衆議院本会議で6月9日、岡本あき子議員が、細田博之衆議院議長不信任決議案について提案理由を説明しました。

 理由の第一は、衆議院議長は立法府を代表する立場にありながら、民主主義の根幹たる一票の格差是正の意義を全く理解していないことと批判しました。

 細田議長の「10増10減」に関わる発言が、投票価値の不平等を意図的に放置することを意味します。今回の細田議長の発言や姿勢は、一票を軽んじる者は民主主義国家全体を軽んじる者であります。そのような人物が衆議院議長でいることはまさに民主主義の危機と訴えました。

 理由の第二として、選挙制度・議員定数に関する不適切な発言をあげ、衆議院議長として国民の信頼を得ながら公正公平な議会運営を任せることは到底できないと批判しました。

 理由の第三として、本日報道されている細野議長の公職選挙法違反の疑いをあげました。民主主義の根幹たる選挙においても不正を働いていたとなれば、議長どころか議員の職を辞するべき事態と批判しました。

 最後の理由として、細田議長のセクハラ疑惑問題に言及しました。自らに課せられた疑念に対する説明責任を果たさず、時が過ぎるのを待つだけの議長は、立法府の矜持・品格を貶めていると指摘し、さらに、党内でセクハラの疑念が生じているにも関わらず、自民党内では調査もせず、総裁に対して報告はまったく行っていないことについて、その組織のトップである岸田総裁が責任を負い行動すべきと批判しました。

 議長たるものが、民主主義の一票の価値を軽んじ、経済的困窮に苦しむ国民の気持ちを軽んじ、説明責任を果たさず、民主主義の根幹を揺るがせている今、国会の権威は地に落ちています。党派を超えて私たちひとりひとりが、国民の負託を受けている自負と誇りをもち、不信任案を決議しなければなりませんと訴えました。

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