野田佳彦代表は11月15日、国会内で定例の記者会見を開きました。

 会見の冒頭、野田代表は三笠宮崇仁親王妃百合子殿下が薨去されたことについて、「長らく(恩賜財団)母子愛育会の総裁として子どもや女性の保健・福祉に尽力されるなど、生前のご功績をしのび、心より哀悼の意を表します」と述べました。

 野田代表は、28日に召集されるとする臨時国会に向けて、しっかりと弾込めをしていきたいとし、「この特別国会でも『保険証廃止延期法案』『130万円の壁を給付で埋める法案』を提出した。臨時国会が始まる前に、『学校給食無償化法案』『介護や障がい者福祉に関わる人たち、保育園や幼稚園等に関わる人たちの待遇改善法案』なども準備し、『熟議と公開』を旨とする臨時国会の議論の俎上に上げて行きたい」と述べました。



野田佳彦代表記者会見

2024年11月15日(金)10時30分~10時53分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtube.com/live/EiA_M95uYok


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○三笠宮妃百合子様薨去の報に接して

【代表】
 おはようございます。
 けさ、三笠宮妃百合子様がご逝去されました。長らく母子愛育会の総裁として子どもや女性の保健・福祉に尽力されるなど、生前のご功績をしのび、心より哀悼の意を表します。

○特別国会閉会 臨時国会に向けて

【代表】
 特別国会が閉会となりました。
 最終日に開会式があって、その後、すぐ閉会という、ちょっとやり方としてはこれでよかったのかという思いもありますが、今回は国会人事中心で、11月28日から始まるとされている臨時国会にしっかりと弾込めをしていきたいと思っています。
 この特別国会中も、保険証廃止延期法案、あるいは、「130万円の壁」の対策法案(就労支援給付制度の導入に関する法律案)なども提出させていただきました。
 また臨時国会が始まる前に、もう既に法案としてはほぼ準備しておりますが、学校給食の無償化法案であるとか、介護や障がい者福祉に関わる人たち、あるいは保育園や幼稚園等に関わる人たちの待遇改善に関わる法案などなど、しっかりと準備をしていきたいと思います。
 そして、「熟議と公開」を旨とする臨時国会の議論の俎上にのせていきたいと考えているところであります。


■質疑

○「熟議と公開」の国会に向けて(1)

【読売新聞】
 今、臨時国会についてご発言があったかと思うが、衆院の委員長ポストに関連して質問させていただきたい。先週の記者会見の時点では、数多くの委員長ポストを獲得できる見通しとなったことから、国会の風景が変わるとご発言されていたかと思う。その中でも特に予算委員長のポストを獲得したが、このことによって国会審議にどのように影響があるとお考えか。

【代表】
 従来、例えば予算案、今回も(臨時国会で)補正予算案が出てくると思いますが、与党で事前審査をしたものが、政府によって閣議決定されて、それから国会に提出されてきます。ほとんど政府・与党の国会カレンダーどおりに、予算委員長の職権に基づいて日程が決まって採決をされるというのが従来のパターンだったと思いますが、そうではなく、むしろ国会の中の表舞台の中できっちりと審議をして、場合によっては、それによって組替え(案)が生かされたり、修正をされたりということも起こり得るということになると思いますし、また、そうしなければいけないと思います。
 国会審議が実質化するという、新しい国会の風景というものをつくり出していきたいと思いますし、予算委員長はもちろん公正と中立を旨としながらも、各党のそういう意見をきっちりと出してもらって、そして合意を得ていくような、そういう努力をしていただきたいと期待をしています。

○日本維新の会代表選について

【読売新聞】
 別の質問になるが、日本維新の会の代表選がまもなく告示となる。週末17日に告示されるが、他党のことであり、まだ構図も固まっていない部分はあると思うが、代表として何か注目されているような点があれば教えていただきたい。

【代表】
 まさに他党のことであるので、私があまり具体的にコメントすることは控えたいと思いますが、決まるタイミングは12月1日ですか。

【読売新聞】
 はい、そうですね。選出が。

【代表】
 ですよね。ちょうど臨時国会が始まった直後くらいかと思いますが、先ほど申し上げたとおり、「熟議と公開」を旨とする、そういう新しい国会の姿をつくっていくときに、きっちりと連携をしていきたいなと。どなたがトップになられようと、きちっと連携をしていければなと、期待をしたいと思います。

○選択的夫婦別氏制度の導入に向けて

【共同通信・高松記者】
 選択的夫婦別姓制度について伺いたい。公明党の斉藤代表が、きのう出演したテレビ番組で、導入に向けて石破首相を通じて自民党を説得したい、世界の大勢を見ても進めていくべきだと述べた。まず、この発言について受け止めを伺いたい。

【代表】
 いよいよ選択的夫婦別姓の議論が本格化するぞということを与党の中でも意識する人たちが出てきたという表れだと思いますので、大変歓迎すべき動きだと思います。ぜひ総理を説得して動いてもらえるようにしてほしいなと思います。

【共同通信】
 また、立憲民主党では党のジェンダー平等推進本部を中心に夫婦別姓の民法改正案を既に制作されているかと思う。衆院法務委員会の協議に委ねる部分もあるかと思うが、立憲民主党として野党各党や公明党との協議を今後どのように行っていかれたいか。さらに、いつ頃、民法改正案の国会提出を予定されているか。現時点のお考えをお聞きしたい。

【代表】
 2022年に野党共同で民法改正案をつくったことがありますが、それがベースになると思いますが、その更なる中身をどうするかとか、野党との関係とか、いつ提出するかについて、具体的に私が申し上げてもいけないと思いますので、それは現場にお任せしたいと思います。

○「熟議と公開」の国会に向けて(2)

【毎日新聞】
 先ほど代表からお話があったとおり、今週、健康保険証廃止延期や「130万円の壁」の法案を提出された。こうした単独で提出する動きがあったり、これから臨時国会に向けては政治改革の議論を野党で主導していきたいと代表は以前もおっしゃっていた。こういったことに関して、与野党が伯仲する国会で、どのように提出に向けて動き、どのように国会で議論していきたいか。これについて改めて伺いたい。

【代表】
 なるべく、そういう議論の俎上にのせられるような議員立法というものはしっかりと準備をして出していきたいと思いますし、例えば政治改革に関しては、内閣不信任(案)を前の臨時国会で提出したときには、かなり中身についても各党間で詰めたりも、法案について詰めたりしたこともありますので、やはり野党で共同提案ができるように持っていきたいと思います。
 そのほかの法案については、それぞれの政党のいろいろなお立場があるので、我々も積極的に法案を出しますが、各党からも議員立法が出てくるならば、そういうものも議論の俎上にのるようになればいいなと思います。

【毎日新聞】
 関連して。特別国会が終わり、臨時国会まで閉会中というところ、臨時国会の会期もなかなか潤沢にない中で、閉会中の他党との議論が大切になってくるかと思うが、現在どのように進めていきたいとか、具体的にあるものがあれば教えていただきたい。

【代表】
 これは国対同士でいろいろな議論をやっている最中ではないかと思います。
 まず確定的なのは11月下旬からの臨時国会だと思いますので、会期をどれくらい取るかわかりませんが、それまでにやはり弾込めと、あるいは代表質問、あるいは予算委員会のバッターを選んで、その準備など、できることをもう今から準備していきたいと思います。

【朝日新聞】
 先日、自民党と公明党の政調会長が政策協議について立憲とも進めていきたい考えを示している。野田代表は、先ほどもだが、「熟議と公開」を掲げていらっしゃるが、こうした自民や公明からの申出については党としてどう対応していくか伺いたい。

【代表】
 事前の政策協議は基本的にはやらないということで、基本的には国民の皆様に見える形で丁寧な議論を行って、そして、公開の中で煮詰まっていくという姿の新しい国会を思い描いていますので、事前で何かをどんどん決めていくというやり方ではあってはならないと思います。
 ただ、つかさつかさで、「我々はこんな考え方を持っていますよ」みたいな、考え方が整理されたら、その説明を聞くとか、そういうことはあったほうがいいかもしれませんけれども。それはやはり仕事をするにはコミュニケーションが何でも必要なので、何も聞かないということはありませんが、いわゆる事前協議とか事前の政策協議ではないコミュニケーションの図り方を取っていきたいと思います。

【朝日新聞】
 今のご説明は、与党側の政策担当者との面会までは否定しないが、継続的に何か議題をテーブルにのせて進めていくことはないという、そういうニュアンスか。

【代表】
 「こんな経済対策をつくりました」とか、ご説明をいただくならば、それは次の国会の参考になるではないですか。参考になる話を全く聞かないということはないと思いますし、そういうコミュニケーションは、政調会長同士とか、あるいは国対委員長同士とか、いろいろな関わり方はあると思います。
 それまで全部否定するわけではありませんが、でも、基本はやはり「熟議と公開」の国会にすると。その精神は一番大事だと思っています。

○裏金議員への政倫審出席要求について

【朝日新聞】
 別件で、もう一つ伺いたい。立憲民主党は臨時国会でも政治倫理審査会の開催を求めている。石破総理も先日の記者会見や自民党の会合で自民党の不記載議員に対して弁明を促すような発言もされているが、立憲として、臨時国会でこの政治倫理審査会をどう位置づけ、どう臨むか伺いたい。

【代表】
 通常国会のときには83人の衆参の国会議員に弁明をするように呼びかけをしましたが、74人出てきていませんので、今回いろいろ当落もありましたから人数は少し変わったかもしれませんが、改めて出てきていない人たちには弁明を求めていくというのは当然のことだと思っています。解明がまだ十分進んでいないと思いますので、機会があるごとにそういう出席要求をしていきたいと思います。

【朝日新聞】
 東京地検の捜査から1年たっても、まだ弁明していない、解明されていないことがあるということ自体はどう考えているか。

【代表】
 非協力だからではないですか。議員の皆さんの反省する気持ちがあるならば、やはり説明責任を果たそうという気持ちになっていただけるものだと、普通は思います。

○「熟議と公開」の国会に向けて(3)

【NHK】
 冒頭で法案の審議のことや、質問の中で予算に絡むことなどがあった。それにも関連するが、経済対策などをめぐり、きょうも自民・公明・国民で協議が行われていると聞いている。こうした事前協議のあり方については、他党のことだが、どのようにお考えになっているか。

【代表】
 他党のことについて特に私はコメントすることは控えたいと思いますが、我々は、「熟議と公開」の、これを原則とする国会をつくり出していきたいと思っているということです。

【NHK】
 一方で、政策を実現するために過半数を取るという意味合いでは、野党がまとまっていく必要があり、一部の野党と自公で組み合わさると過半数を取れないという構図があると思うが、自分たちの政策を実現していくためにどのように連携していきたいか、お考えをお願いしたい。

【代表】
 野党間での連携というのは、これは常に考えていきたいと思います。与党と協議する党もあるかもしれませんが、その党も含めて野党間の連携は常に図っていきたいと思いますので、そういう臨時国会にしていきたいですね。特に政治改革のテーマがありますし、これは野党連携がどうしても私は必要だと思っています。
 それを基本として、臨時国会でのつながりを通じて、来年の参議院選挙でもきちっと意思疎通をして、そして、特に1人区の調整などができるような、そんな関係に持っていくためにも、常にやはり野党での連携・対話というのは必要だと思っています。

【NHK】
 政治改革ももちろんそうだが、予算、特に震災の補正とか、その辺のことも野党連携して実現に向かっていくという理解でよろしいか。

【代表】
 ぜひ、それはもうご協力していただけるものならばしてほしいと思っていますし、特に能登の復旧・復興については近藤和也さんを中心に我々の案をまとめましたので、これは一番たぶん被災地の思いに沿ったものだという自信作でありますので、野党はもちろん与党の皆さんにも理解してもらって実現できるようにしていきたいと思います。

○「年収の壁」引上げに関する議論について

【NHK】
 最後に。103万円を含む「年収の壁」について注目が集まっているが、こちらについては、経済対策、どのような位置づけなのか。

【代表】
 いろいろな壁を見直しをしていくということ自体はいいことだと思いますし、これは103万円がその突破口になってきましたので、この推移を注視していきたいと思います。
 一方で、我々は106万円はいずれ年金給付で戻ってくるので壁という意識ではないのですが、むしろ一番大きな重要な壁は130万円だと思っていますので、それについて、130万円の(壁の)対策法案を国会に提出させていただきました。予算で7800億円規模でありましたが、いわゆる働き控え解消に向けて効果的な対策だと自負をしていますので、ぜひこれも議論の俎上にのせていきたいと思います。

○国民民主党との政策協議について

【産経新聞】
 国民民主党との基本政策の協議について伺いたい。国民民主党の玉木代表が12日のテレビ番組で、国民民主党の政策なら与党になるが、今の立憲民主党の政策だと与党になるのは厳しいと述べ、基本政策の中の安全保障や原発政策について国民民主党の側に寄せる必要があるというような見解を示した。この発言の受け止めと、基本政策の協議についてはどのようにあるべきとお考えか伺いたい。

【代表】
 今のご発言はちょっと私はよく承知していないので、どういう脈絡でお話しされたのかわかりませんので、今の発言についてのコメントは控えたいと思いますが、基本政策の協議は、これは党首会談をやったときに、玉木さんと、改めて立憲・国民・連合でこの基本政策の協議をしていくということを、特別国会が終わった段階からそのタイミングを図っていくということについては合意をしていますので、議論をしていきたいと思います。

【産経新聞】
 その番組の中で玉木代表は、野田代表の個人としてのお考えは国民民主党に近いというような発言をされていたが、そういった認識みたいなものは代表ご自身としてはお持ちか。

【代表】
 何をもってそうやっておっしゃっているのかわかりません。

○矢﨑議員に関する報道について

【産経新聞】
 別件で、14日発売の「週刊新潮」で、党所属の矢﨑堅太郎議員の当選前の不倫が報道された。この件について党として何か対応はお考えか。

【代表】
 幹事長が注意をしたという報告を受けています。本人には猛省をしてもらわなければいけないと思います。

○政治改革 「政策活動費廃止」「第三者機関設置」について

【東京新聞】
 政策活動費について伺いたい。石破首相は政策活動費の廃止に意欲を見せている一方、自民党内には議員外交や相手先のプライバシー保護を考慮して政治資金の使途を非公開にする仕組みを何らかの形で温存させるというような意見も出ているが、どのようにお考えか。

【代表】
 自民党内にどういうご意見が、それはいろいろな意見があるでしょうから、一つ一つには申し上げませんが、総理ご自身が廃止の方向に舵を切ってきたことは、前は10年後公開で合意したわけですから、一定の前進の方向ではないかと思いますし、我々は廃止を申し上げているので、党内をしっかりとまとめてほしいなと思います。

【東京新聞】
 政治改革についてもう一つ伺いたい。第三者機関について、自民党は国会に設置する方針を固めたという一部報道がある。立憲民主党も第三者機関を国会に設置するというような方針で法案をまとめたと思うが、自民党の方針について、これもどのようにお考えか。

【代表】
 第三者機関、政治資金の入りだけではなく出もきちっとチェックする、そういう機関をつくること自体は重要だと思っていますので、こういうところでも意見の一致が見られるようになっていく方向については前進だと思います。

○「熟議と公開」の国会に向けて(4)

【「FACTA」】
 けさ9時半から、年収の崖ですね、130万円の崖の国対ヒアリングがあり、厚労省の役人3人に対して数を数えたら立憲の議員が23人参加されていた。通常大体10人もいないという感じだったが、これもある種の伯仲国会のニューノーマルで、和気あいあいというか、アウェー感ではなくホームでやっている感じもあったので、やはり変わってきたのかなと実感した。これはご報告だが。Xの中で野田代表も、いわゆるショートというのか、プロレスの話などもいろいろ始めているが、こういうのもやはりニューノーマルというのか、やはりそういう空中戦についてもどんどんやっていくと、そういうことになるのか。そんな感じなのか伺いたい。

【代表】
 ご報告までいただいてありがとうございます。
 どちらかというと地上戦ばかりで、空中戦は得意技ではなかったものですから、今、チャレンジし始めているということです。いろいろご批評いただきながら、より改善をしていきたいと思います。ご指摘ありがとうございました。

○死刑制度に関する議論について

【「ラジオ・フランス」】
 日本の死刑制度についてお聞きしたい。弁護士や専門家などが参加した死刑制度について考える懇話会は、13日に、死刑制度の問題点を指摘した上で、死刑の廃止を含めて検討する公的な会議体を早急に設置するよう国会と内閣に提言した。立憲民主党の受け止め方は。

【代表】
 その考えをまとめてきたものがきちっと提出されたら、よく精査させていただきたいと思います。

【「ラジオ・フランス」】
 廃止を含めて議論するのは、前向きな考え方か。

【代表】
 前向き、後ろ向きというか、いろいろな議論があるのは確かなので、そういう何かご提案が出てきたら、それをまた契機に議論はしていきたいと思います。

【「ラジオ・フランス」】
 立憲民主党としては、やはり政府にもそういった会議体を設けるのは必要であるということまで。

【代表】
 そういうことも含めて、議論。今、初めて聞きましたので。

○「熟議と公開」の国会に向けて(5)

【関西テレビ】
 「熟議と公開」のことについて伺いたい。熟議って何だろうという部分が我々の中でもいろいろあるが、例えば、意見が異なる与党と野党が話し合う、ただぶつかり合うだけで時間だけが過ぎていってまとまるところがないという、時間だけがたっていくというようなことにもなりかねない。ただ、国民からすると、水面下で国対政治と言われるようなよくわからないとこでふにゃふにゃっと決まっていくのも何か解せないものがある。この辺り、熟議をどういうふうにまとめていったらいいのか。代表はどういうふうにお考えか。

【代表】
 丁寧な議論ということですね、熟議とは。議論を深めていけば合意できる一致点は見出していける可能性が高いと思います。もちろん、ずっと平行線ということもあるかもしれませんが、後ろが決まっていれば、では、どこでどういう決め方をするというのも熟議のテーマの一つだと思います。
 そういう知恵をどんどん身につけていく、そういうお互いの党であったり国会であったりであるべきだと思います。その経験をし始める、まず第一歩だと思います。

【関西テレビ】
 今、例えば最終的なその期日を決めるという、一つの方法かもしれないが。

【代表】
 場合によっては会期延長だってありますしね。

【関西テレビ】
 あるいは、どちらかが譲歩する場というのはどうしても出てくると思うが、そういうところが行われるのが、いわゆる僕らから見ると水面下であったりということが多かったと思うが、その辺りは。

【代表】
 だから議事録が残るような舞台で、何で譲歩したのか、「あ、ここまで来れば譲歩するのもわかるね」とか、「お互いさまだね」と、「ここまで来れば煮詰まったね」ということをわかるようにすることに意味があるわけではないですか。それが密室だとすると、わからないんですよ。その違いをやはり強調したいと思います。

(以上)