立憲民主党環境エネルギープロジェクトチーム(PT、PT座長・田嶋要衆院議員)は8月30日、太陽光パネルのリサイクル事業について、福岡県北九州市を視察しました。
気候変動を食い止め、豊かな自然環境を維持・保全し、大量生産・大量消費のライフスタイルから地域の資源を生かした再生可能エネルギー中心の地域循環型社会の実現を目指すうえで、再生可能エネルギーの割合の多くを占めるのは、太陽光発電です。
一方、太陽光発電で使われている太陽光パネルの寿命は20~30年ほどのため、2030年代には太陽光パネルの廃棄の本格化が見込まれます。その課題と現状や見通しについて理解を深めるため、今年、太陽光パネルの高度リサイクル施設の稼働を開始した三菱ケミカルグループ傘下の株式会社新菱(しんりょう)を訪問しました。
視察の開始にあたって、山崎誠環境エネルギーPT事務局長(衆議院議員)から、立憲民主党の目指すエネルギー転換戦略では太陽光発電は肝になると考えているからこそ、太陽光パネルの循環利用、リサイクルの現場を伺い、今後のさまざまな懸念に答えていきたいと挨拶しました。
この会社が取り組む新たな太陽光パネル高度リサイクル事業は、1960年代に公害の経験を持つ北九州市と連携し、産官学による技術開発や実証事業を経てきたもので、北九州市の担当者も同席し、施設について説明を受けました。
続いて太陽光パネルリサイクル工場へ移動し、施設を見学しました。設置された機械の働きや工夫した点などについて担当者から説明を受け、参加議員が積極的に質問しました。
工場施設の見学を行った後、廃棄された太陽光パネルの回収や太陽光パネル製造業者との連携等の今後の課題等について、質問や意見交換を行いました。現時点では太陽光パネルの廃棄は少量であるため、産業として軌道に乗せるには効率的な回収やガラスなどの資源を再生利用する産業や地域との連携が必要となることなど、認識を深めました。
今回の視察は山崎衆議院議員のほか、堤かなめ、野間健、馬場雄基、吉田はるみ各衆議院議員、熊谷裕人、野田国義、水野素子各参議院議員が参加しました。