枝野幸男代表は28日、長野県小諸市を訪れ、3区の神津健(こうづ・たけし)候補の衆院選の応援演説に駆けつけました。

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■神津たけし候補(長野3区)

 JICA(国際協力機構)やアフリカ開発銀行に勤めていた神津候補は、「アフリカの子どもたちを貧困から守る仕事をしていました。昨年帰国して、日本の子どもの7人に1人が貧困の状況に陥っていると知りました。子どもたちが夢や希望を描けなくなるような日本に未来はない。『子どもの未来を守るための政治』を目指したい」と政治を志す決意を語りました。

 「子どもたちの貧困はくらしの格差からきている」とし、貧困家庭などをなくすため、所得や男女、都会と地方などの格差の是正を主張。さらに、「地方に重点を置いた、持続可能な支え合う社会を実現していきたい」と意気込みを語りました。

 政治が20年間続けてきた規制緩和によって、非正規雇用の割合が全体の約4割に、女性労働者の5割が非正規雇用に達していると主張。また、都会と地方の格差について、大都市への一極集中の政治が続くと、地方が衰退し、消滅しかねないと危機感を示し、「地域の代弁者として、地域に住む方々の命とくらしを守る政策、地方の活力を取り戻す政策に取り組んでいきたい」と力強く訴えました。

 「今政治は大きな転換点に来ています。このまま自民党が進める、格差が広がっていく社会を進めていくのか、それとも私たちが進める、持続可能な支え合う社会を進めていくのか」と呼びかけ、「皆さんが支持してきた羽田孜先生の『政権交代可能な政治』、寺島義幸先生の『地域のためになる政治』、羽田雄一郎先生の『子どもの未来を守る政治』、3つの志を引き継いで、皆さんの力と合わせて、新しい時代をつくっていきたい」と支援を訴えました。

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■枝野幸男代表

 枝野代表は、「皆さんのおかげで、大変な激戦を展開している。多くの皆さんが、『このままではだめだ。さすがに自民党に任せてはまずい』と気づいている」と衆院選の情勢を説明しました。

 枝野代表は、2年に及ぶ政府のコロナ対策の問題点に言及し、「昨年新型コロナウイルスに感染して亡くなった羽田雄一郎参院議員をはじめ、多くの方がPCR検査を受けられずに亡くなった。忸怩たる思いだ」と語りました。

 政府の経済対策について、「世界の常識は分かち合うこと(分配)。競争社会のアメリカでさえ、バイデン政権がトランプ前政権から政策を方針転換している。先進国の中で、日本だけが取り残されている。私たちに力を貸していただき、政治を変えようではありませんか」と力強く呼びかけました。

 自民党の麻生副総裁が25日、北海道小樽市の街頭演説で「温暖化のおかげで北海道のコメがうまくなった」などと発言した件について、枝野代表は2年前の「老後資金2000万円不足問題」に続く麻生副総裁の暴言を批判しました。

 神津候補について、「神津さんは皆さんの期待にしっかりと応えられる。羽田孜先生以来の流れと蓄積を引き継いでいける、ぶれない男、神津たけしがいる」と絶賛しました。

 最後に「しっかりと変えていこう。命と暮らしを守るコロナ対策。分かち合い、支え合い、経済が成長して、みんなが豊かさを実感できる日本に神津たけしと変えていこう。心からの支援をお願いします」と支援を訴えました。

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■羽田次郎参院議員

 羽田次郎参院議員は、「政府のコロナ対策の影響で、地域経済が疲弊してしまった」と断じました。父親である羽田孜元総理が25年前に自民党を離党したと言及し、「一度も自民党候補が当選したことはない。何としても、神津候補を国政に送り届けたい」と思いを訴えました。

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■杉尾秀哉参院議員

 総合選対本部長を務める杉尾秀哉参院議員は、「神津候補が6月に出馬表明してから地道に地元を歩いて、ここまできた」と紹介。
 衆院選のポイントについて、「これまで9年続いた安倍・菅政権の悪政を断ち切れるか」だとし、「われわれは安倍・菅政権で続いた、一部の既得権のための政治ではなく、小さな声、声なき声に寄り添う政治に変えていく」と宣言しました。
 「羽田孜元総理のおひざ元である長野3区から、われわれがのろしをもう一度上げる。その先頭に神津たけしを立たせてください」と支援を訴えました。

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