福山幹事長は19日、遊説先の札幌市で記者団の取材に応じました。記者団からの主な質疑の要旨は次のとおりです。

Q.札幌入りして感触としてどうか

 まだ始まったばかりですから何とも言いようがないのですが、解散から総選挙までの期間が短いので、有権者が「選挙だ!」と思うのはもうちょっと時間がかかるかもしれませんが、その状況の中では、荒井ゆたかさん(3区)のところも道下大樹さん(1区)のところも、通行されている方や車の中からの反応は良かったので、ここから加速していかなければいけないのではないかと思います。

Q.改めて今回、党として選挙戦で訴えていきたいことは。選挙結果全体の結果というのは、幹事長の責任問題に直結すると思うが、どういった姿勢で臨むか

 この選挙は政権選択の選挙になりました。コロナ対策で自民党が後手後手に回ってきたことは国民の皆さんがよくお分かりです。森友・加計学園、日本学術会議に象徴される「説明しない政治」もずっと続いてきました。加えて国民はコロナで事業者も生活も厳しくなっている。そこに対して、われわれはきちんと対案を出し、年収1000万円以下の方の所得税減税や、消費税5%の減額、また、森友学園加計学園の再調査、さらには学術会議の6名の任命。加えて大きな争点になりつつある選択的夫婦別姓について、われわれは20年も前からやるべきだと言っています。自民党と政策の違いも明確になりました。

 候補者も200人を超える候補者を立てることになりました。これから有権者にしっかりと(与党と)違う理念、社会のあり方や未来に対して、われわれは支え合う社会、自民党は自助努力の世界。さらに言えば、われわれはまっとうな政治、自民党は説明しない政治。こういったことを対比しながら訴えていけば有権者の皆さんには届いていくと思うので、われわれとしては懸命に(訴えていきたい)。特にこの北海道は、立憲民主党を救っていただいた場所ですので、道民の皆さんの力強いご支援をそれぞれの候補者に頂きたいと思います。

 選挙の結果における責任は当然代表幹事長ありますけども、いま始まったばかりなので今はそのことを言うような時期ではないと思います。

Q.北海道における野党共闘の状況と、新人候補は知名度に課題があると思うが、どのような方針で戦っていくか

 それぞれの政党のご努力をいただいて、一本化が一定の数できたと思います。有権者の皆さんには、自民党と、野党が一本化した候補、特に立憲民主党の候補者が多いわけですが、立憲民主党の候補者を選択していただく構図ができたと思っているので、北海道民の皆さんに対してはこの1対1の構図の中で選択をしていただきたいと思います。新人はやはり知名度が問題なので、これから運動量を加速して知名度を上げていっていただきたいと思いますが、われわれの新人はこの北海道で実績も専門性もある方が多いので、有権者に大型、即戦力の新人として選択をいただきたいと思います。

Q.自民党に関連するとみられるツイッターアカウント問題があるが、党として追及する考えはあるか

 ツイッターを含むSNSで、非常に問題のあるツイッターアカウントが自民党と関係があったということが、わが党の参院議員の訴えで明らかになりました。この選挙ではぜひ、自民党には変な選挙をせず、公正な選挙をするように強く求めていきたいと思います。

Q.党として問題を調査する考えは

 いま司法の場でやっていただいているので、いま党で何か調査をする予定はありません。しかしこういうことが選挙の結果を歪めるということは極めて問題だと思います。

Q.北海道1区は浮動票が非常に多いと言われている地域。選択的夫婦別姓やLGBTの話は響くところが大きいかと思うが、お考えを

 われわれはずっと多様性を認め合う社会を目指してきました。今回選択的夫婦別姓が大きな選挙の争点になったことは、日本の社会のあり方を考える上で非常に大きな意味があると思います。特にジェンダー平等も含め、女性の活躍がこれだけ広がっている中で、選択的夫婦別姓はやらなければいけないと思いますので、無党派の皆さんにはぜひここのところを理解いただきたいと思います。LGBTの平等に関しては、実は若い世代ほど理解が広がっています。われわれなどは多様性を認め合う社会を作りたいと思っていますので、この2つはそれぞれ大きな争点の1つになっていると思いますし、無党派の皆さんには強く訴えかけていきたい政策の1つです。