野田佳彦代表は10月7日、国会内で会見し、「政権交代こそ、最大の政治改革。」と題する政権政策と、衆院選に向けた新ポスターのデザインを発表しました。会見には辻元清美代表代行・広報本部長、重徳和彦政務調査会長も同席しました。

政権交代こそ、最大の政治改革。野田佳彦代表 2024政策パンフレット

政権政策2024政治活動用.pdf

 政権政策では、「政権交代であなたの暮らしを豊かに」と掲げ、(1)政治改革…政治の信頼回復、(2)物価・経済対策…分厚い中間層の復活、家計・賃上げ支援、(3)外交安保…安定した外交・安全保障戦略、(4)社会保障…超高齢社会に対応した確かな年金・医療・介護・福祉、(5)子育て・教育…未来を育む子育て・教育、(6)地域再生…地方と農林水産業の再興、(7)共生社会…多様性を認め合える当たり前の社会――として各分野で「7つの約束」を明記しました。

 野田代表は会見の冒頭で、同7日の自身の代表質問に言及し、通常国会で成立した改正政治資金規正法は、「改革の名に値しない」と強調。同7日に立憲民主党が衆院に提出した企業・団体献金禁止法案などを踏まえ、政策活動費も含め「本格的にメスを入れる」と述べました。また、「被選挙権改革」の一貫として、「世襲を制限しなければいけない」とも強調。「政治改革、政治をたださなければ、日本は良くならない」と述べ、「信なくば立たず。まずは政治への信頼回復が最優先の国家課題」だと力強く訴えました。

 さらに、「残念ながらアベノミクスの負の遺産は格差を拡大したことだ」と厳しく指摘し、「もう一度、分厚い中間層の復活」が重要だとの認識を示しました。

 その上で、石破総理総裁が自民党の総裁選で訴えていた「アジア版NATO」を念頭に、むしろ「アメリカも含めて国際社会に不安を与えるような言動」だと強調。「日米同盟が基軸」であるという観点からも、安定した外交・安全保障政策を推進するのは立憲民主党だと力強く訴えました。

野田佳彦 ポスター

衆院選2024立憲民主党選挙公約・ポスター発表/野田佳彦代表記者会見

2024年10月7日(月)18時30分~19時00分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/u3LZA_S370g


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○新ポスター「政権交代こそ、最大の政治改革。」発表

【辻元広報本部長】
 皆様、夕刻にお集まりいただきまして、ありがとうございます。本日は、これより次期衆議院選に向けての新しいポスターと政権公約の発表をいたします。司会は広報本部長を今回の選挙で務めます辻元清美が行いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
 それでは、まず、最初にポスターのほうからいきたいと思います。まず、ポスターの発表です。では、職員の皆さん、これを外していただいて。よろしいでしょうか。

   〔 新ポスター「政権交代こそ、最大の政治改革。」披露 〕

 ご覧のような形になりまして、「政権交代こそ、最大の政治改革」。これは代表の言葉、演説の言葉などから取ったスローガンです。
 それでは、まず、初めに代表より、この言葉、そしてポスターに込めた思いを一言お願いします。

【野田代表】
 通常国会は、裏金問題に対してどれくらい解明をして、そして、これからどうするかということが問われていたと思いますが、全然それが果たすことができなくて、信なくば立たずという状況のまま臨時国会に入りました。
 そして、石破さんが総理になりましたから自民党は変わるのではないかなと思っていましたが、石破さんですら変えることができないんだなということの実感があります。 だとするならば、疑似政権交代ではなく、本当に政権交代を実現しないと政治を正すことはできないということを強く思いました。ということで、「政権交代こそ、最大の政治改革。」と、こういうスローガンにさせていただきました。

【辻元広報本部長】
 後ほどご質問は受けるということにいたしますので、最初にちょっと写真を撮っていただくことをさせていただきます。

   〔 写真撮影 〕

 それでは、そろそろよろしいでしょうか。ありがとうございます。

○政権公約「政権交代であなたのくらしを豊かに 立憲民主党の7つの約束」発表

【辻元広報本部長】
 次に、政権政策2024ということで発表をさせていただきます。皆様のお手元に冊子もお配りをいたしております。
 まず、大枠ですね、概要のポイントを代表のほうから皆様にご説明申し上げて、詳しい説明につきましては重徳政調会長のほうからさせていただきたいと思います。それでは、代表、よろしくお願いいたします。

【野田代表】
 きょうの代表質問でも申し上げましたが、6月に政治資金規正法の改正が行われましたが、これは中身はもうほとんど改革の名に値しないものであります。これは再改正をしなければいけないと思っていますが、その柱になるのは、企業・団体献金の禁止であるとか、あるいは政策活動費など、こういうものに本格的なメスを入れる政治資金規正法の改正を行っていきたいということと、そして、被選挙権改革の一環として、世襲を制限しなければいけないということは、これはかねてから私も主張しておりますが、そういうことを内容とした、まず一番はやはり「政治改革」。政治を正さなければ日本はよくならない。そこからまず始めなければいけないということであります。
 二つ目は、やはり私は最初内閣総理大臣になったときに、「分厚い中間層の復活」と。今どの国も中間層の復活を言っていますが、日本もその当時からやらなければいけなかったことでありますが、残念ながら、アベノミクスの負の遺産というのはやはり格差を拡大したことだと私は思っています。その格差を是正していくために、もう一回、分厚い中間層を復活させていかなければいけないということで、「人への投資」と最低賃金1500円以上などなど、物価・経済対策を2番目の柱にさせていただきました。
 それから、きょうも外交政策についてお話ししましたが、日米同盟が基軸であるという観点から、「安定した外交・安全保障」政策を推進していきたいと考えています。石破さんも日米同盟が基軸であると言っていますが、むしろ基軸であるアメリカも含めて国際社会に不安を与えるような言動が続いていますので、私どものほうこそ現実的な政策を推進していかなければいけないと、改めてきょうの質疑を通じて思った次第であります。
 そのほかは、ここに書いてあるとおり、4、5、6、7ということでありまして、これについては政調会長からもう既にご説明があったと思いますので、私からはこの「7つの約束」を中心に今回の選挙に臨んでいくことを改めてご報告申し上げて、以上とさせていただきたいと思います。

【辻元広報本部長】
 それでは、補足で、代表と政調会長替わっていただいて、政調会長そちらに行っていただいて、代表ちょっとこちらに待機いただきまして、補足で政調会長のほうから説明をいたします。

【重徳政調会長】
 代表から1から3まで主な項目として説明させていただきました。
 私からは、続いて4番に参りたいと思います。「超高齢社会に対応した確かな年金・医療・介護・福祉」でございます。一つの大きな争点としまして、間もなく12月に廃止されるという方針になっております紙の健康保険証、マイナ保険証への移行ということについて、これからも紙の健康保険証を選択できるようにする、存続しますと申し上げております。長年の課題であります、きょう吉田はるみ議員からも指摘がありました、保育・介護・障がい福祉等に従事する方々の待遇改善、8万円ほど平均賃金よりも低いという状況を改善していくといったことについても訴えてまいります。
 5番、「子育て・教育」です。給食を無償化する。大学・専門学校を無償化する。そして、18歳までの全ての子どもたちに1人当たり1万5000円。今だと3歳以上になりますと1万円に引き下げられておりますが、1万5000円という金額を提示しております。 6番、「地方と農林水産業の再興」です。この左側の写真にあるとおり、先日代表も視察に行かれました能登半島の地震そして豪雨災害に対する補正予算を、石破内閣が補正予算を早急に組まないのであれば、総選挙後、私どもが政権与党として補正予算を何としてでも組んで、被災者に寄り添った政策を打ち出していくということであります。それから、経済一辺倒ではなく、社会の課題もたくさんあります。経済と(持続可能な)社会を両立するインパクト投資を促すための仕組みを導入します。地方自治体の自主性、一括交付金。そして、食料安全保障のための新たな直接支払い制度も導入していくということを訴えてまいります。
 7番目は、「多様性を認め合える当たり前の社会」です。立憲民主党の一つのアイデンティティとも言えるような重要な政策だと考えております。これも石破さんの方針は一体どうなってしまったのかよくわからない、選択的夫婦別姓制度を早期に我々は実現すると宣言をしております。ジェンダー平等、そして、同性婚を可能とする法制度にも言及をしております。
 以上、七つの柱をご紹介させていただきました。


■質疑

【辻元広報本部長】
 それでは、ここから、ポスター及び今ご説明させていただきました政策について、ご質問ある方は代表及び政調会長がお答えいたしますので、よろしくお願いします。

○政権公約「立憲民主党の7つの約束」について(1)

【NHK】
 今回「7つの約束」と銘打たれているが、公約の中で特に柱としたいところと、この公約を選挙戦を通じてどのように訴えていきたいかというところを伺いたい。

【野田代表】
 これはもう先ほどご説明したとおりですね。信なくば立たずという状況ですので、政治を正すことが今の日本にとっては一番大事だと思います。内外共に大きな課題があるときに、政治に対する信頼がなかったら政策推進できませんので、一丁目一番地はやはり政治改革だと思います。裏金の問題は、国民の怒り、そして「許してはいけない」という気持ち、この気持ちにメッセージを出していくということが極めて大事だと思っています。
 それと、もう一つは、やはり生活の問題ですよね。残念ながら格差が広がって、中間層からこぼれ落ちる人たちが出てきていますから、その生活の立て直しというのが急務だと思いますので、この辺を柱にしていきたいと思います。

【NHK】
 どのように訴えたいか。

【野田代表】
 一生懸命訴えたいと思います。

【朝日新聞】
 前回の衆院選で立憲は時限的な消費減税を公約に掲げたが、今回は給付付き税額控除の記載となっている。ここの辺りの記載ぶりが変わった理由についてお聞きしたい。

【野田代表】
 代表選挙でも4人の候補者の中で一番争点になったテーマだと思いますが、やはり消費税の還付法案というのがこれまでの党の到達点でありますので、逆進性対策という意味で給付付き税額控除の考え方に沿ったこの法案を提出していましたので、これをしっかりと提示することが最低限の役割だろうと思いまして、まとめさせていただいています。

【朝日新聞】
 先日の公約に関する党内の議論、平場の議論の際に、消費減税を求める声がやはり一定程度上がっていたが、今回のこうした書きぶりで党内の理解は得られるというふうにお考えか。

【野田代表】
 代表選挙ではそういう議論が推移したわけですので、直近の党内の民意だったと思います。
 もちろん、減税とか、あるいは食料品のゼロ税率の話というのも議論がありました。それについては今後検討課題にするということを申し上げておりますし、背景としてある考え方については私も勉強したいと思います。
 勉強したいことを公約に掲げることはできませんので、還付法案が今の到達点ということであります。

【産経新聞】
 政権の政策、公約についての質問だが、今回、綱領で掲げている原発ゼロという文言は使わずに、「できるだけ早い時期に化石燃料にも原子力発電にも依存しないカーボンニュートラル達成を目指します」としている。今回そういった表現にした理由について伺いたい。

【野田代表】
 綱領にはゼロと入れておりますが、一気にそれを実現することができるわけではありませんので、現実的に考えてみたならば、原発に依存しない社会を早く実現していくということが基本的な考え方であって、カーボンゼロ、いわゆる途中経過の話を入れながら、最後は依存しない社会を目指すという表現に今回はさせていただいています。

【産経新聞】
 政治改革に関連して、代表選の中では国会議員の世襲の禁止ということを訴えていらっしゃったと思うが、今回の公約の中では政治資金の世襲を制限ということにとどめたというか、なっている理由について伺いたい。

【野田代表】
 いや、代表選挙のときも念頭に置いていたのは、政治団体や政治資金の相続を禁止するというところから国会議員の世襲制限ということを言っていました。これは別にそごは出ていません。

○代表質問 首相の答弁姿勢について(1)

【朝日新聞】
 きょうの代表質問に関係して伺いたい。野田代表はきょう質問の冒頭で、納得と共感の内閣らしく誠意ある答弁を求めますと、あえて総理に求めていたが、総理の答弁をお聞きになって、この点はいかがか。

【野田代表】
 いや、何か、別人と何となく質疑しているのかなと思いました。「自分の言葉で質問します。自分の言葉で答弁してください」(と語りかけたのは)、「自分の言葉で語りたい」と(首相は記者会見で)ついこの間おっしゃっていたので、まさかあんなに下ばかり見ながら、何となく身構えながら守りの答弁をするとは思ってもみなかったのですね。今まで石破さんといろいろなところで議論していますが、こんなに石破さんらしくない、別人と何かやっている感じがしましたね。(別人と)質疑している感じがありました。不思議な感じでした。

【朝日新聞】
 関連で。なぜ石破さんらしさが失われているというふうに思われたか。

【野田代表】
 たぶん、応援団とかを含めて、自民党内のいろいろな人たちがいる中で、年来の主張は封じて、持論も封じて、ほとんど、例えばアジア版NATOなどについてもすぐできることではないみたいなことをおっしゃっていましたよね。ということなどがあるのだろうと思いますが、がっぷり四つに組んで力相撲をしたいと思って、思い切って立会いに行ったら、いきなり肩透かしを食らったなという、何となくがっかり感のほうが強かったですね。

○衆院総選挙に向けた取組について(1)

【朝日新聞】
 別件で、きょうの選挙に関係する動きで伺いたい。立憲民主党はきょう午後に衆院京都1区に新しく新顔候補の擁立を発表された。この選挙区は共産党の穀田恵二さんが長年立候補しているところで、共産党の牙城でもあるが、ここにこのタイミングで擁立した狙いと、野党連携に影響を与える可能性もあると思うが、その点いかがか。

【野田代表】
 すごくいい候補なんですよね。すごくいい候補。府連がどうしても出したいと言ってきた人なので、ものすごくやる気を持っていらっしゃる方なので、これは何としても公認したいということで判断をさせていただきました。
 事前にこういう人を出しますよということは、仁義は切っていると。古い言葉ですね、仁義を切るというのは。事前に予告はさせていただいております。

【朝日新聞】
 今、対話を進めている共産党との連携については、影響は特段ないというご認識か。

【野田代表】
 事前にお話を申し上げたときに、特段、それは困るとかというお話は全くありませんでした。ということは、誠意ある対話の中でこれからもいろいろな問題は解決することができるというふうに思います。

○政権公約「立憲民主党の7つの約束」について(2)

【フリーランス】
 今もあったが、外交・安全保障戦略で、「日米同盟を基軸とした安定した外交・安全保障政策」ということで、このことについては石破さんのきょうのやり取りでも同じだったと思うが、本当に日米同盟、ほかにも共産党の志位さんからも質問があったり、この同盟と、外交の多様性みたいなものが、きょうのやり取りの中では全く見えてこなかったと思う。それについては、今後予算委員会もやらないということで、なかなかやり取りというのは難しいと思うが、どのように外交の多様性といったものをアピールされていくか、考えをお聞きしたい。

【野田代表】
 日米同盟が日本の外交・安全保障の基軸であるという言い方をさせていただいております。その基軸であるということは、例えば具体的に言うならば、アメリカの大統領選挙、11月に誰が選ばれるかわかりませんが、個人的な信頼関係を築いて、アジアに対するコミットをし続けるように働きかけるというのが軸になる考え方だと私は思っています。
 ただ、多様性というお話では、きょうも一例を挙げましたが、中東情勢についてはもっと日本の独自外交の道があると思っていますので、アメリカべったりではなく、あるいはNATOの一員としてのやり方ではなく、これまで培ってきた中東とのパイプを使いながらの独自外交の道など、もっと多様な外交はもちろん追求していきたいと思います。

【フリーランス】
 もう一点だけ。辺野古の移設工事についてはこのまま進めるというきょうの石破さんの回答だったと思うが、これについては「辺野古移設工事は中止し、沖縄の基地の在り方や地位協定の見直しについて米国に再交渉を求めます」と。ここははっきりと分かれているところだと思うが。

【野田代表】
 これは参議院選挙の公約とほぼ同じ内容で書かせていただいています。考え方は変えていないということです。

○衆院総選挙に向けた取組について(2)

【産経新聞】
 野党との候補者の一本化に関連して、弊社が行った世論調査で、「一本化すべきだ」という回答が51.7%。「一本化の必要はない」と答えた38.1%を大きく上回った。こういった世論を受けて、野党の候補者一本化に対するお考えを伺いたい。

【野田代表】
 やはり小選挙区で勝っていくためには、自民党・公明党の連合軍には野党がばらばらでは勝てない。小選挙区でどれだけ勝てるかが今回の総選挙の勝負だと私は思っていますので、可能な限り、やはり一本に絞っていく努力はしていきたいと思います。世論の受けがどうのではなく、選挙戦略上はこれは大事なことだと思います。
 そうは言いながらも、もうすぐ解散で、公示もすぐですから、限られた時間でありますが、最後まで努力していきたいと思います。

○代表質問 首相の答弁姿勢について(2)

【共同通信】
 代表質問について伺いたい。きょうの代表質問で、自民党の派閥の裏金問題に関与した裏金議員の公認対応に関して質問された中で、首相からは、甘い処分で幕引きを図ろうとしたものではないと、選挙区事情や地元の理解を踏まえて適切に判断するというお話が首相からあった。この姿勢についてお願いしたい。

【野田代表】
 三つの条件を言っていましたが、今の最後の三つ目のやつがこれからどういう形で出てくるか、これは読めないですよね。読めないのでコメントのしようがないのですが、少なくとも、あの3条件の中で明確なのは、あのスキームで新たに公認されない人というのは4人だということではないですか。それ以降はどうなるかわかりません。
 世の中は、「これは甘い」と思いますね。「甘過ぎる」「脱税もどきのことをやった人たちが、こんなに公認されるのか」と思います。 一方で、重複立候補させないということについては、接戦区でどうやら次は出ないという人たちも出てきたようですので、安倍派の人たち、二階派の人たちの中では、これを厳しく受け止めるということだと思います。
 世の中は「甘い」と思う、そして自民党内では厳しく思う人たちがいるということは、石破さんにとってどっちにしても厳しい局面になってきたのではないでしょうか。

【関西テレビ】
 先ほどの代表質問で石破総理の答弁が別人のようだったというようなお話をされていたが、野田代表が政権交代を果たして再び野田総理になったときには別人にならないという約束ができるのか伺いたい。過去にマニフェストになかった消費増税をした人ではないかみたいな、そういう声もあったりする中で、その辺を、別人にはなりませんという約束を聞かせてほしいが、いかがか。

【野田代表】
 政策的な変更はやりましたが、ただ、それは当時の民主党の代表選挙では言っていたことです。言っていないことをやるときには、逆に丁寧に質問に答えていくことが必要ですから、戦後史上2番目の長時間審議をやっています。ということなども含めて、説明は果たしていますので、私は別人になったわけではありません。これからもなりません。

【関西テレビ】
 その「これからもなりません」というのが、テレビで使いやすいように、何かちょっと、皆さんに約束していただけると。いかがか。

【野田代表】
 テレビに使いやすいという配慮はできませんが、自分は自分であります。

○政権公約「立憲民主党の7つの約束」について(3)

【日本経済新聞】
 公約について伺いたい。最低賃金1500円以上の目標について、石破総理は所信表明演説で2020年代の全国平均1500円を表明しているが、特に明示という形ではないが、時期の目標だったり見通しを伺いたい。

【重徳政調会長】
 時期は明記しておりませんが、当然、2020年代というよりは、できるだけもっと早く達成したいと。それから、1500円以上ですから、1500円にとどまらず、より高い水準を目指していくという意味です。

【日本経済新聞】
 もう一点。防衛予算について、増税はしないということになっているが、防衛能力強化だったり自衛隊員の処遇改善で予算を積み増すということがあるのか。また、必要があれば増税以外の手段で捻出する可能性があるのか伺いたい。

【重徳政調会長】
 防衛増税の前に、防衛予算そのものを精査して、防衛増税まで必要のない形で積み上げて、きちんとした、本当に必要な、我が国に必要な防衛体制を整備する。そこがまず第一歩なのではないかと。
 その上での話なので、自民党の場合は、自公政権の場合は積み上げではなく、あらかじめGDPの2%ありき、倍増ありきというところから入っているので、内容は十分に精査する余地があるだろうと。こういう考えです。

【辻元広報本部長】
 それでは、ちょうど19時になりました。きょうは本当に遅い時間に皆様ありがとうございました。
 このポスターで頑張っていきたい、政策も頑張っていきたいと思っております。また、今、詳しいものをビラの形にしたものを随時出していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 きょうはありがとうございました。お疲れさまでした。

(以上)