立憲民主党は12月5日、国会内で第90回常任幹事会を開催しました。

 冒頭であいさつに立った泉健太代表は、旧統一教会の財産散逸防止特例法が衆院で可決した件について、「被害者の皆さまのたっての願いである包括保全を実現するため、当事者が納得する法律をつくるべく与党側と協議をしてきたが、与党はどこかで弱みを握られているのではないかという対応の繰り返しだった。岸田総理と統一教会の幹部が少人数で面会していた事実も明らかになったが、統一教会の側も、自民党との関わりをまだ持っていて、様々なプレッシャーかけているのではないかという気もする。参議院では被害者が納得できる内容を増やすよう努力をしてまいりたい」と決意を述べました。

 派閥の裏金問題については、「政党はルールを守って競い合うのが前提だが、自民党はルールを守っていない。もし派閥のお金を派閥の了承を得ずに得ているのであれば、それは着服だ。派閥の了解があるのであれば、共謀していたことになる。企業側は帳簿に載ると思って購入している。企業に説明をしてないなら不誠実な対応だ。自民党やその派閥は多岐にわたる疑念を説明する必要がある」と指摘した上で、「政界ドーピングともいえる状況を一掃しなければならない」と力を込めました。


2.報告・承認事項
<幹事長>
 岡田克也幹事長は特別職給与法改正に伴う期末手当増額分の寄付について報告し、承認されました。立憲民主党は「特別職給与法改正に伴う期末手当増額分を党本部に集約のうえで然るべき公共団体等に寄付する」と第89回常任幹事会で決定していた件、以下の添付の通り、国内分野では社会福祉法人中央共同募金会「赤い羽根共同募金」に約1490万円、海外分野では特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム「緊急災害支援基金」に1000万円寄付することとした旨を岡田幹事長は報告し、了承されました。
20231205第90回常任幹事会「特別職給与法改正に伴う期末手当増額分の寄付について」.pdf

<代表代行・ジェンダー平等推進本部長>
 西村智奈美代表代行・ジェンダー平等推進本部長は、「女性活躍推進法(女性の職業生活における活躍の推進に関する法律)に照らした立憲民主党の取り組み」について報告し、承認されました。

 同法では労働者が101名以上の一般事業主に対し、(1)一般事業主行動計画の策定・届出、(2)女性の活躍に関する情報公開――を求めています。そうしたなか立憲民主党は、常時雇用する労働者が100名以下であり、(1)(2)とも努力義務にすぎませんが、女性の活躍を推進する政党としてあえて現状の数値と目標などの行動計画案を公表することにしたと報告し、了承されました。

 常任幹事会での承認を得て、添付の現状数値および行動計画は、厚生労働省の「女性の活躍推進企業データベース」に公表し、都道府県労働局に届け出ることを予定しています。
20231205第90回常任幹事会 ジェンダー平等推進本部資料「女性活躍推進法に照らした立憲民主党の取り組み」.pdf

<政務調査会長>
 長妻昭政務調査会長は「次の内閣」閣議(第4243回)審査事項について報告し、承認されました。

<組織委員長>
 森本真治組織委員長は総支部長の異動について報告しました。
20231205_第90回常任幹事会_組織委員会報告.pdf

3.協議・議決事項
<選挙対策委員長>
 大串博志選挙対策委員長は第50回衆議院選挙に向けた候補者の公認内定について提議し、協議の結果議決しました。衆院埼玉県第8区の公認候補に新人の市來伴子さん (元杉並区議会議員)、衆院埼玉県第11区の公認候補に新人の島田誠さん(元寄居町長)、衆院東京都第18区の公認候補に新人の松下玲子さん (元武蔵野市長)、衆院兵庫県第7区の公認候補に新人の 岡田悟さん(ダイヤモンド社ビジネスメディア局ダイヤモンド編集部記者)が内定しました。
20231205第90回常任幹事会 選挙対策委員会資料.pdf