枝野幸男代表は22日、東京都江戸川区を訪れ、水野素子東京16区総支部長が開いた集会に参加しました。塩村あやか参院議員も集会に参加しました。
「人を大切にする社会を取り戻す」という水野総支部長は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)等で約25年の行政立法経験があり、NASAや世界と切磋琢磨し、グローバルな視野や実践力を磨いてきました。シングルマザーで2人の子どもを育ててきた水野総支部長は、母子家庭の貧困の問題に触れ、「その大きな原因が養育費にある」と主張しました。そのうえで、「養育費を払ってもらえないことが多いんです。親権の問題、権利を論ずるのも大事ですが、親の義務をもう一度考えてみましょう。養育費を支払うことの義務の明確化に加え、実は養育費について今裁判所が作っている、もめたときの算定基準には、教育費は義務教育がベース(実質ゼロ)になっている。だからこそ母子家庭は貧困になり、母親は子どもたちのために昼夜必死に働いて、貯えもなく老後も貧困になる。公的機関や行政が適正な教育費を含む養育費の算定根拠を示すべきだ」等と訴えました。その他にも、水野総支部長は、フランスでは学費が無料であることを紹介し、少子化問題に悩む日本でも所得制限のない学費の無料化を「何とか頑張って作っていきたい」と意気込みました。また、女性の衆議院議員が約10%しかいないことにも触れ、「女性の活躍が社会で遅れていること。これは、大きな宝物が日本では眠っているということ」と前向きにとらえ、「女性の議員が増えれば生活重視の政治になると思う。新しい発想が入ることがイノベーションの元。日本の政治が今まで変わらないのは、新しい発想が入らない、女性が少ないのが一つの原因。私は政治とは、一人ひとりの方がそれぞれに生きていく中で感じていた課題、そしてそれに伴う提案を社会にお返ししていくことが政治という営みだと思っている。だからこそ、一人ひとりの皆さんが政治に参加する権利があって、そして、未来社会に対する責任でもあると思う。ご一緒に政治に参加して未来を社会を変えていきましょう」と呼びかけました。
枝野代表は、「女性の国会議員がたくさん増えていただかなければ、この国の政治は良くならない」と述べました。枝野代表は、「われわれ政治家は、自分で経験していないことでも想像力を働かせるその力は求められます。神羅万象、全てわかっているわけではない。アンテナを張ってやってきたつもりだが、でもやっぱり気づかないことがたくさんある。塩村さんが頑張っていただいたが、例えば生理の貧困みたいな話はまったく知りませんでした。まさに当事者の皆さんが声を上げていただき、それを女性の国会議員の皆さんがまさにさまざまな経験を踏まえて実感もって伝えてくれることがないと、やはり想像力には限界があると改めて最近痛感している。そうした意味では、女性であるがゆえに負っているさまざまな理不尽。あるいは女性の皆さんが圧倒的に多数受けている理不尽。その理不尽を変えていくためには、男性議員の想像力が必要であると同時に当事者の声がもっと国会に届いてこなければならない」と述べ、水野総支部長はその点即戦力で働いてくれると紹介しました。枝野代表は他に、オリンピックの選手村では検査を徹底してクラスターを起こさないようにしたのに、なぜ平時は検査を徹底しないのか、また株価が上がれば景気が回復するという考えは間違った考えだと指摘し、格差の是正や不安の解消をすることが景気対策であることなどを訴えました。