泉健太代表らは5月28日、都内で日本弁護士連合会(日弁連)、日本弁護士政治連盟(弁政連)と懇談会を開きました。
本年4月、日弁連創設75年にして初めて女性会長に選出された渕上玲子会長は、自らの役割について「男女共同参画を体現する存在になる」「日弁連内部のみならず、社会全体における男女共同参画を推進していく責任がある」と抱負を語りました。
喫緊の政策課題として、まず選択的夫婦別姓制度に触れ、「ぜひとも導入に向けた前向きな議論をしてもらいたい」と述べました。そのほか、再審法改正、刑事事件取調べの全過程の可視化、弁護人立会いを取り上げ、その実現に向けて協力強化を呼びかけました。
弁政連の小林元治理事長は、先の衆院補選などにおける野党勝利に言及し「政局に勝る政策はない」と指摘しました。立憲民主党への期待が高まる今、「大事なのは、皆さま方が日本の政治をどのように担おうとしているのか。その大きな絵と戦術をきっちりと描くことだ」と述べました。
泉代表は、日弁連が女性会長を輩出したことについて「新しい時代を切り拓いている」と期待感を示しました。立憲民主党が目指している政権に関しては「政権1期目でできることは限られている。政治改革を実現することや教育の無償化、人権の問題など、自民党がやってこなかった政策を、世論の支持を受けて必ず実現したい」と強調しました。
続いて日弁連より、(1)選択的夫婦別姓制度の実現(2)取調べの抜本的改革(可視化・立会い)について――の2つの要請と報告があり、参加議員との間で意見交換が行われました。
懇談会には、西村智奈美代表代行、逢坂誠二代表代行、岡田克也幹事長、長妻昭政務調査会長のほか、衆議院から枝野幸男(党憲法調査会参与)、近藤昭一(憲法審査会委員)、階猛(憲法審査会委員)、奥野総一郎(党憲法調査会事務局長)、道下大樹(法務委員会筆頭理事)、米山隆一(法務委員会理事)の各議員が、参議院から辻元清美(憲法審査会筆頭幹事)、牧山ひろえ(党ネクスト法務大臣)、小西洋之(憲法審査会幹事)、打越さく良(憲法審査会委員)の各議員が参加しました。