立憲民主党は3月28日、東京都の日暮里駅で街頭演説会を開催しました。
逢坂誠二代表代行は、政府・与党が国際共同開発装備品の第三国移転を決めたことを取り上げ、「日本国憲法の平和主義を大きく変えるかもしれない大転換だ。密室で自民党と公明党だけで話をして戦闘機の輸出を決めて、どういう話し合いをしたのか、どこに問題点があるのか、全く明らかになっていない」「重要な議論のプロセスを公開して、国民の皆さんにきちんと説明をするのが民主的な社会のはず。閣議決定があるから歯止めになると言うが、閣議決定の中身だって議論されていることが全くわれわれにも伝わっていない。国民の皆さまにも何も言わずに決めている。これが今の自民党や公明党の政治だ。これは何としても止めなきゃならない」と述べました。
また、自民党の裏金事件について、「この問題が表に出てからもう何カ月も経つのに、今ここに至って真相は明らかになっていない。真相が明らかになっていないのに処分をするなんて、こんなおかしいことはない」「こんなデタラメを許してはいけない」と語気を強めました。
そして、「今だけ良ければいいし、自分だけ良ければいい。金さえ儲かればいいという政治をストップさせなければいけない。人を大切にする政治、未来を考える政治、そしてまっとうな政治を実現する。それをやれるのは私たち立憲民主党だ。自民党政治に終止符を打って、本当に国民の皆さんのためになる政治を実現していこうじゃありませんか」と呼びかけました。
地元東京第29区総支部長の木村たけつか元衆院議員は、自民党の裏金問題について、「国民にはインボイスを導入して、増税一直線。一円たりとも見落とさないで国民から徴収する一方で、法律を司る国会議員自ら未記載で、つまりは脱税をしている。こんなことが罷(まか)り通っていいはずはない。皆さまのお怒りの声を、一票一票に託していただきたい」と話しました。
また、就職氷河期世代の49歳の男性から、社会に出てからずっと派遣労働で、明日にも仕事がなくなってしまうかもしれないという話を聞いたことを紹介し、「現役世代が安心して働き続け、所得が増える社会をもう一度作り直すべきではないか」と問いかけると、聴衆から拍手が沸き上がりました。
自民党政権では、多額な献金を行う大企業優先の政策や税制がとられ、大企業の内部留保が511兆円にも膨れ上がっていることに触れ、「所得をしっかり再分配するのが本来の政治の役割。どうか私たちにまっとうな政治をさせてほしい」「立憲民主党を政権を担う政治勢力へと、皆様のお力添えを賜りたい」と訴えました。
青年局長の伊藤俊輔衆院議員は自民党の裏金問題について、「国税庁の一般的な答弁で言えば、長らく自分の手元にあった金は、それは納税しなきゃいけないということ。誰一人として、反省して納税をした自民党議員は一人もいないという状況だ」「時間が経てば、いつか国民は、いつまで裏金やっているんだという批判に変わるから、もうちょっと待ってようと自民党は思っている。しかし、このまま逃げ切り、このまま終わらせるわけにいかない」と指摘しました。また、自民党への企業団体献金により政策が偏っているとしたうえで、「自力でどうにもできない方のために政治があることを改めて肝に銘じなくてはいけない。そういう政治が今、忘れ去られている。だから野党、私たちの出番だ」と話しました。
さらに、「経済は悪いのに自分達に近しい業界団体にお金を配る、富裕層優遇措置をどんどんつける」「選挙前にはいいことを言ってバラマキ政策をやって、選挙が終わったら皆さんに大きな請求書が届く。これが35年間の政治だった」と述べ、「税金の使い道をしっかりと変えていく」と訴えました。
青年局事務局次長の馬場ゆうき衆院議員は、福島で東日本大震を被災したのは高校3年生で大学受験の時期だったと振り返り、「私の志は2045年に福島の復興を責任をもって前に進めていくことだ」と話しました。震災で味わった苦い経験に蓋をして、終わりにしてはいけないと思い、「あの時に矛盾に満ちた世界の中で、一つ一つの事に区切りをつけて決断をしてきた人たちと歩み、その次の本当の意味の政治とは何なのか、次の時代を切り開く政治に立ち返らなくてはないのではないかと思った」「震災の時、政権にいた民主党の方々と、その次の時代の政治というものを見つけ出したい」と願い、立憲民主党から国政を目指したと明かしました。
そして、「都合の悪い事も含めて、しっかりと皆様にお伝えした上で、この国のかたちとは何なのか、この国の方向性はどこなのか、それを皆様と一緒に考えていきたいというのが立憲民主党の考え方だ」と述べ、「泥臭いことも一緒にやってきましょう」と呼びかけました。
街頭演説会には、久家繁荒川区議、鬼頭昭行荒川区議、小椋修平足立区議、銀川裕依子足立区議、青柳雅之台東区議、中山ひろゆき前都議会議員はじめ多くの仲間が参加しました。