参院予算委員会「岸田内閣の基本姿勢」に関する集中審議で3月24日、「立憲民主・社民」の1番手として質問に立った小沼巧議員は(1)岸田総理のG7広島サミットロゴ使用問題(2)改正競馬法にもとづく厩務員の処遇改善(3)年度末の予備費の使用――等について取り上げ、政府の見解をただしました。
(1)岸田総理のG7広島サミットロゴ使用問題
小沼議員は、岸田総理が政治資金パーティーでG7広島サミットのロゴが入ったお土産を配布したことを、外務省が定めたロゴの使用承認条件である「特定の政治活動を目的とした使用はしないこと」に照らしても「合致しない」と問題視しました。その上で、広島県では以前「河井夫妻の選挙違反が起こった」として、「政治の信頼にかかわる問題」であり、「総理が率先してルールを守り、みずから襟をただして潔く非を認めていただきたい」と追及しました。
(2)改正競馬法にもとづく厩務員の処遇改善
中央競馬の厩務員がストライキを決行したことについて小沼議員は、「(改正)競馬法に基づき国の一般財源に国庫納付金として繰り入れがある」ことも踏まえ、政府に対し「同一労働・同一賃金」に向け「格差解消に向けた具体的努力をすべき」と求めました。
(3)年度末の予備費の使用
「年度末の予備費使用の乱発は問題」だとして小沼議員は、「国会開会中は、予備費の使用は行わない」などとした平成19年(2007年)4月3日の閣議決定に反すると岸田政権を追及。「やってはダメと書いてあるのに、やってしまうのは広島サミットのロゴ使用と同じ構造」と指摘しました。
その上で、8日後の4月1日から当初予算で支出するのではなく、年度末に「予見し難い予算の不足に充てる予備費」を使用することは、「政府に予見脳力がなかったからだ」と追及しました。