泉健太代表は6月30日午前、国会内で会見を開き冒頭、昨日、「6月29日からの大雨に関する情報連絡室」を設置したことなどを念頭に、「各自治体とともに住民への注意喚起や災害予防などに努めていきたい」と述べました。

■マイナンバーカードをめぐる相次ぐトラブルについて

 民主党政権時にマイナンバー制度を導入し、カードについては「任意」であったが、自民党政権になり「マイナポイントを2兆円もばらまく」など「無理やりな普及策」を行ったことがトラブルを招いたと指摘しました。

 また、河野太郎デジタル大臣が「民主党政権のせいにしたいみたいな話」をしたと報じられたことについては、「10年以上前の政権に責任転嫁している」と指摘。「10年間制度を運用し、カードの(取得を)急ぎすぎた自民党政権がいかにこのデータトラブルを挽回をするかが問われている」と述べました。

 その上で、立憲民主党の求めに応じて7月5日に閉会中審査が開かれることになったことについては、「国民目線から課題を政府の側に届けたい」と述べました。

 さらに、「マイナ保険証」のトラブルをめぐり、厚労省が従来の健康保険証を初診の際などに医療機関へ持参するよう呼びかける方針を固めたことについて、「一歩前進」だとの認識を示し、そうであれば「従来の保険証」を来年秋に廃止するのではなく、「残せる選択肢を国民に提供することが大事だ」と強調しました。

■若者政策について

 立憲民主党が「未来世代委員会」を6月26日に発足させた意義について泉代表は、「党の政策に政治家だけが集まって議論するのではなく、若い人たちからの意見を取り入れる」と述べました。

 また、日本若者協議会から6月27日に手交された提言を踏まえ、「子どもの意見表明権の確保、自分たちで学校の環境改善できる仕組み作り」など、立憲民主党は「子ども若者応援政党」として、「(日本は)自殺率が各国に比べて高く、自己肯定感が低い」ため、「子どもの命と将来を守る取り組み」を党子ども・若者応援本部で強化していきたいと意気込みを語りました。