NPO法人ドットジェイピーが主催する政策コンテスト「未来国会2024」の全国決勝大会が9月22日、東京都内で行われ、立憲民主党を代表して杉尾秀哉参院議員がパネリストとして参加しました。未来国会は「もしあなたが日本の総理大臣ならば」という設定のもと、30年後の日本の「ビジョン」、10年後の「政策」・「予算案」を提案し、コンテスト形式で競い合う国内最大の政策コンテストで、今年で15回目の開催となります。今回は全国から400チーム約1000人が参加しました。
冒頭のゲスト紹介で挨拶をする杉尾秀哉参院議員
同日は、地方予選大会を勝ち抜き選出された4チーム、香川大会優勝「チームだいすきだいすき」、長崎大会優勝「チームFood Fighters」、熊本大会優勝「チーム インパクト」、宮崎大会優勝「チーム 泳ぐチキン南蛮の踊り食い」が、それぞれ10分間のプレゼンテーションを行い、プレゼンテーション後には他の参加チームからの質問の時間も設けられました。
出場チームとゲストとのパネルディスカッションの後、参加者による投票があり、優勝したのは熊本大会優勝 「チームインパクト」でした。チームインパクトはゴミ問題に着目し、観光地の路上、ゴミ処理、海洋ゴミの3つの視点から、ゴミ問題の解決に向けて提案を行いました。地球のエイジングケアが必要とし、重点政策(1)としてゴミを処理しながら走る自動車、火力発電所の役割を担う「SCAR」を導入し、企業へ導入を義務付け、20年後には技術を世界へ売り、最終的には「SCAR」を世界へ広めたいとしています。
重点政策(2)はビッカーさわやかと名付け、「SCAR」の仕組みを公共交通機関にも反映させようという内容です。まずIoTが搭載されたゴミ箱を各都道府県の駅に設置することを目指すそうです。IoTのゴミ箱を使う理由は、たまったゴミを圧縮する機能があること、危険物を刷新する仕組みを導入すれば危険物持ち込みの心配がなくなるとしています。20年後、30年後、IoTのゴミ箱と「SCAR」の仕組みを組み合わせることで、公共交通機関にも「SCAR」の仕組みを導入します。
重点政策(3)としてはブルージョン海のエイジングケアとし、シービンシースリーバーという巨大器械を設置し、陸海に悪影響のないきれいな海の維持を実現するとしています。シービンとは、海水を吸って排出し、ゴミを吸う機械でマイクロプラスチックゴミや石油をも吸い取ることができるもので、シースリーバーはシービンの用排水路バージョンです。この装置を使い海洋プラスチックゴミの問題を解決したいとしています。
パネルディスカッションで発言する杉尾秀哉参院議員
コンテストの総評で杉尾議員は「優勝されたチームの皆さんおめでとうございます。そして、他のチームの方々も決勝まで残られて、本当に立派なプレゼンテーションでした。本当に皆さんご苦労様でした。」と話し、優勝チームに加えて、参加チームに労いの言葉をかけました。その上で「私は初めて参加しましたが、特にプレゼンテーションの多くがほぼ女性が中心にやっていて、この会場にも女性の人がすごく多いです。日本の政治は、比較的年齢の高い男性が中心のおっさん政治が行われています。これを変える意味で、今日この場で女性が活躍されていて、個性を発揮される、そういう場面に遭遇させていただいて、本当にありがとうございます」と述べて、参加している若い世代・女性参加者たちにエールを送りました。
最後に同日のコンテスト参加チームの提案も技術進歩を前提としているという部分に触れながら「技術が進歩しなくてもやっぱり変わらないものっていうのがあって、一つだけ変わらないのは、その人が持ってる情熱と、目標、志、これが一番大事だと思います。今日発表された皆さん、それから今日ご出席されている全ての皆さん、そしてネットでも聞かれてる皆さん、今のこの問題意識と、その志、今日発表された志と情熱、これをどんなに技術がどうなろうとも変わらずに持ち続けていただきたいというのが私の願いです。本日は本当に良い機会をいただきました、ありがとうございました。」と締めくくりました。
イベントの最後の総評でコメントする杉尾秀哉参院議員