立憲民主党は4月27日、泉「次の内閣」第29回閣議を国会内で開催しました。

 冒頭、泉健太代表は、この間の衆参補欠選挙および統一地方自治体選挙での支援に感謝の意を示したうえで、「衆参補選で勝てなかったのは本当に悔しく残念」だが、「統一自治体選挙で仲間を増やせたのは一つの成果」と思いを述べました。特に、党大会で掲げた「45歳以下の若手議員を50名増やす」との目標を大幅に上回る90名の若手新人議員が誕生したこと、女性議員が数多く増えたことなどを報告し、「若手議員は今後の党の希望であり活力。新しい世代の力を取り入れ、次世代の政策もしっかり訴えていきたい」「社会のジェンダー平等と党内のジェンダー平等を同時に進めていくのがわが党の考えであり、女性議員を増やす取り組みをさらに強化していく」と抱負を語りました。

 LGBT理解増進法案について泉代表は、G7サミット前の成立をめぐる政府・与党内での議論に対し、「G7各国で法整備ができていないのは日本だけ。自民党内でまだ手をこまねいている状況なのは大変遺憾」として、「立憲としてはLGBT差別解消法の成立をめざしているが、まずは理解増進法の与野党合意案がさらに後退するのは許されず、早期に自民党の中で答えを出してもらいたい」と苦言を呈しました。

 また、「コロナ5類移行」に先んじて4月29日に水際対策が終了されることに触れ、「政府は、空港利用者や関係者など現場に混乱が起きないよう徹底すべき」と指摘しました。

■「次の内閣」閣議の報告事項及び審査事項は以下の通り

(1)【報告事項】条約「調停による国際的な和解合意に関する国際連合条約(調停に関するシンガポール条約)」、「二千二十二年の国際コーヒー協定(2022年国際コーヒー協定)」、「世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書(WTO協定改正議定書)」(B分類)について、政調三役会議で審査を行い、賛成となったことが報告された。

(2)【報告事項】「2022参議院選挙公約」について、部門会議、調査会、PT等で5月26日までに点検を行うよう指示が出された。

(3)【報告事項】「ネクスト子ども政策担当大臣」・「子ども政策部門」を設置するとの報告がなされた。ネクスト子ども政策担当大臣は、関連分野を所掌する菊田ネクスト文科大臣の兼務となる。

(4)【審査事項】内閣提出法案「日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための日本語教育機関の認定等に関する法律案」について、賛成することが了承された。

(5)【審査事項】内閣提出法案「漁港漁場整備法及び水産業協同組合法の一部を改正する法律案」について、対応を一任することが了承された(賛成の方向)。

(6)【審査事項】内閣提出法案「遊漁船業の適正化に関する法律の一部を改正する法律案」について、対応を一任することが了承された(賛成の方向)。

(7)【審査事項】内閣提出法案「福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律案」について、対応を一任することが了承された(賛成の方向)。

(8)【審査事項】内閣提出法案「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律案」について、賛成することが了承された。

(9)【審査事項】内閣提出法案「出入国管理及び難民認定法及び日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法の一部を改正する法律案」に対する与党修正案について、反対することが了承された。

(10)【審査事項】超党派議員立法「令和5年3月予備費使用及び令和5年度予算に係る子育て関連給付金に係る差押禁止等に関する法律案」について、賛成することが了承された。