立憲民主党など野党は5月19日、第2回目となる「難民問題国対ヒアリング」を国会内で実施しました。ウィシュマ・サンダマリさんが名古屋入管で死亡した事件の遺族側弁護団でもある指宿昭一、駒井知会両弁護士をはじめ、仮放免者、難民認定申請者、難民としての保護を求める当事者の方からもヒアリングを行いました。

 現在、参院法務委員会では、政府提出の入管法改正案と立憲民主党などが提出した対案が並行で審議されています。

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(写真左から)指宿昭一弁護士、駒井知会弁護士

 対案の筆頭提出者である石橋通宏参院議員は冒頭、「政府案は改悪法案であり、対案こそ成立をめざすべきものだ」と強調。「今日は(政府案に)不安や心配を抱いている当事者の皆さんから率直な意見をうかがい、今後の審議に活かしていきたい」と述べました。

 党ネクスト法務大臣であり法務委員会筆頭理事でもある牧山ひろえ参院議員は冒頭のあいさつで、当事者の皆さんに対し「今日は勇気をふり絞って、国会にお越しいただき本当にありがとうございます」と謝意を伝えました。その上で、「われわれの対案は、命を最優先にした法案」と強調し、「皆さんの命のためにがんばっていく」「そのために街頭などでの周知活動などもがんばっていきたい」と決意を述べました。

 当事者の方からは「日本はすばらしい国だが、入管の中はまったく違う」「事情があって自分の国に返れない、返ったら命が危ないので、私たちを守ってほしい」といった悲痛な声をうかがいました。

 同ヒアリングには、参院法務委員会所属の石川大我議員や党「外国人受け入れ制度及び多文化共生社会のあり方に関する検討PT」の議員が出席しました。