2025年6月2日(月)、立憲民主党「公共インフラ老朽化・国土強靭化対策検討プロジェクトチーム(PT)」は、国会内にて会合を開催し、東京都立大学都市環境学部の滝沢智特任教授を講師に招いて、上下水道の現状と課題について、専門家ヒアリングを行いました。

 会合は神津たけし副事務局長の司会進行のもと、小宮山泰子座長が冒頭挨拶を行い、全国的に進む公共インフラの老朽化が国民生活に深刻な影響を及ぼしている現状を指摘。安全性・信頼性を確保するためにも、計画的な更新と災害に強いインフラ整備の必要性を強調しました。

 講演では、滝沢教授が上下水道インフラの老朽化の現状や政策的課題を解説。とくに能登半島地震を例に、過疎地や半島部における耐震化の遅れや、高齢化・人口減少による財政負担の増大といった構造的問題に触れました。また、災害リスクの高まりに対して、従来の大規模集中型から分散型システム(小規模集中処理、簡易処理など)への転換の必要性を提起しました。

 講演後には、出席議員との間で活発な質疑応答と意見交換が行われ、上下水道を含むインフラの更新・点検・維持管理の在り方、南海トラフ地震発生時の自治体間の相互支援、地方公共団体に対する財政的・技術的支援の強化など、多岐にわたるテーマで議論が交わされました。

 立憲民主党は今後も、専門家や関係団体の知見を取り入れながら、公共インフラの老朽化対策と国土強靭化に向けた具体的な政策提言を進めてまいります。

 【出席議員】 小宮山泰子(座長)衆議院議員、神津たけし(副事務局長)衆議院議員、菊田まきこ衆議院議員、階たけし衆議院議員、 斎藤ゆうき衆議院議員 、高橋永衆議院議員