理がまた発言されると。タイミングから見て、統一地方選挙対策を念頭に置いたものなのかなと、そう見られて仕方がないと思います。もっとフェアにやってもらいたいと。予算委員会の最中にそれを出してもらえれば、もっとちゃんと議論できたはずだと思っております。まあ、いつもの岸田さんのやり方かなという感じですね。
 それがあまり功を奏さなかったのかなという今のご発言ですが、それはわかりません。出しても、いろいろな手を使ったにもかかわらず自民党は今回の前半戦の結果になったというふうにも考えられるわけで、おそらく自民党さんは相当深刻に受け取られているのではないかなと思います。あまり人のことは言えませんけれども。

○小西議員への措置について(2)

【NHK・岩田記者】
 先ほどの小西さんの件で確認だが、水岡さんからの報告が常幹であり、それを常幹全体で了承したということでよろしいか。

【幹事長】
 参議院の人事については、これは常幹で了解する話ではありません。参議院のほうとして、そういう人事というか、辞任の申出があって、それを了承したという報告をいただいたということです。

【NHK・岩田記者】
 もう一点。小西さんが政審会長を辞任ということを申し出たことに対しては、幹事長自身はどのように受け止めていらっしゃるか。

【幹事長】
 それはご本人の判断で、私がコメントすることではないと思いますが、おそらく自らのその言動を反省されてそういう行動に出られたものだと思っています。

【NHK・岩田記者】
 最後に。今後、小西さんに対してどのような行動や振る舞いを求めていきたいというふうにお考えか。

【幹事長】
 今回のことは非常に申し開きのできないようなことで、もっと慎重に丁寧に対応すべきだったと思います。特に、ブリーフでオンかオフかはっきりしない中で言ってしまったというのもありますが、それをその後のツイッターとか、やはり31日の記者会見、ここで記者の皆さんからいろいろ聞かれて、言わなくてもいいようなことをかなり言ったというところは、何といいますか、不慣れだというか、未熟だというか、そういうことはしっかり反省してもらいたいと思います。
 他方で、これは余分なことかもしれませんが、彼自身が予算委員会で放送法の解釈変更の問題を初め一連の問題をしっかりと取り上げ、そして、いかに問題があるかということを国民の皆さんにも認知させた。その力量とか意欲というものは、これは今回のこととは別の問題として私は高く評価しておりまして、これから、反省すべきは反省しながら、さらに成長してもらいたいと思っています。

【共同通信・石井記者】
 小西さんの関係で一点。細かいが、先ほど幹事長からも言及があったが、政調会長代理、充て職ということだが、これであったり、例えばネクスト内閣官房副長官、この役職というのはきょう時点で辞任されたということになっているのか。扱いはどうなっているのか。

【幹事長】
 先ほど言いましたように、政調会長代理は参議院政審会長の充て職でありますので、自動的にこれは辞任ということになります。それ以上のことはきょう何も議論しておりませんし、常任幹事会はそういう議論をする場でもないと思っています。

○国政補選について

【共同通信・久納記者】
 きょう衆院4補選が告示されたが、衆参5補選全体を通して、主要な争点というか、立民としてどのようなことを訴えていくか。有権者の良識が問われるというご発言が先ほどあったが、防衛費増税や少子化対策を含めて、争点、訴えたいことを教えていただきたい。

【幹事長】
 当然、党としてはそういったさまざまな問題について、防衛費の問題、エネルギーの問題、あるいは放送法の話もそうですし、物価の上昇、生活が苦しくなっている、いろいろなことを取り上げていくことになると思います。
 ただ、地方選挙でありますので、やはり一番の基本は候補者本人が、それぞれの地域に根差したことについて、どう説得力を持って訴えていくかということが基本だと思います。もちろん、その党の全体の風が影響することは事実ですが、しっかりと地道に、短い期間ですが、訴えていただきたいと思っています。
 それで、先ほど言いましたように、ちょっと共同さんの報道が全体に、前半戦で我が党が後退したかのような、そういう報道につながっていると思いますので、そこはぜひ精査していただいて、私たちはそれは事実は違うと思っております。別に飛躍的に伸びたとか、そんなことを言うつもりは全くないのですが、踏みとどまったというふうには思っておりますので、後退したというふうには思っておりませんので、そこはよろしくお願いをしたいと思います。一つの流れができてしまうと、それは非常に影響を及ぼしますので、そこは非常に懸念しているところです。

○小西議員への措置について(3)

【「FACTA」・宮嶋記者】
 幹事長が1週間精査され、1時間にわたりお話を聞き、そういう中で小西さんは、あのときの一連の行為はかなりハイテンションだったと思うが、改めて冷静になって、本当に反省をして、非を悔いて、そういうことだったのか。要するに、これは党のみならずいろいろな関係先に非常に不愉快な思いをさせたと、それを小西さんは本当に悔いていると、そういうふうに受け取っておられるか。

【幹事長】
 先週の金曜日にお話しして、そのときの印象は、彼は冷静になっていたし、そして、自らの言動について非常に深く反省していると。落ち着いたやりとりができましたので、そういうふうに私は認識をいたしました。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 正直言って、やや身内に甘いのではないかという印象を与えたことは非常にマイナスだと思うが、この注意というのも、本当に注意なのかなと。注意って何のどういう効果があるのかなと思うが、それはさておいて、ある種のそういうハイテンションなときの状況ではなく冷静になったらそれなりに情状を酌んで注意にしたと。そこで、ここには当然ながら、改めて反省をしてもらおうというわけだから、この先にはご自身でそれなりの関係先にお詫びをするなり、関係修復の努力をしてもらえると。そういう認識であえて一番軽い注意にしたと。そういうふうに受け取っていいのか。

【幹事長】
 順番をつければ一番軽いかもしれませんが、幹事長の注意というのは私は重い措置だと思っています。幹事長というのは軽い存在ではないと思いますので。それを真剣に小西さんは受け止めてもらいたいと思います。
 あとは彼自身が具体的にどういう行動をするのかというのは、これから見守りたいと思います。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 ガバナンスの問題でいうと、例えば政審のそういう問題についても、党の問題で、なぜ幹事長や代表がこの件でリーダーシップを取っておられないのかと、そこにやや疑問がある。衆議院議員の先生であったら、小西さんが参議院の憲法審査会の委員を続けること自体が、それで本当にいいのかなと。それで反省しているのかなと。衆議院の憲法審査会の立憲の議員さんもおられると思うが。これは本当にガバナンス、党全体のガバナンスではなく、水岡さんのところでやっているのかどうか知らないが、参議院の憲法審査会を小西さんがやり続けることで全体の理解というのが得られるとお考えか。

【幹事長】
 そこは私の判断ではなく、参議院の執行部として小西さんの幹事辞任の申出を受理したということです。基本的な判断は参議院の執行部に委ねられている問題だと思います。私が行うのは、規約に基づいて、措置ないし処分と。規約上の決められたことについて対応するというのが幹事長の仕事だと思っております。

【フリーランス・堀田記者】
 その注意というのは、オンだオフだと言ったことに対してであって、その後に会見をやってあれだけもめたわけだが、その前にフジテレビやNHKはよくないと言ったことに対する、そこも含まれているのか。

【幹事長】
 含まれています。具体的にどれかということは言いませんが、先ほど口頭で申し上げましたように、三つ問題があると申し上げました。オフかオンか、その認識が違っていたと。それから2番目は、仮にオフだとしても明らかに不適切な発言があったと。ここまではブリーフの話ですね。それから3番目は、そのブリーフの後に、ツイッターや、あるいは30日の記者会見で、明らかに配慮を欠いた発言があったと。その3点であります。おっしゃることは3番目のところに入っています。

○統一地方選について

【フリーランス・堀田記者】
 ちょっと別の問題だが、後半戦が行われるが、立憲は何人立てたということは、公認者だけを言うのか。共同さんとの問題だが。

【幹事長】
 何人立てたかということに関して言うと、我々は三つのカテゴリーを今回つくったのですが、公認が一つですね。
 もう一つは、党籍があって、推薦している。
 3番目が、党籍がなくても、同じ会派に入ることを確約して推薦した。
 3段階に分けているのですが、3番目は、ちょっと前回はそういうことをやっていませんので、比較のしようがないので今回は除いて、公認候補と、党籍があって推薦した候補、このベースで議論すべきだと思っています。

【フリーランス・堀田記者】
 推薦者の中には、党籍がないという人も過去にはいたわけか。

【幹事長】
 当然いました。三重県の例で言うと結構いらっしゃるのですね、そういう人も。
 だけど、前回の4年前のことはきちんと調べ切れておりませんし、それから、そもそも党が違う党ですから、一旦立憲民主党は解党していますので、そういう意味でも単純に比較はできないというところはあると思います。

【フリーランス・堀田記者】
 最後にはっきり聞くが、立憲民主党の公認者並びに推薦者ということで。

【幹事長】
 党籍のある推薦者。

【フリーランス・堀田記者】
 党籍のある。その二つですね。

【幹事長】
 はい。そういう観点で、先ほど例えば道府県議会議員については人数を申し上げたわけです。204が214になったと申し上げました。214というのは、公認候補が185、党籍のある推薦者が29、合わせて214というのが比較ができる数字だと思っています。それ以外に22名の党籍のない推薦候補が含まれていますが、これは比較できませんのでその数字には含めていないということです。

【フリーランス・堀田記者】
 では、その党籍のない推薦者というのはカウントしなくてよろしいということか。

【幹事長】
 今回は。比較できませんから。はい。