代表選挙(9月23日投開票)に立候補している泉健太、吉田はるみ、野田佳彦、枝野幸男各候補は9月12日、党自治体議員ネットワーク(NW)主催のオンライン討論会に参加しました。

 討論会では、同NW代表の遊佐美由紀宮城県議会議員、同副代表の梶谷大志北海道議会議員、同幹事の坂野経三郎鳥取県議会の3人が4候補に質問。それに回答する形で、4候補がそれぞれの思い、考えを表明しました。司会進行は、同幹事長の川名雄児武蔵野市議会(東京都)が務めました。

 同NWに所属する地方自治体議員からは多くの質問が寄せられ、「自民党総裁選に出馬した9人への感想」「立憲民主党の地方組織の強化策」「自治体議員を増やす方策」「リーダーになるには必要な経験でもあるこれまで乗り越えてきた危機に関するエピソード」などについて活発な議論が行われました。

■泉健太候補

泉健太

 自民党総裁選候補者については「過半数が世襲」だが、立憲民主党の候補者は「世襲はゼロ」だと指摘。政策についても、「立憲民主党の政策のオンパレードで二番煎じ」だと強調しました。
 党の地方組織については、オンライン会議や政策を説明する機会などを「さらに強化」していきたいと述べました。また、自治体議員を増やすためには、立候補しようか迷っている人に「大丈夫だよ」とメッセージを届けることが重要だとして、支部などの党組織に立候補を決意する前から加わってもらうことが必要だと述べました。
 また、これまでの「最大のピンチ」は、出生時に「生まれてこなかったかもしれない経過」があるので、とにかく生まれてきたこと、育ってきたことに感謝し、「だからこそ世の中に恩返ししたい」と述べました。

■吉田はるみ候補

吉田はるみ

 自民党総裁選候補者については「空手形ばかり」、「国会中にできたことを先延ばしにし、総選挙目前になっていいことを出してくる」と指摘。「衆議院選挙の目前になって、いいことを言い出してくる」と述べ、その欺まんを見抜いていくと力を込めました。
 党組織については、「何でも言い合える会議体」を党本部に作っていきたいと述べました。また、自治体議員を増やすためには、「政治の世界に一歩入ってくるときに怖いなって思う方は多い」として、そうした方を「支える仕組みを作っていきたい」と述べ、議員になった後の「働き方」も変え、「新しい政治の活動のあり方」を作っていきたいと訴えました。
 また、出産時に子どもが仮死状態で産まれたことをふり返り、「生まれてきた命に感謝したい」と述べました。

■野田佳彦候補

野田佳彦

 自民党総裁選候補者については、「政治家の家に生まれたから、政治家になったという人が多い」と指摘。自民党内の「疑似政権交代ではなく真の政権交代」で政治改革を実現したいと力を込めました。
 党組織については、支部や県連を「フランチャイズ」にしていかなければいけないと述べました。また、自治体議員を増やすためには、現職だけではなく新人も当選させることが重要であり、「一緒にビラをまく」など、「きめ細やかに、(当選が)危なそうな人(候補者)がいたらテコ入れ」して、「底力のあるチーム」を作っていくことが必要だと述べました。
 また、これまでの「最大のピンチ」は、105票差で落選した時だと述べ、それでも「1万円カンパしてくれた人がいた」ことを、今でも胸に刻んでいると述べました。

■枝野幸男候補

枝野幸男

 自民党総裁選候補者については、選択的夫婦別姓の導入や政治改革など「本気でやる気があるなら秋の臨時国会で実行」すべきと指摘。すぐに衆院を解散するのであれば、「やる気がないか自信がないかのどちらかだ」と強調しました。
 党組織については、地域事情に応じた支援策を行っていきたいと述べました。また、自治体議員を増やすためには、「統一地方自治体議員選挙の皆さんが中間選挙の皆さんをサポートする。中間選挙の皆さんが統一地方自治体議員選挙の皆さんをサポートする」、こうしたネットワークを組んでいくことが必要だと述べました。
 また、政治家としての「一番の危機」は「希望の党騒動」の時であり、自分の当選だけではなく仲間を救わなければ日本のリーダーにはなれないと述べました。

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