立憲民主党外交・安全保障戦略PT/会派 外務・安全保障部門は10月12日、国会内で合同会議を開催し、「ドイツのリベラル政党の安全保障政策について」政策研究大学院大学教授岩間陽子氏よりヒアリングをし、討議しました。

 岩間教授からは、戦後ドイツ外交の二つの顔、米国や西欧との関係を重視する西側統合政策と、冷戦下のドイツが東西に分断される中どのように東側と向き合うかという問いに向き合う新東方政策という二つの流れについて、現在のウクライナ情勢下におけるドイツの外交政策について等の話がありました。

 参加議員からは、「ドイツ議会においては、防衛関連の情報の透明度、野党との情報共有はどの程度行われているのか」等の質問がありました。

 岩間教授は「最近は議会のカルチャーが変わってきている可能性もあるが、リベラル政党は1960年代以降、大連立で政権に入ることを見据えながら戦うという態度なので、政党同士が『敵ながらも信頼感がある』という雰囲気を相互に持つ中、外交委員会での情報共有をはじめ、議会主義は徹底している。ドイツでは、ナチズムに対する反省もあり、軍隊は議会がコントロールするものという意識がとても強い」と説明がありました。