岡田克也幹事長は5月18日、広島市安佐北区、安佐南区を訪れ東克哉(あずま・かつや)・広島3区総支部長とともに介護や認知症について話ができる「のまどかふぇ」を視察。その後、広島3区のタウンミーティングに出席しました。また、広島市中区本通で行われた広島県連の街頭演説にも参加しました。
広島市安佐北区白木町の認知症カフェは定期的に開かれており、今回は任意後見制度をテーマに講師の方が話をしていました。講師の方の話の後、岡田幹事長と東総支部長はあいさつ。その後、参加者から政治に関する質問を受け、自民党による政治への不信、憲法、ローカル線の存続問題などについて質問がありました。
タウンミーティングで東総支部長は、岡田幹事長と初めて会ったのは公募の面接の時、その時「良い名前だね」と言われたと振り返りました。「東」も「ひがし」と読まれることもあり、「克哉」も「克也」と書かれることがあるので、今はすべてひらがなにして活動していると紹介しました。ひらがなにしたら小さな子どもたちからも名前を読んでもらえることから、少しでも選挙や政治に興味を持ってもらえたらいいと語りました。
東総支部長は、理学療法士として介護と障害福祉の分野に20年間携わっているが、介護施設でリハビリテーションの計画書を作ったり障害者支援施設で運動のプログラムを考えることをしていると説明。どの施設も理学療法士がほしい、しっかりついていてもらいたいと言われるが、理学療法士を雇うと採算が合わないことからこうした形になっていると語り、国の制度でこうした現状になっていると指摘しました。東総支部長は、政治を目指すことをそれぞれの事業所に伝えると、みんな「ぜひ頑張ってくれ」「障害者福祉の現場の声をぜひ届けてほしい」と言われたと振り返りました。
また自身が4人の子どもの親であることから、子ども政策に関心があると語り、特に子どもの医療費補助が地域によって違いがあると指摘。広島市は来年1月から中学3年生までが対象、廿日市市、三次市は高校3年生までが対象であると説明。少子化対策は昔から言われていることであり、本来は国がすべきことだと指摘。安心して子どもを産み、安心して働き、安心して老後を迎える――このように安心して生活をおくれるようにするのが政治の役割だが、自民党の裏金問題に象徴されるように、一部の業界・団体だけをみて政治を行っているのが現状であり、変えないといけないと述べました。
岡田幹事長は、広島出身である岸田総理は「思い違いをしている。政治と金の問題、裏金問題は蓋をすればなんとかなると思っている。だが国民の怒りは尋常ではない」と指摘。裏金問題は派閥ぐるみ長年やってきたものであり、自民党はコントロールできなかったという組織的・構造的な問題であり、深刻な問題だと述べました。国民が怒っているのは、この問題に対応していない岸田総理に対してだと述べ、事実を明らかにせず、不十分な改革案しか出てこないと指摘。立憲民主党は既に改革案をまとめており、20日から始まる予算委員会でしっかり議論をしていくと述べました。
今回の問題にきちんと対応しないと「政治そのものが沈んでしまう」との危機感を示しました。「もう政治から距離を置きたい」「嫌だ、投票にも行かない」、あるいは「面白おかしく訳の分からないところに投票する」などという動きになったら、この国はどうなるのかと憂い、政治を信用してもらわないと、場合によって痛みを伴うような政策ができなくなってしまう、結局はバラマキしかできなくなってしまう、ますます悪くなってしまうと指摘。今やるべきことをやり、国民の信頼を取り戻し、政治を前に進めて行く必要があると述べました。そして、もしこうしたことを岸田総理が理解できないのであれば、選挙で決着をつけるしかないと語り、東総支部長に力を貸してくださいと訴えました。
県連代表代行の森本真治参院議員は、自民党の裏金問題に触れ「自民党に力が集まり過ぎた結果、今の政治が国民に目を向けない状況になった」と語り、広島での河井夫妻選挙違反事件を取り上げ、自民党の体質は何も変わっていない、自浄作用が無いと指摘。「国民の皆さんの力で、意思で、今の政治を変えていくしかない」と呼びかけました。また物価高に賃金が追いついてないこと、人口減少などを挙げ、地方の課題に目を向けず一極集中を進めていく政治を転換していこうと訴えました。