立憲民主党は4月4日、「人へ 未来へ まっとうな政治へ」全国キャンペーンの一環として、吉祥寺駅前で街頭演説会を開催しました。
西村智奈美代表代行は自民党が裏金議員に下した処分ついて、「どうも基準があいまい。しかも裏金議員の半分以上の方々は何のお咎めもない。こんなことで政治とカネをめぐる問題について、自民党から政治資金規正法の改正案が提案されても、盗人猛々しいと言われるのではないか」と指摘し、「私たち立憲民主党が中心になって法案を作って、それを自民党の皆さんからも丸呑みしていただく形で成立させないと、本当に政治に対する信頼がなかなか回復できないと思う」と述べました。
また、この30年あまり実質賃金が下がり、結婚や子どもを持つことが困難になり、少子化に拍車をかけてきたことに触れ、「自民党の皆さんは、安い労働力を使い捨てにしてもいいだろうという考え方で法律を作ってきてしまった」とし、希望する人が家庭や子どもを持ち、女性も男性も自らの能力を十分に発揮できるようにするには、希望する人たちが正規雇用の職に就けるように、さまざまな労働法制を見直して行く必要があると話しました。
さらに、選択的夫婦別姓制度の導入について、「自由民主党以外の政党は全て賛成している。この古い政治を変えていくことで一人ひとりが本当に生きやすい社会につながっていく」と述べ、「多様性を認める社会を作るために、これからも国政で頑張っていきたい」と訴えました。
菅直人最高顧問は、次の総選挙でこの選挙区から立候補しないことを改めて表明し、新たに総支部長に就任した松下玲子前武蔵野市長を紹介しました。青年時代に市川房枝さんの選挙に携わったこと、4回目の選挙で初当選し、後に厚生大臣、内閣総理大臣を務め、在任中に起きた東京電力福島原発事故等について振り返りました。
また、「今の岸田さんの政治を見ていても何も感じない。こうしたいという方向性が何もない。今のこの難しい日本の政治を任せていいんですか。やはり政権を交代させて、西村代表代行や多くの仲間が政治の先頭に立たないといけない」「今の日本が抱えてる問題はたくさんあるが、敢えて1つ挙げるとすれば、少子化問題」「日本を立て直すには、子どもを産んで育てることができようにし、もう一度元気な日本を取り戻す。そのことを目標に。政治を立て直していかなければならない」と力説し、支援を訴えました。
松下玲子総支部長は「菅直人議員からバトンを受け取った」と話し、武蔵野市長を務めた6年間で、「新しい保育園をつくって保育園の待機児童ゼロを実現し、子どもの医療費は18歳、高校卒業するまでの無償化を所得制限なく実現をすることができた。今度は学校給食の無償化に取り組みたいと思って努力をしているところだった」と振り返りました。そして、「日本中の子どもたちが、どこに住んでいても、子どもの命を守ること、健康に関わる学校給食や医療費は無償であるべきだと思う。これは本来国がやるべきことだが、国がやらないから自治体が頑張ってきた。でも、自治体が頑張れば頑張るほど、国は足を引っ張ってきたのも事実だ」と話しました。
また、「武蔵野市や明石市が取り組んだ子ども子育て支援は、国がやる気になれば全国で実現できるはずだ。(政府の)子ども子育て支援金という健康保険料に上乗せをして徴収するという姑息なやり方でなく、今の歳出を見直す中で実現できるはずだ」としたうえで、「健康保険料として支援金を取る制度をつくったら、最初は少なくとも上げてくる。労働者派遣法がそうだったように、制度を入れたらどんどん変えてくる」と懸念を示しました。
そして、「立憲民主党は一人ひとりを大切にし、まっとうな政治に変えていく。お金の力で政策が左右される金権政治・裏金政治からまっとうな政治へ」に変えて行くと訴えました。
司会を務めた森本真治国民運動局長は、「『人へ、未来へ、まっとうな政治へ』というスローガンのもと、直接市民の皆さんに対して、私どもの思い、そして国政の状況についてお話をさせていただいている」と立憲民主党が実施している全国キャンペーンについて紹介しました。また、「岸田政権、自民党政治の迷走、裏金問題に国会で多くの審議時間を費やさなくてはいけないことに強い怒りをもっている」とし、政治を正していかなければならないと話しました。
街頭演説会には、五十嵐えり都議会議員、武蔵野市議会の深沢達也議員、蔵野恵美子議員、藪原太郎議員、菅源太郎議員、西東京市議会の森信一議員、菅原美穂議員、小金井市議会の鈴木成夫議員も参加しました。