西村智奈美幹事長は4月5日、国会内で定例の記者会見を開き、(1)ロシアのウクライナ侵略(2)政府のコロナ対策(3)省エネ法改正案の提出見送り(4)参院石川補選――などについて発言しました。
(1)ロシアのウクライナ侵略
西村幹事長は、ウクライナのキーウから発信された情報をもとに、「無差別に攻撃するロシアの行動は明らかに戦争犯罪」と厳しく断じました。その上で、ウクライナからの「避難民」について、立憲民主党ウクライナ対策本部が3月25日に「緊急提言」した渡航費の支援や生活相談などのワンストップ窓口の設置、3月29日に衆院に提出した「戦争等避難者という在留資格によって就労活動を可能」にする法案の内容も踏まえ、「支援の更なる拡充が必要だ」と強調しました。
(2)政府のコロナ対策
新型コロナについて岸田総理が前日4月4日に、「一部でリバウンドが起こっている」と発言し、ワクチン担当大臣に松野官房長官を兼務させたことについて西村幹事長は、「政府のコロナ対策がちぐはぐになっている」と批判しました。その上で、立憲民主党が提出した「コロナ債務減免法案」や他のコロナ対策法案も踏まえ、「先手先手で支援」すべきと強調。さらに、昨年11月に政府はコロナ対策の全体像を示したが、オミクロン株やBA.2株の出現など、「状況変化に応じて政府は、新たな対策を打ち出す必要がある」と指摘しました。
(3)建築物省エネ法改正案の提出見送り
「建築物の省エネ法改正案」について、政府が今国会への提出を見送ると報じられていることについて西村幹事長は、「今国会で成立させないと、2025年の家庭部門の温室効果ガス削減目標に間に合わない」と指摘。「選挙を理由に、課題をなおざりにすることは決して許されない」と強調しました。
(4)参院石川補選
4月7日に告示される参院石川補選での立候補を予定している「おやまだ経子」さんについて西村幹事長は、「石川県は保守王国と言われますが、わが党として非常に良い候補予定者を擁立」できたと強調。「今の自民党政権に対して疑問を持っておられる方は必ず多数いらっしゃるはずなので、そういった方々の気持ちをつないでいけるような政治」を実現したいと決意を述べました。