野田佳彦代表は10月20日、JR日暮里駅東口で木村たけつか・東京29区候補と、JR池袋駅東口で東京10区・鈴木ようすけ候補と街頭演説を行いました。

■東京29区・木村たけつか候補

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 木村たけつか候補は所得の底上げに言及し、働き方の転換を行う重要性を強調。現在、非正規雇用に占める割合が全体の約4割であることから「(日本は)学校や保育の現場でも、全く所得が上がらない国となってしまった」と指摘し、「最低賃金も先進国並みに1500円まで引き上げなければならない」と訴えました。

 また、東京29区に属している荒川区、足立区が中小企業や商店のまちであることから「経営者の皆様方の社会保険料負担の軽減もセットで行ってまいりたい」と意気込みました。

 また、大学生の多くが奨学金を活用している現状に言及。「私も奨学金を活用し、この間まで返済をしていた」と自身の経験から「300万円から400万円の多額の学資ローンを背負って世の中に出ていくことは大変なこと」と述べ、「給付型の奨学金の拡充を求めて、誰でも教育を受けることができる社会をつくっていきたい」と力を込めました。

 自民党、公明党を中心に半ば強制的に進められているマイナンバーカードへの一本化の問題について「当面の間(廃止の)延期をして、紙の健康保険証の存続を求めていきたい」と述べました。

 最後に、まっとうな政治や分厚い中間層の復活によって国民に寄り添う政治を行いたいと力を込めました。

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■鈴木ようすけ候補

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 鈴木候補は、演説をしている池袋駅周辺のデパートや家電量販店を見渡しながら「日本製品を売っている敷地面積はとんでもなく小さくなっている」と述べ、低賃金と円安により日本の国力が落ちていると指摘。このまま賃金が上がらなければ、若者がもっと賃金の高い国へ働きに出てしまうと危機感を露わにしました。

 そして、低賃金の国から出稼ぎに行く人たちが家族と離れる寂しさや遠い国で働く不安を抱える様子を見てきたと語り、「日本を絶対にそんな風にはしない」「立憲民主党を政権与党にしてくれれば、まだ変えることができる」と強く訴えかけました。

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■野田佳彦代表

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 野田佳彦代表は冒頭、物価高に言及。日暮里駅前で買い物をしていても、最近また物価が高くなっているなと皆さん感じておられるのではないかと述べ、原油価格などいろいろなものが高くなっていく要因がたくさんあるときに現在日本が取り組んでいる金融政策は金融緩和であり、これはアベノミクスの延長だと指摘。その上で「金融緩和は物価を上げる政策。物価を上げる政策をやっていたら国民が困るのは当たり前」と述べ、「アベノミクスを総括するところから経済を変えていかなければいけない」と力を込めました。さらに「春闘で頑張って賃金が上がっても、それより物価が高いから国民の生活は苦しくなるのではないか」との見解を示し、実質賃金の引き上げへ取り組んでいく姿勢を示しました。

 また、教育の無償化について「教育は国の底力。個人の負担を減らしていくことで、その分可処分所得が増え、消費が増える」と国公立大学授業料無償化の重要性を訴えました。

 野田代表はまた、東京11区であくつ幸彦候補と街頭演説を行いました。