枝野幸男代表は26日午前、連合会館に神津里季生会長を訪ね、衆院北海道2区補選、参院長野県選挙区補選、参院広島選挙区再選挙区での勝利を報告しました。平野博文代表代行と福山哲郎幹事長が同行しました。

 終了後、枝野代表は記者団に対し、「昨日、投開票のあった3つの選挙で、われわれの公認、あるいは推薦する候補が3勝することができた。党派、立場を越えて幅広い皆さま方に大変力強い応援をいただいたおかげだと感謝している。有権者の皆さんの思いは、1つには時代錯誤の金権腐敗政治をもういい加減にしてほしいという表れであると思いますし、何度のリバウンド、そして緊急事態宣言等による我慢を強いられるのかという感染症対策、しっかりと喝を入れて行けという表れだと思っている。そうした皆さんの期待に、新たに当選した3名とともに頑張っていきたいと決意をしている」と述べました。
 そのうえで、「幅広い多くの皆さんに力強いご支援をいただいたが、何と言っても3つの選挙とも、連合の皆さんには目に見えないところでのことをはじめとして、大変力強いご支援をいただいたことが大きな流れをつくっていく原動力であったと思っている。早速、神津会長にご報告と御礼を申し上げたところだ。今回の選挙、3つ勝ったことは良かったけれども、残念ながら3つとも投票率が大きく下がっているという状況の中で、間違いなく半年以内にある総選挙に向けて、さらに連携を強化し、力強いご支援をいただける構造をつくって、政治を転換していきたいという話を神津会長とさせていただいた」と報告しました。

記者との主要な質疑応答は次のとおりです。

Q:投票率が下がったら普通野党に弱く出るというのが大方の見方だと思うが、枝野代表の考える最大の勝因は何か
代表)選挙は幅広い有権者の皆さん、あるいは運動を担っていただく多くの皆さんそれぞれに、それぞれの力を発揮していただくことで結果につながって行く。そうした意味で、党派立場を越えて、幅広い皆さんにこの今の感染症対策やあるいは金権政治をいい加減にしなければならないという思いで力を出していただいたことが勝因になっていると思っている。

Q:長野の選挙で一連の政策協定を巡る混乱もあったが、今日は神津会長をはじめ皆さんとお話をする中で、その点について言及はあったか
代表)お互い、いろいろな経緯を分かっている同士なので、具体的なことを申し上げたというよりも、この間、大変ご迷惑をおかけしたり、ご苦労をおかけをしたりしたが、結果を出すことができ有難うございました、という話をさせていただいた。

Q:来たるべき総選挙で野党共闘をどのように進めて行くか
代表)やはり政権与党と1対1の構造をつくっていくことが重要であると、今回の選挙でも明らかになったと思う。一方で、それぞれの経緯、立場を互いにしっかりと理解をし合いながら、できることを最大限やっていく努力をさらに加速をしてまいりたい。

Q:半年以内に衆院総選挙が待ち構えていることで、今後国会でも対決姿勢等が強まっていくことが予見されるが、内閣不信任をはじめ、今後の国会対応、新型コロナがまん延している中だが、どう政権と対峙していきたいか
代表)選挙が近いから対決姿勢を強めるわけではない。ただ、この間、安倍政権以来の説明を果たさずに、国会でも嘘をつき続ける、一方では時代錯誤の金権政治が罷り通ってしまっているという状況は、ますます顕著になっている。今回の3度目の緊急事態宣言に対する世の中の受け止め等を見ても、やはりここまでの政府の対応については多くの皆さんが、疑問、あるいは人によっては怒りを持っておられる。われわれはそうした声をしっかりと受け止めて、国会の場などを通じて、それを政府に突き付けて行く、その大きな役割があると思っているので、まずはそのことをしっかりと果たしていきたい。

Q:神津会長は15日の記者会見で、次期衆院選について政権選択選挙だから、立憲民主党と国民民主党が実際に内閣を形成して政権を担うことが一番現実的だと発言された。今日は政権構想について話があったか。また、次期衆院選までに政権構想を発信する考えはあるか
代表)今日、具体的に政権構想というような言葉は、やり取りの中ではなかった。ただ、政権選択の衆院選挙が半年以内ですね、ということを踏まえたやり取りをさせていただいた。政権構想という言葉はよく踊るが、その政権で実現しようとする政策のことを指すのか、それともその枠組のことを指すのか、それからそこに向けた選挙戦略、選挙戦術のことを指すのか、多義的なので、そういった意味では、既に枝野政権で何を目指していくのかという概略は、かなり具体的なことは、この間の国会審議等を通じて示してきている。それを実現する政権をつくっていく。

Q:枠組という点で、次期衆院選までにつくるのか
代表)それは相手もあることだ。私どもが目指している政策、あるいは中長期的な展望を踏まえながら、それぞれの党や議員にはそれぞれのお考えがあるわけだから、どこまでどういう連携ができるのかは相手の立場も踏まえながら、今後、柔軟に、その都度都度示していくことになる。

Q:昨日、福山幹事長がぶら下がりで、今後の候補者の一本化に向けて話し合いを改めて始めたいと発言されたが、今後どのような枠組で、どのような形で、いつ頃からいつ頃までに話し合いをやっていきたいか、目途を教えてほしい
代表)事実上、水面下ではいろいろな努力をいろいろな形でやってきている。これで衆院の総選挙までの間に大きな国政選挙はない。次の国政選挙は総選挙だということが確定しているわけなので、さらに加速をしてまいりたい。こうしたことは、水面下で、さまざまなレベルで、さまざま努力して、結果が出た時にお示しするのが大事だと思っている。

Q:一本化の目標について、以前代表は50から100とおっしゃっていたが、改めて目標の数について伺いたい
代表)特段目標はない。できるだけ多くの選挙区で自民党、あるいは政権与党と1対1の構図をつくることが望ましい。「ゆ党」は出て来るだろう。野党は1つの候補で戦うことが望ましいと思っているが、それはそれぞれの政党、政治家の皆さんそれぞれのお立場があるので、その望ましい方向にどれくらい近づけていけるか、最大限努力をしていきたい。

Q:50から100という間は変わらないか
代表)それは大きな概略の方向性を申し上げただけであり、それも起点をどこにするかで全然数字が違う。とにかく、全てで1対1の構造をつくりたいけれど、それは出来ることではないというのは分かっている。そこに向けて最大限努力をしていきたい。