泉健太代表は3月26日大阪市で開催された大阪府連第2回定期大会に参加し、党本部を代表してあいさつ。大会終了後には、JR大阪駅近くで行われたウクライナ支援募金活動にも参加し、支援を呼びかけました(写真上は、代表代行の森屋隆参院議員音頭でサイレントガンバロウ3唱する参加者たち)。

 大会あいさつで泉代表は、昨年の衆院選挙で大阪府は13小選挙区すべてで敗れ比例の1議席の獲得にとどまったが、獲得した54万票は決して少なくないと評価。「われわれは、生活者に誰より寄り添い、多様性を、平和を最も大事にしながら現実路線の安全保障政策を打ち出せる、人にやさしい改革を訴えることができる、正しく権力を行使する政治家集団だ」「私たちこそがバランスの取れた野党のあるべき姿を保っている、国民の皆さんにもう1つの選択肢を示す最大勢力だ。さらに力をつけていきたい」と力を込めました。

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 参院選挙に向けては、立憲民主党は現下の情勢を踏まえて(1)国民の生活を守る(2)子ども・子育て支援政策を先頭になって進める(3)必要な防衛策は整備しながら、平和の大切さを訴えていく――と表明。「生活者に寄り添い、批判的な思考を持った上で提案ができる私たちこそが日本の、大阪の政治の主流になっていかないといけない」と述べ、党本部としても連帯していくことを誓いました。

 大阪IRカジノ誘致計画にも触れ、IR全体の利用者のうちカジノ施設の利用者の見込みが2019年に作成された「大阪IR基本構想」に比べて3倍近くまで引き上げられていると問題視。「採算を形作るために実態のない計画を推し進め、大阪府民の負担を増やそうとしている。ギャンブル依存症の問題も懸念され、『日本に大きなカジノはいらない』という声が上がっているときに、大阪府民の生活はどうなるのか。皆さんの生活を守るためにも全国の問題としても訴えていきたい」と述べました。

 大会では、大阪府連代表に森山浩行衆院議員、代表代行に森屋隆参院議員(ともに留任)、副代表には新たに萩原仁衆院大阪3区総支部長、辻元清美参院比例第20区総支部長を選出しました。

 萩原総支部長は、民主党時代は大阪市会だけで20人以上いたことなどを振り返り、「潜在的な力があると信じている。力を合わせて党勢を拡大に向けて頑張っていきたい」と決意を表明。

 今夏の参院選挙に挑戦する辻元総支部長は、「夏の参院選挙は、日本の分かれ道、立憲民主党の正念場という思いでみんなと一緒に戦おうと決めた」とあいさつ。その上で、ロシアのウクライナ侵略への見解として、「ロシア政府に厳しいことを言う政治勢力があれば、戦争に突入していないのではないかと思う」と述べ、時の権力をチェックする強い野党が必要だとあらためて強調。「政権を担う勢力をもう一度作りたいがすぐは難しい。まずは強い野党をもう一度つくるのがこの夏の参院選挙。『批判ばかり』という批判を恐れていたら野党の役割は果たせない。批判をする勢力がなかったら政治は必ず暴走する。ロシアも、大阪のカジノも同じ。維新ばかりになって議会に歯止めがきかなくなっている。議会で議論をする勢力が小さくなりコロナ禍でたくさんの犠牲者が出た。批判を恐れず前に進んでいこう」と述べました。

■記者会見

 泉代表は、大阪府の位置づけを問われ、「本来であれば大票田だが、長らく支持を向上させることができず、力を入れるべき重要な地域」と発言。「一定の票を頂き、『生活を守ってほしい』という声がある。カジノ、コロナ対策に対して、府民の皆さんに寄り添い、役に立てるよう、リードしていくことが大事だ」と述べました。また、「候補者をしっかりと立て、戦いを貫くことで信頼を高めていきたい」と表明しました。

 「日本維新の会をどう見るか」との問いには、「われわれが何か言うものではない。国民と向き合い続けていくことが大事」だとした上で、「カジノの問題も、大阪だけで取り組んでいるわけではない。横浜でも運動を繰り広げてきた。(国民との)距離感を縮めて、寄り添う政党にしたい。われわれには、全国に1200名を超える自治体議員がいて組織力も厚い。これを生かして野党第1党として、政権を獲得できる勢力になっていくことを目指していく」と述べました。

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JR大阪駅前でウクライナ支援募金を呼び掛ける泉代表
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募金活動後に参加者で記念撮影