泉健太代表は6月10日、岡山市内で記者団の取材に応じました。

 マイナポータルで他人の年金情報が閲覧できる状態になっていた問題について受け止めを聞かれると、泉代表は前日9日に厚生労働省に健康保険証の廃止見直しと現行の保険証の存続を申し入れたことに触れた上で、「性急にデータの統合を進め、またマイナンバーカードの取得(申請促進)を焦ったことにより、さまざまなトラブルが起きている」と述べました。命にかかわりかねないデータのミスもあり、現行の保険証の存続とデータの修正を急ぐことを求め、また「拙速に進めてきた政府の責任も問わなければならない」と語りました。

 他人の年金情報が閲覧できる状況については、「その人の生活の中身が丸裸にされるような話」だと述べ、プライバシーの大きな侵害だとして、全国各地で起きているようであれば、政府としてしっかり責任を取るよう求めました。

 LGBT理解増進法案が9日、自民、公明、維新、国民の4党で合意した修正案を衆院内閣委員会で賛成多数で可決したことについては、当事者や2年前に超党派の議連で合意した法案の作成に携わってきた人たちが失望のコメントを発信しているとした上で、「当事者が失望するような法律を作っても、前進とは言わないし解決とも言えない」と述べ、「私たちは当事者の方々にとってふさわしい法律を作っていきたい」と語りました。

 防衛費増額の財源を確保する法案(防衛財源確保法案)については、「国民の皆さまにも是非大きな声を上げていただきたい」「このままだと増税になってしまう、これに反対をせねばならないという機運を私たちも高めていきたい」と述べ、「防衛力の整備と言っても、あまりに行き過ぎている」「いま、国民の生活がこれだけ厳しい中、さらに国民から搾り取る増税」「立憲民主党として議会ルールに基づいてて最大限の戦いをしていく。その決意です」と語りました。