福山哲郎幹事長記者会見

2021年2月24日(水)17時03分~17時48分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/e7Lmwn8vP_s


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○第15回常任幹事会を開催

【幹事長】
 ご苦労さまです。まず、お手元の資料に基づいて常幹のご報告をさせていただきたいと思います。
 代表挨拶は皆さんご案内のとおりでございます。
 私からは、ここに書いてありますが、会議等において我々ペットボトルの使用を自粛しようということをずっと決めており、再確認をさせていただきました。それから、ここにはありませんが、選挙に向けて候補者に対して、どういった形でこのコロナ禍で選挙活動なり集会を、集会といっても集会できないわけですが、リモート等でどういう形で有権者にメッセージを出すのかということについて、党本部からいろいろなアドバイスなりサジェスチョンなり研修会なりをしていくということを確認させていただきました。
 国対委員長からは、ご案内のようにきょう総務省からの処分が出ましたが、あす山田広報官が国会に出てくるということも含めて報告がございました。また、農水省の問題についても、総務省に隠れて情報公開・調査等について何も言及していなかったことは非常に問題があるというようなご発言がありました。
 政調会長からは、議員立法について2本報告がありました。1本は入管法の改正。それから「経済財政等将来推計委員会関連法案」ということで、我が国の経済や財政に対して将来の推計を信頼性のある統計等の情報に基づいて中立公正に実施するための経済財政等将来推計委員会の設置に関する法律案と、それに伴う国会法の一部を改正する法律案の議員立法登録、内容の報告がありました。これは非常に重要なことでございまして、今、財政も膨らんでおります。それから少子高齢化の中で、どういった形で将来的に経済財政の絵を描くのかといったときに、今、その推計自身が、前提の置き方、例えば成長率等々の置き方も含めて非常に恣意的で、中立公正ではないのではないかという疑義があります。そういったことについて我々はしっかり法案でこういったことが必要だということを示していこうという内容になっております。政調会長からはそのような報告がありました。
 選対委員長からは、自治体議員(選挙)の結果について(報告が)ありまして、お手元にありますように、特に大分の市議会議員選挙は定数44で、我が党の公認は3名でございますが、社民党の公認候補者が4名、推薦候補者が1名いらっしゃいまして、これも全員当選で、これらの方々が先々立憲に入党予定の方々ばかりですので、結果として8名の市議会の構成になりまして大変躍進をさせていただきました。他党のことを言ってもあまり意味がありませんが、自民党の現職が3名落ちられた、また系列の方も1人落ちられたということで、先般の北九州市議会議員選挙、大分市議会議員選挙と、九州の中での有権者の支持の状況に若干変化があるということについては地元の選挙ということで非常に注視してまいりました。それから、自治体議員の候補者の公認・推薦については、公認でこのような形のメンバー、推薦でこれもかなりの数、特に富山はまだ県連ができたてでございますが、県連が設立届け出をしてすぐにこういった形で推薦の候補者が出てまいりましたので、きょうはこれを全部承認させていただきました。
 組織委員長からは、衆参の総支部の設立、富山県連の設立。ようやく富山県連が設立で、まだ大きな大会ということまではいっておりませんが、まずは届け出をして自治体議員選挙に向けての準備をするということでございます。一方で、私もできれば近々富山に入らせていただいて、新県連の幹部、連合、そしてこれまでの社民党との合流にご尽力いただいた又市前党首等とも少しお目にかかっていきたいと思っていますので、近々富山に入ろうと思っております。衆議院小選挙区の総支部、4区・金城さん、沖縄でございます。それから長野の参議院の総支部、これは補欠選挙ですが、羽田次郎さん。後で申し上げますが補欠選挙の公認もきょう2人決めさせていただきました。それから暫定総支部として和歌山3区・谷口さん。
 自治体議員の入党承認ですが、きょうも21名の入党の承認要請がありまして、北海道1名。青森5名、これも旧社民の方ばかりですが5名入っていただくというのは非常に心強くて、茨城も国民さんから1名、そして社民から3名。埼玉。山梨。富山、先ほど申し上げたように県連の設立がありそれと同時に入っていただきました。沖縄県も4名、沖縄は社民さんがそれぞれが別の道をたどるということで、立憲に来られる方と社民に残られる方、両方いらっしゃるわけですが、4名の方に来ていただいたということで、歓迎をしたいと思っておりまして、了といたしました。
 選対委員長から、議決事項として、北海道2区・松木謙公さん、元職でございます。それから参議院の長野選挙区、羽田雄一郎さんの逝去に伴う補欠選挙でございますが、弟さんの次郎さんに補欠選挙の公認を決めさせていただきました。それから、残念なことですが岡山5区で総支部長の辞退がありましたので、承認をさせていただきました。
 常幹の報告としては以上でございます。

○総務省接待問題について

【幹事長】
 私からは、昨今の衆議院の予算委員会を拝見しておりまして、非常に残念に思っております。全て政府・与党に原因のある不祥事等々が出てきておりまして、我々、政府をチェックする野党の立場としてはそのことも質疑の中でやらざるを得ない状況になっています。もちろん我々の中での優先順位は(新型)コロナの感染拡大防止と、国民の非常に厳しくなっている経済状況、生活状況についての議論をしていかなければいけないと考えております。こういった状況で政府・与党の、政府内部も与党の内部も夜の飲食等も含めて大変混乱をしている、そして国民の不信を買っていることについては、甚だ遺憾ですし大変残念に思っています。
 そして、きょう処分が出た、総務省の13人・39回の接待についてです。もちろん、この13人の中には山田広報官も(当時)審議官としていらっしゃったと承っておりますが、総務省の放送行政にかかわる官僚がほとんどひとまとめに接待を受けていたと。組織ぐるみで接待を受けていたということについて、非常に遺憾に思っています。
 そして、このことに対して、きょう官僚が処分を受けましたが、事は総理のご長男が接待をした側にいた、総務省の官僚からいえば官房長官であり総理である菅総理のご長男のお声がけなら断りようがないという状況の中で、これだけの官僚の諸君が処分を受けました。私は、当然官僚だけではなく政治の責任が問われるべきだと考えておりまして、官僚に全ての責任をなすりつけて政治の責任は知らん顔というのは、いささか国民は納得しないのではないかと考えておりますし、この処分の内容も、国民から見てこれだけの高額な飲食の接待を受けていたということ自体、この処分内容で国民が理解をし納得をするようなものだとは思いません。山田広報官の扱いについても、政府自身の姿勢が問われている、菅内閣の官邸自身の姿勢が問われていると言わざるを得ないと考えます。
 私からは以上です。


■質疑

○総務省接待問題について

【NHK・金澤記者】
 今お話にあった処分の関係で、処分内容について国民が納得できるのかどうかという話が幹事長からあったが、内容について幹事長はどのように受けとめたか。次官は厳重注意で大臣も3カ月分の給与を自主返納するというようなことも公表されているが、それについても受けとめをお願いしたい。もう一点、山田内閣広報官があした予算委員会に出席することについて、どのように野党としてただしていきたいかもお願いしたい。

【幹事長】
 まずは処分内容についてですが、国会で虚偽の答弁を重ねて、結果として音声等が出てきた後に事実関係を改めて認めて、そうしたら接待を受けていた人たちがより多くいたと。事実を総務省自身が、もっと言えば大臣が責任を持って明らかにするという姿勢とはほど遠い状況での処分だと思います。ですから、これでは国民は到底納得できないと考えると申し上げましたし、大臣は国会の中では「行政はゆがめられていない」と随分胸を張っておっしゃっていましたが、結果としては大臣の答弁とは全く真逆の、放送行政、放送に携わる官僚が組織ぐるみで接待を受けていたという、非常に格好悪い状況、みっともない状況が総務省の中であったということですので、その接待の中心に菅総理のご長男がいたということ、だからこそ菅総理や総務大臣の政治的な責任は当然大きいと言わざるを得ないと先ほど申し上げたとおりです。ですから、処分については今申し上げたように考えます。
 山田広報官も、当初は出さなかったわけですが、野党側の要求に応じて出てきたからには正直に答えていただきたいと思いますし、ある意味では菅総理のご長男が動いている中でのやむにやまれぬ出席だったかもしれませんので、どういう存念でこういう会に出ざるを得なくなったのかについて正直に語ってもらいたいと思います。
 蛇足ですが、安倍内閣、菅内閣、森友学園、加計学園、今回の総務省の問題、全部根っこは一緒です。民間のそれぞれが何らかの形で、安倍総理もしくは昭恵夫人の威光をかりて働きかけをして、小学校の設立に向けて動いた。獣医学部ができなかった加計学園が、これも安倍総理の威光をかりて、長いおつき合いの中で獣医学部の認可を得るに至った。そこに官邸の官僚が深くかかわっていた。そして今回は、菅総理のご長男が入社している企業と総務省でぐるみの接待をやり、威光のもとで行政が進もうとしていた。縦割り打破とか慣習の打破とか、何を言っているんだという感じですね。誰のために政治をやっているんだと。そんなことに汗をかく間があったら、コロナでのしっかり機能できる信頼できる行政を示していただきたいと、本当に強く思います。COCOAというアプリが不具合なことも含めて、その委託のお金の流れも不透明なことも含めて、本当に機能しない、誰のためにやっているのかわからない政府であることに、非常に遺憾に思わざるを得ない。

○「財政政策」「エネルギー政策」について

【「フランス10」・及川記者】
 2点お伺いしたい。1点目は、特例公債法案の衆議院本会議の質疑で階猛さんが財務大臣に対して2025年度までのプライマリーバランスの黒字化を迫っていたが、こういう景気の後退局面で2025年度に向けたプライマリーバランスの黒字化というのは、これは立憲民主党の立場なのかということが一点。
 もう一点は、西日本新聞での枝野幸男さんのインタビュー発言について、原発について「使用済み核燃料の話は、政権を取ったとしてもたぶん5年、10年、水面下でいろんな努力をしない限り無理です。だから政権の座に就いたら急に(原発ゼロを実現)できるとか、そんなのはありえない」とおっしゃっている。3月1日に特派員協会で菅直人さんと小泉純一郎さんが原発政策について講演するが、枝野さんの発言を見ると立憲民主党は小泉さんのように原発即ゼロというお立場ではないということか。

【幹事長】
 1点目からお答えします。政府のプライマリーバランスの考え方自身が今の財政状況からいって無理があると。そのことについて階先生は政府に姿勢を問いただしたのだと思います。この状況ですから、プライマリーバランスの議論をいたずらにすることによって緊縮財政になって景気がより悪化をするという状況についてやれと言っているわけではないと私は理解をしています。国際社会、国際経済全体として、財政をとにかくまず拡大をしてコロナの中での国民の生活を守るというのは各国がやっていることですので、我々はそのことについては理解をしているつもりです。ただ、将来的に財政赤字、特に日本の場合には各国に比べて非常に赤字が大きいものですから、そのことに対しての一定の留意は必要だとは思いますが、今の政府はプライマリーバランスの数字もあまり大きく変えるわけではなく、一方で財政は膨らんでいるわけですから、そのことについてどのように考えているのかということをただしていくのは今の野党の立場としては当然のことだと思います。ただ、いたずらに緊縮をしろと言っているわけではありません。
 2点目は、西日本新聞の代表のインタビュー、私は読みましたが、あれは原発は将来的になくすという方向は変わらないけれども現実にやることについては多くの課題があるということを、逆に、代表はやるつもりだからこそ、そのことを国民の皆さんに伝えたかったのだと思います。
 東日本大震災のときに官房長官と私は副長官をやっておりまして、原発の問題とかエネルギー需給の問題については本当にぎりぎりの厳しい中でやってまいりました。だからこそ、使用済み核燃料だって、我々としては使用済み核燃料の問題については、早く原発をとめないと実際は使用済み核燃料はふえるばかりです。しかし、今のままだと、無策のままで使用済み核燃料がふえてばかりいれば、それは中間貯蔵している各自治体にも不安が広がる。
 こういったことを考えると、現実的にやるには、例えばあしたから原発をゼロにするなどということ自身がある意味でいうと現実的ではないし無責任な発言になるので、官房長官として最もその現実に向き合ってきた枝野代表としては、やる方向性は全く変わらないけれども、あしたできるようなものではなくて、多くの課題について、もちろん原発立地自治体の財政措置や、そこでの雇用を整えることも含めてやっていくことを考えれば時間はかかる、そのことは国民に理解をいただきたいというメッセージだと私は思っているので、別に枝野代表のスタンスが変わったとか何か後退したとは全く私は思っていません。

○衆院岡山5区について(1)

【山陽新聞・内田記者】
 先ほど衆議院小選挙区総支部長の辞退についてということで、岡山5区のことだが、鎌田さんはたしか離党届を出していたと思うが、これはいわゆる離党届を受理したという理解でよろしいか。改めて離党された理由というのを鎌田さんは何と言われているかと、それに対する幹事長の受けとめと、ことしの秋までには衆議院総選挙があるが岡山5区は今後どうされるかという候補者擁立についての考えをお聞きしたい。

【幹事長】
 離党届が出ているかどうか、まだ県連からは離党届の受理等についての議論は上がってきていないので、きょう離党承認しているわけではないのですが、まずは総支部長としての立候補辞退という段階だと思っていますので、離党届が出ているとしたらまず県連の中で揉んでいるのかもしれませんし、党本部のほうに離党という形ではまだ上がってきておりません。だからきょうその議論はしておりませんが、まずは衆議院の総支部長としては辞退をするということです。ですから、離党の理由等々というような話ではまだ私のほうには上がってきていないということです。
 5区は候補者がいなくなりましたので、できるだけ擁立をしたいという思いで今後も動きたいと思っております。いい候補者がいれば当然擁立していきたいと思います。

○富山県連設立について

【北日本新聞・七瀬記者】
 富山県連の設立について何点か伺いたい。まず県連が設立されたことへの幹事長の受けとめと、富山県は自民党が全国有数で強い地域とされているが、その中でどう立憲民主党として浸透していくか、お考えをお願いしたい。

【幹事長】
 富山県連がようやく結成されることになりました。歴史的に自民党が強いこと、それから社民党さんも歴史的にお強いこと、又市党首等も本当に長年ご奮闘いただいてきた地域だと思っております。その中で、立憲民主党が立ち上がってからもなかなか富山県には組織ができにくい状況だった中で、今回、旧国民、旧社民、旧立憲、そしていろいろな経緯がある中で連合さんも理解をいただいた中で県連が設立できたことについては、本当に地元の富山の関係者の皆さんのご努力に心から敬意を表したいと思っております。
 地方自治体議員もこれまでとは違って格段に参加をいただく方がふえておりますので、それぞれがうまく、これまでの過去の歴史的ないろいろな流れを乗り越えて、ともに自民党と対峙していけるような環境を整えていきたいと思います。
 そういったこともあって、私も近々、富山県にお伺いさせていただいて、それぞれの皆さんのここまで県連立ち上げにご努力いただいたことに対する謝意と、今後の活動についてどういう形でやっていくかについて、話し合いの場を設けていきたいと考えております。

【北日本新聞・七瀬記者】
 幹事長が富山入りされるのは、調整されているとは思うが、例えば今週内とか月内とか。

【幹事長】
 まだ日程はまだ確定しておりません。

【北日本新聞・七瀬記者】
 あと一点、前回もお伺いしたが、富山1区の公認候補が、内定者がいる中で旧社民側が選考の見直しを求めている状況にあるが、以前幹事長のお話ではまず県連が立ち上がってから全体で協議していきたいというお話だったが、現在の進捗状況と今後の見通しなどがあればお願いしたい。

【幹事長】
 おととい県連がようやく届け出ができたものですから、まだそこまで行っていませんので、ようやく県連が形成されて対応していきたいと思いますし、富山の市議会議員選挙もありますので、徐々にそういう形で選挙も通じながら、富山に立憲民主党ができたよということで富山県民の皆さんにもご理解と知っていただきたいと思いますし、その中で改めて県連が立ち上がり落ち着いて今のご指摘の話についてはやっていきたいと思いますので、今のところはまだそこまで行っておりません。

【北日本新聞・七瀬記者】
 幹事長の今のお話にあった富山市議会選挙が4月上旬にあり、通常で考えればそこと連動するというのが効率的なやり方だと思うが、そこまでに公認を決めたいというお気持ちはあるか。

【幹事長】
 そこはまだ私は何とも、現場の話を聞いてからと思っております。

○参院長野補選について

【信濃毎日新聞・実延記者】
 参院長野県区の補欠選挙の件で2点お伺いしたい。本日、羽田次郎氏の党の公認を決められた。一方、対抗馬である自民党は小松裕氏について1月下旬に公認を決め小松氏は動き出しているが、告示まで1カ月半を切る中、公認については時期的に遅れているが、立憲民主党としてどのように選挙戦に臨むお考えかお聞きしたい。
 2点目だが、衆院の北海道2区補選や参院広島の再選挙があるが、その中でも参院の長野県区の位置づけと、現時点での野党共闘に関するお考えについてあわせてお聞きしたい。

【幹事長】
 まず公認が自民党の候補者に比べて遅れているというお話でございますが、羽田雄一郎前参議院議員の納骨等の時間もありましたものですから、ご家族の思いもありますし、後援会である千曲会の皆さんの思いもありますので、政治的な動きよりも、やはり故人への思いとか、故人が無念の思いでご逝去されたと思いますが、そういったことについても我々は心を砕きながら今回の公認作業を進めてきました。ましてや次郎さんは雄一郎さんの弟さんでいらっしゃいますので、まさにそういう家族の思いも含めて、丁寧に公認の決定作業を進めてきたものですからこの時期になりました。
 しかし一方で、雄一郎さんの無念を何とか次郎さんで、国政の場でしっかり長野のために働く、国民のために働くという決意は次郎さんから僕も直接承っておりますので、そのことを長野県民の皆さんにしっかり届けていく。そして立憲民主党の長野県連や、さらには連合さん、もちろん千曲会の皆さん、そして他の野党の皆さんも、そのことの思いを十分に共有していただいていると思いますし、つい2年前の羽田さんの参議院選挙はまさに野党共闘で勝たせていただきましたので、そのことをしっかり長野の皆さんにお示ししていくことで選挙戦を進めていきたいと考えております。
 野党共闘に関しても、今申し上げたとおりです。

○参院広島再選挙について

【共同通信・小野塚記者】
 広島の再選挙に関して伺いたい。今、郷原信郎さんのお名前が出たりしているが、郷原さん擁立についての進捗状況はいかがかという点が一点と、郷原さんは組織には所属しないんだという趣旨の話をされているが、無所属での野党統一候補になるという可能性はあるか。

【幹事長】
 まず、郷原さんというお名前を一旦横へ置いて申し上げますと、進捗状況としては、広島県連の中で候補者擁立委員会ができておりまして、候補者の選考をさせていただいております。自薦・他薦も含めて何名かの名前が挙がっておりまして、その中でこの再選挙についての候補者の選定作業を行っている真っ最中だと承っています。
 その中で、郷原さんという非常に知名度の高い、そして政治と金にも非常に造詣の深い、さらには総務省のコンプライアンスの顧問までやられた方が、名前が浮上してきていることについては僕も否定はしません。しかしながら、本人の意思がまだ明確ではないということも含めて、まだ現地の状況を注視している段階でございますので、先ほど言われた無所属統一候補とか無所属だとか何とかというような本人のステータスに関しては全く今のところは出ておりませんので、コメントするのは適切ではないと考えます。
 現状ではそういったところです。日々、私も県連会長の佐藤公治さんや森本参議院議員とも話をしながら、今、地元と調整をしている段階です。

○新型コロナ 「緊急事態宣言」先行解除要請について

【京都新聞・国貞記者】
 「緊急事態宣言」の解除に関して、関西3府県と愛知などが昨日政府のほうに月内での解除を要請しているが、幹事長は1都3県を除いて先行解除すべきだとお考えか。

【幹事長】
 先行解除するべきかどうか。首都圏は関係なくという意味合いですか。

【京都新聞・国貞記者】
 首都圏は置いておいて、要請のあった関西とか愛知とか、知事がそういう判断をしているわけだが。

【幹事長】
 近畿の京都・大阪・兵庫で知事がかなり綿密に話し合う中で解除の要請をされたことについては、現場を預かる知事の判断として私は一定受けとめたいと思っております。一方で、京都は本当に医療関係者のご努力もあり、知事や京都市長の努力もあって、かなり感染者の数が減少していることは理解をしております。ただ、リバウンドがあったり、解除することによって一気にまた人の往来がふえて、もう一度感染がふえて病院が逼迫するようなことは避けたいと私は個人的には思っているので、それはおそらく知事や京都市長も同様だと思います。そのことも含めて判断をいただいているのかというふうに思いますので、今のところ私はそれ以上でもそれ以下でもないのですが、ただ、先ほど申し上げたように過度に解除を急ぎ過ぎることについては若干心配をしておりまして、3月・4月は人の往来も活発化しますので、やはり解除したとしても、どういう形で人の移動が抑えられるのかということについては、メッセージの出し方も含めて慎重に対応いただきたいと思っております。

○東京五輪について

【共同通信・小野塚記者】
 東京オリンピック・パラリンピックについて伺いたい。現状開催方法は定まっていないが、立憲民主党としては現状で今回の東京五輪というのは、予定どおり観客も入れて普通に開催するべきなのか、開催そのものをしないほうがいいのか、開催するのであれば無観客がいいとか、どういった形が望ましいとお考えか。

【幹事長】
 今のところ党として、そのことについて議論をしておりますが、まさに感染が現在進行形で拡大をしたり一旦感染の数が減少したりしている状況の中です。ですから、今のところ決まった方針を党内で固めているわけではありません。
 一方で、全く予定どおり変わらずに開催できるのはなかなか厳しいのではないかと思います。島根の知事のご発言、それから日本の感染状況だけではなく各国の感染がどういう状況にあるのか、そして選手団の入国、審判団の入国も含めて、いろいろな課題がありますし、つい先般も出ましたオリンピック開催時の医療スタッフの確保、これは本当に日本全国の感染状況との兼ね合いになると思います。そういった状況について、今、政府がどう考えているのか、オリンピック委員会はどのような形でやろうとしているのかについて、まだ何も具体的な説明もされていない中で、こちらも判断のしようがないというのが現状だと思います。

○「エネルギー政策(2)」「山田広報官国会招致」について

【フリーランス・堀田記者】
 枝野さんの西日本新聞における発言だが、私も枝野さんの立憲民主党になってからの発言を全て取材しているわけではないが、核燃サイクルのことを言って即原発反対だとか言ったことはないと思うが、確かに枝野さんが言っていることは現実としては正しいと思うが、一般大衆、サイレントマジョリティに訴えたときは、この核燃サイクルが事実上破綻しているということなどは一回も言わなかったと思う。つまり、国民民主党とは違って、やはり原発反対、原発廃止ということを言っていたと思うが、その点は幹事長はどのように受けとめるか。
 それから、総務省の問題に関してあした山田さんが出てくるらしいが、山田さんとは昔から知り合いで旦那とも昔から知り合いだが、NW9、9時からやる番組が終わってから圧力をかけたと。相手はどうだかわからないが、圧力をかけられた側も、きちんとこれはあったかないかということがあるので、NHKの人間も、呼んだほうが物事すっきりわかりやすくていいと思うがどうでしょうか。

【幹事長】
 まず1点目は、先ほど申し上げたとおりです。代表は、原発というか、経産大臣もやられていますので、核燃サイクルのことも非常に詳しいです。だからこそ、核燃サイクルをやめる、我々はやめろという思いでいますが、やめると言った瞬間に今使用済み核燃料を保管していただいている自治体は「約束が違う」「どこかへ持っていけ」という話になるので、それは難しい課題に決まっています。でも、では核燃サイクルが順調にいっているかというと全く順調にいっていないというのが今の本当に足元の核燃サイクルの政策だと思いますので、そのことについて枝野代表はよくご存じの立場として簡単ではないということを言われたというのは、非常にある意味でいうと当然のことだと思います。だからといって、我々は原発についてなくす、将来的にやめるということについて旗をおろしたわけではないし、代表はやるからこそ難しいという表現をされたのだと私は理解をしています。
 2点目は、アイデアとして受けとめて、国対にも伝えておきます。

○衆院北海道2区補選について

【北海道新聞・文記者】
 北海道2区補選で松木謙公氏に公認決定されたが、松木さんご本人が記者会見をして政治資金に関して不適切な会計処理と受け取られかねない問題があったということを報告されたが、それを受けての公認決定ということは、党本部としてそれを了としたと、大きな問題ではないと判断したのかどうか、そのあたりどう考えているのかというのと、共産党との調整が今後本格化すると思うが、どのようにしていくか伺いたい。

【幹事長】
 松木総支部長が記者会見をして、みずからの政治資金の問題について訂正をして、おわびも含めてされたことについては承知をしております。弁護士から指摘をされて、これはまずいのではないかと言われて、ご本人というか会計責任者の秘書さんはまずいと思わないので全部実は公にしていました。公に開示をしていたら、これはまずいのではないかと指摘を受けて、法令をもう一回確認をしたところ、その部分がまずい部分があったということを認めて、その分全部返金をして修正報告をして記者会見をして開示したと私は受けとめています。その点に関していえば、注意喚起はしなければいけませんし今後こういうことがあってはならないとは思いますが、一定有権者にご理解をいただけるぎりぎりではないかと判断をして、我々としては、北海道連もそのことを受けとめた上で再度公認申請が来ましたので、党としては決めたということでございますので、北海道民の皆さんにもご理解をいただければと。ただし、そういう状況になったことについては私からもおわびをしたいと思います。
 2点目は、野党共闘の関係は、きょう決まりましたので、ここから共産党さんとの話し合いを、まず現場、北海道のほうで話を進めていくのだろうと考えています。

○衆院岡山5区について(2)

【時事通信・大津記者】
 岡山5区の件で確認させていただきたいが、この辞退はご本人から申し出があって、それをきょう常幹で了承したということでよろしいか。

【幹事長】
 そういうことです。

【時事通信・大津記者】
 辞退の理由だが、先ほど離党のことは上がっていないということだったが、常幹にはどういう説明があったのかお願いしたい。

【幹事長】
 おそらく党との考え方とか、そごが出たからではないかと考えられます。