岡田克也幹事長は7月16日、国会内で記者会見を開き、常任幹事会の報告をした後、トランプ前大統領の銃撃事件について言及し、アメリカ大統領選挙について「しっかり注視していく」と発言しました。



岡田克也幹事長記者会見

2024年7月16日(火)15時39分~16時11分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/txqqfL_P42w


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○第106回常任幹事会を開催

【幹事長】
 まず、常任幹事会の結果をご報告したいと思います。
 特にご報告することは少ないのですが、新たな候補者として、衆議院に向けて、お二人。尾﨑充典さん、奈良2区。村上賀厚さん、和歌山1区。以上お二人が候補者として(公認内定)。
 それから、参議院のほうですが、現職、茨城選挙区、小沼巧さん。新潟選挙区、打越さく良さん。
 それから、岡山県知事選挙。伊原木隆太さん、推薦ということであります。
 衆議院の候補者につきましては、これで185名ということになります。女性39名、男性146名、女性比率21.08%ということになります。
 以上が常幹のご報告です。
 私からは、都知事選について、都連、それから執行役員会を中心に、これから検証作業を行っていきますということを簡単にご報告したところであります。

○トランプ前米国大統領銃撃事件について

【幹事長】
 それ以外としてはあまり、今週はネタ枯れ的な状況ですが、何といってもトランプ(前)大統領の銃撃事件ということで、まさしく世界が見ている前で起こった衝撃的な事件でした。亡くなった方もいらっしゃいます。ただ、トランプ前大統領自身は、負傷をしたということで、大事に至らなかったことは不幸中の幸いだったと思います。
 ただ、このことが大統領選挙にさまざまな影響を及ぼしていきます。そのことも含めてしっかりと注視していきたいと思っているところです。


■質疑

○自民・萩生田都連会長の辞意表明について

【共同通信】
 自民党都連の会長を務めている萩生田前政調会長は、都議補選の惨敗というか、敗北というか、結果を受けて引責辞任する意向を表明された。これまで、いわゆる裏金事件でも党員資格停止等々を受けていた方ではあるが、このタイミングでの辞任表明になったことも含めて受け止めをお願いしたい。

【幹事長】
 今回のことは自民党の中の話ですので、特に申し上げることはありません。
 ただ、裏金問題については、党員資格停止ではなく役職停止処分だったと思います。役職停止、たしか1年という処分が決まりながら、都連代表にそのまま居座っていたというのは、私は非常に不思議に思っておりました。党本部で役職停止ということになれば、党本部の下にある都連も当然含めてということだと思いますが、それに対して何かおかしいという声が表立って出てこなかったのは非常におかしなことだと思っていたところです。

【共同通信】
 そうすると、今回のことというより、処分を受けたその時点で何かしら自ら身を処すというか、そういったことが適切だったというふうにお考えなのか。

【幹事長】
 本人自らもですが、党の処分って、普通、党で処分を決めれば地方組織も含めてというのが普通ではないかと思います。立憲民主党ならば、党本部で党の役職停止と決めれば、それは当然都道府県連の役職も含めてというふうに私ならば考えますが、どうしてそうならなかったかというのは、それに対して異論の声が出なかったとすると、極めて不思議だと思っています。

○東京都知事選・都議補選の結果について(1)

【日本経済新聞】
 関連して、都連の、東京の動きについて伺いたい。一方で、長妻都連会長は先週の記者会見で、都知事選と都議補選の結果も踏まえて続投される意向の発言をされている。比較するものでもないのかもしれないが、萩生田さんが引責辞任をされたことを踏まえ、長妻さんが続投されることの妥当性について、幹事長としてはどのようにお感じになっているか。

【幹事長】
 そこは都連として決めている人事なので、少なくとも幹事長の及ぶ範囲ではないのですね。都連としてお決めになったということで、確認されたということであれば、幹事長として基本的にそれに対して何かを言うというものではないと思います。
 まだ都知事選についての検証もこれからという状況ですので、ある程度今始まっていますが、そういう段階で私から何か申し上げることはございません。

【日本経済新聞】
 つまり、都連の対応を尊重されるという、そういうお考えか。

【幹事長】
 都連会長としての考え方を述べられたので、それに対して、今、何か私が言うことはございません。

【日本経済新聞】
 関連で、冒頭でご説明いただいた総括、分析、検証のようなものについては、都連なり党本部から何かしら公表される予定は現時点であるか。

【幹事長】
 これは中での議論ですので、それを紙に書いたものとしてお示しするとか、そういうことは考えておりませんが、記者会見でいろいろとご質問いただければ少しはお話しできるところはあるかと思います。

○選挙活動のあり方に関する議論について(1)

【NHK】
 常任幹事会冒頭の泉代表の発言に関連して伺いたい。都知事選のポスターのことなどをめぐり、党内にもチームを設け何らかの提案をしていきたいという旨を語ったと思うが、何か既存のチームではなく新しい組織をつくるのかや、法改正を目指しているのかなど、現段階のことを教えていただきたい。

【幹事長】
 これは政治改革本部、二つあってややこしいのですが、渡辺周さんが本部長を務める政治改革(推進)本部の本来マターとして、そこで検討していただくということです。
 ポスターの問題もありますし、それから、今回いろいろな切り取りで動画が発散しましたが、それはそれでそのことについて何か言うものではないのですが、それがビジネスとしてやっているということについて、つばさの党もありましたよね、過激な動画を自ら撮って、それでビジネスにしていると。そういうことも含めて、どういう対応があり得るのか、あるいは対応しなければいけないことなのかということも検討しなければいけないと思っています。
 政治改革本部は、もう一つ、私が本部長を務める(政治改革実行)本部もありまして、こちらはこちらで、さきの法律が成立したことを受けて、そこの附則のところで、さまざま検討しなければいけない項目を明らかにしたわけなので、そういったことについてしっかりと議論する、そういうワーキングチームのようなものを本部の下につくって、私の本部のほうですね、議論を進めるように、きょう落合さんに指示を出したところです。
 私たちは特に第三者機関について、この前記者会見で申し上げましたが、元々我々が第三者機関ということを法律(案)に書いて、国民民主党と(有志の会と)一緒に出した法律の中に書いていたことなので、どういう形があり得るのかということもしっかりまとめていきたいと思います。
 公明党さんは公明党さんで検討しておられるようですが、私たちは政策活動費はこれは廃止と言っていますので、政策活動費についての第三者機関の機能というよりは、最初から申し上げていた、やはり政治資金について独立した機関がきちんとチェックできるようにすると。そういう第三者機関として、どこに設置するかとか、私たちは国会の中と主張したのですが、どういう形でどこに設置するかとか、どういう権能を持たせるかとか、そういうことについてしっかり議論を進めたいと思います。個人献金の促進策とか、いろいろ附則では書かれましたので、そういうことも含めて検討を進めていきたいと。
 お盆くらいまでにはしっかりまとめて、次の国会で法案を出せるようにしたいなと考えているところです。

【NHK】
 今の質問の中で、前段の公職選挙法などの改正については、改正が必要かどうかというところも含めて議論していくということなのか。

【幹事長】
 私、この場で申し上げたと思いますが、つばさの党がいろいろとやったことについては、これは結局逮捕ということに至ったわけで、既存法で対応できるということが示されたと思います。
 それ以上に何か法改正が必要かどうかというのは、これは議論しなければいけませんが、そういう規制を強めるということについてのデメリットも当然あります。
 そういう意味で、私はそちらよりは、やはり今回の都知事選挙で、これまたポスターを商売の道具にしてポスターを張る権利を売ったりとか、それから、先ほど言いましたように動画を切り取って流すことが、個人がやられることはもちろん何の問題もないのですが、それがビジネスに一部なっていたとか、さまざま新しい現象が起きていますので、そういうことについてしっかりと検討したいと思っております。

○野党連携について(1)

【NHK】
 別件で、また泉代表の発言で、きょう参加された幹事の皆様に、他党との幹部間のやり取りも今後出てくるというふうに思いますと、そういったことも含めてということもおっしゃった。何か他党との幹部の協議とかというのは、もう予定として組まれているのかとか、そういう狙いとかは。

【幹事長】
 ちょっとどういう趣旨でおっしゃったのかわかりませんが、他党の幹部間のいろいろな交流というのは不断にやっていることなので、ちょっとそれ以上のことは代表に聞いていただきたいと思います。

○選挙活動のあり方に関する議論について(2)

【朝日新聞】
 今お話があった政治改革本部の、渡辺周さんがトップのほうの議論だが、これはつまり今回の都知事選のポスターとか政見放送等々の問題点について、公職選挙法改正の必要があるかどうかも含めて議論するという理解でよろしいか。

【幹事長】
 はい。

【朝日新聞】
 新しいチームを設けるわけではなく、元からある渡辺周さんがトップのところで検討すると。

【幹事長】
 その下に何か専門のチームのようなものをつくることになるのではないかと思います。

【朝日新聞】
 そのメンバーというのは元々の政治改革本部のメンバーの方が務められるということか。

【幹事長】
 それは渡辺さんが決めることなので、私から何か言う話ではないと思います。

○野党連携について(2)

【朝日新聞】
 きょうの役員会や常幹の中で、共産党との連携について何か議論はあったか。あったとしたら、どんな議論があったのか。可能な範囲で教えていただきたい。

【幹事長】
 可能な範囲でお話しできることはあまりないのですが、この前も申し上げましたが、都知事選挙は、蓮舫さんは無所属で戦われたので、それを立憲と社民と共産がそれぞれ応援したということです。
 それと、例えば総選挙における公認候補に対して他党の皆さんがどういうふうに応援してくれるかという話はだいぶ次元が違いますので、それはちょっと切り離して整理して考えなければいけない問題だと思います。

○東京都知事選・都議補選の結果について(2)

【朝日新聞】
 最後に一点。自民党の萩生田さんが都連会長を辞めたことの関連だが、現時点で長妻政調会長は都連会長を続投する考えを示している。党本部のほうでも都知事選とか都議補選の結果を、今、総括していると。

【幹事長】
 総括というか、検証ですね。

【朝日新聞】
 検証ですね。となると、現時点では党本部も都連も立憲としては特にどなたかが何らか明確な形で責任を取るという形にはなっていないわけだが、それはまだ検証中なので仕方ないというか、現時点での責任の取り方としては党本部・都連としてこれで問題ないというお考えか。

【幹事長】
 現時点で、何かそれで役職を退くとか、そういうことを考えているわけではありません。
 ただ、これから検証していきますので、その結果も踏まえて考えていくことになるかもしれません。
 基本的には今はそういう考えはございません。

【朝日新聞】
 党本部としては、ですね。

【幹事長】
 はい。

○長崎県政・兵庫県政について

【フリーランス】
 現在、長崎県と兵庫県で知事の問題が起こっている。それぞれ、長崎は金銭問題、兵庫県はパワハラ問題。いずれも何かカウントダウンかなというような状況になっている様子もあるが、近く知事選が行われるとすれば、立憲民主党が例えば誰かを推薦なり何なりで出されるというような、そういうお考えというのは。具体的な候補が今のところ思いつかなくても、首長選に出されるおつもりはあるか。

【幹事長】
 ちょっと気が早くないですか。

【フリーランス】
 いや、意外と早くないかもしれない。準備しておいたほうがいいかもしれないので。

【幹事長】
 現時点では、それぞれの県連から何か話が上がってきているということはございません。

【フリーランス】
 可能性としては、幹事長としてはどういうふうにお考えか。

【幹事長】
 ですから、どういう結果になるかわからない今の段階で、軽々に先取りしたようなことは言うべきではないと思います。

【フリーランス】
 よりその物事を動かそうというような感じは、立憲民主党にはないわけか。

【幹事長】
 動かそうというか、要するに知事がどういう対応をされるかということは、それぞれのご自身、知事ご自身や、それぞれの県連なら県連がどういう対応をするかということですから、そこまで党本部として何か先を見てという発言は控えたほうがいいと思います。

【フリーランス】
 でも、ちょっと何か今お話しされているとき、普段の私の質問に対しての対応よりも顔がすごくうれしそうな感じに見えたが。

【幹事長】
 いやいや、そんなことはございません。

○潜水艦乗組員への接待・金品提供問題について

【「FACTA」】
 幹事長は経産省出身で、外交・安保・防衛問題をずっとやっておられるが、今回の防衛省、潜水艦ですね。一番問題なのはやはり川重との関係で、国家の予算を随契で三菱重工と二つに分け、それの関係の先に裏金をつくらせ、それを管理するという、これはもう贈収賄というか、見て見ぬふりとか何とかではなく、組織ぐるみの犯罪なのだと思う。特別監察なんて言っているが、そのレベルでいいのか。やはりこういう問題というのは国会が国政調査権で、年間5兆円からの防衛費をこれからかさ上げするのだったら最低でもそういうことがないように調査するのが、国会で別に野党のみならずやるべき。それで5兆円ならわかるが、それくらいの大きな問題ではないか。少なくとも民間を巻き込んでそこまでやっているなんて、もう明らかな汚職だと思う。立憲民主党は野党第1党だが、蓮舫さんが残っていたら彼女にやってもらいたいくらいだが、こういう問題をどういう形で。防衛費の使い方の部分について、国会が何か調査委員会をつくるとか、会計検査院でやらせるとか、第三者を入れてやるとか、そういうのは野党としてのお考えがあるのだったら伺いたい。

【幹事長】
 問題意識としては今ご指摘のとおりで、私もこの場でいつか申し上げたと思いますが、これは刑事事件になり得る話。川重の話はですね。深刻な事態だと思います。
 防衛省に特別(調査)委員会を、組織をつくってと言っていますが、それで済む問題ではないと思いますし、それが川重だけなのか、それから潜水艦だけなのかということも含めて、これは徹底的に洗い出さなければいけない問題だと思います。
 防衛費を国民の負担の下で幾ら増やしても、こういう使い方をされていたのでは、それは増やした意味がないわけで、国会においてしっかり議論すべきだと思います。我々も閉会中審査を、委員会で審査できるように求めているところですが、早期にそれを実現して、まずは担当委員会のところでしっかり質疑をしたいと思っております。
 ほかの事案もひどい話ではありますが、特にこの裏金をつくって、しかも下請け企業につくらせて、それでいろいろなことをやっていたというのは、極めて悪質だし、非常識だし、徹底的に検証する必要があると思っています。

○東京都知事選・都議補選の結果について(3)

【読売新聞】
 都知事選の関係で、蓮舫さんは無所属で出馬されたが、立憲の前議員で、党幹部の皆さんも応援に入られたと思う。ご自身のインスタグラムで国政には戻らないというような発言をされており、その受け止めがあればお願いしたい。

【幹事長】
 国政に戻らないとはっきり言われているわけではないので、あまり憶測で物を言わないほうがいいと私は思っております。

【読売新聞】
 現状としては国政はどうかなというような発言を実際にされているが。

【幹事長】
 ですから、現時点ではという条件がついていたと思いますし、今、周りがあまり憶測で言うべき話ではないと思います。

【読売新聞】
 幹事長として、蓮舫さんに対しての思いというか、選挙を終え何かかけた言葉とか、言葉は別にしても、現状蓮舫さんに対して思っていらっしゃる所感があれば教えていただきたい。

【幹事長】
 さきの記者会見で申し上げましたが、都知事選における蓮舫の演説は、私は非常に感銘を受けたし、最高の蓮舫だったと思っております。これだけの実績のある政治家ですから、どういう形になるかというのは今は議論すべきタイミングではないかもしれませんが、しっかりと国民のために政治家として役割を果たしてもらいたいと思っています。
 一部、何かちょっと心ないというか、バッシングのような、そういう傾向も見えます。私は、望ましくない、特に根拠のないような誹謗中傷というものに対しては怒りを覚えます。ただ、そういうこともあまり反応せずに、今は少し羽を休めるときではないかと思っております。

○旧文通費改革について

【読売新聞】
 話題変わり、旧文通費について。きょう議運の理事会で、衆のほうではちょっとヒアリングという話も出てはいるが、ただ、めどは全然ついていない状況で、立憲民主党も以前に法案を出していて、現状進んでいないことに関して受け止めをお願いしたい。

【幹事長】
 これは非常に心配しています。やはり次の国会までに形ができなければいけないと思いますし、総理も急ぐということは約束されたはずです。しっかり手続を進めて、非常に時間がかかっているように思いますので、衆参で議論を始めなければいけないと思っております。

○東京都知事選・都議補選の結果について(4)

【日本経済新聞】
 都知事選の関連で伺いたい。先週、幹事長も出席された木曜日の連合の芳野会長ら執行部との定期的な意見交換の場だが、終了後に芳野会長からは、都知事選の対応について、共産党が前に出過ぎていたとか、まるで共産党の候補だったというような苦言が述べられていた。蓮舫さんはSNS上でその発言について反論されていたわけだが、一連の連合側からの共産党をめぐる指摘について、今後の衆院選などに向けてどのように受け止めていきたいか、対応していきたいか、お考えを教えていただきたい。

【幹事長】
 この場でも申し上げたと思いますが、蓮舫さんは無所属になって、それを我が党と社民党と共産党がそれぞれ応援する、そういう形で選挙戦を戦ったわけですね。ですから、私たちが共産党さんがどういう形で応援するかということについて何か言う立場にはないのです。
 ないのですが、私たちとしては、そこに焦点が当たるよりは、やはり中間を取りに行かなければいけなかったと。そういう観点でいうと、立憲民主党としては十分な対応はできたとは言えないと思います。
 共産党のことについて何か言う立場に私はないと思いますし、一生懸命やってくれた人たちに対して、何か、やり過ぎたとか、不十分だとか、そういうことを言うべきではないと思っております。
 ただ、私たち自身がもっと無党派層・中間層にしっかりアプローチしなければいけない。基本的にはそういう戦略で臨んだはずが、そこが非常に不十分だったと。そこは一つの検証すべき点だと思っています。

【日本経済新聞】
 つまり、芳野会長の指摘についても、中間層であるとか無党派層をより今後取り込んでいくことによって指摘に対応していきたいという、そういうお考えか。

【幹事長】
 芳野会長がどういう意図で言われたかわかりませんが、第三者としてそういうふうに認識しておられるというふうに言われたのだと思います。それは一つの考え方だと思いますが、蓮舫選挙を戦った者として、一生懸命やってくれた人たちに対して何か批判めいたことを私は言うつもりはありません。それはそれでよくやっていただいて感謝しているということです。

○野党連携について(3)

【産経新聞】
 今の質問の関連で、先週の芳野会長と立憲の皆さんとの懇談の後のぶら下がりで、芳野会長のほうから、国民民主党との選挙区調整について、大きな政党が小さな政党のほうに配慮していただかないとなかなか活動しにくいところがあるとおっしゃった。大きな政党が立憲民主党で、小さな政党が国民民主党に当たると思うが、選挙区調整について、この発言への受け止めや、そのお考えについてどのように考えていらっしゃるか。

【幹事長】
 基本的にはそういうことだと思います。
 ただ、私たち、私はかねがね申し上げているように、調整することで自民党に勝てる可能性のある選挙区が非常に重要で、そういうところについては調整しなければならないと。どちらがどうするかということも、その数字に基づいてやらなければいけないことだと思います。
 全部きちっと調整するという必要性は必ずしもなくて、それと比例もありますから、到底自民党にかなわないような選挙区で無理に一本化する必要はないかもしれません。やはり一本化すべき選挙区でしっかり一本化していくということが大事なのだと思っています。

○東京都知事選・都議補選の結果について(5)

【「FACTA」】
 都知事選の結果は別にして、あの演説、岡田さんは何回も褒めているが、やはり行政をウォッチするという意味では、蓮舫さんは得難い、たぶん最強に近い野党の議員だと、私はそういうふうにずっと思っているが、そこは岡田さんはどう思うのか。そういう人が、なぜそんな簡単に、一回選挙に負けたからって、もう辞めるみたいに出てきてしまうのか。やはり立憲はそういうところをちゃんとフォローしていないというか、責任も全く取らないし、何か根本的に選挙に負けた人がなかなか、大阪で亀ちゃんという女性の弁護士さんもそうなってしまったが、本当にやはり自分たちの宝だと思ったら、そういう人たちが後に続くようなところまで責任を持つのが僕は野党第1党だと思う。責任の取り方を含めて何か決定的に欠けているのではないかと思うが、率直にどう思われるか。

【幹事長】
 責任を取る取らないの話と、蓮舫さんに対してという話は、ちょっと別の話ではないかと思います。
 蓮舫さんは、おっしゃるように、極めて得難い人材です。私たちとしてはしっかりとサポートしていきたいと思っているところですし、現にそうしているつもりです。

(以上)