大串博志選挙対策委員長は4月24日、23日投開票された統一地方自治体選挙の後半戦と衆参両院5つの補欠選挙の結果を受け、党本部内で記者団の取材に応じました。
大串選対委員長は、衆参補欠選挙で公認候補を擁立した3選挙区で敗れたことに、「勝利に至らず大変残念だった。全国の皆さんの支援に御礼を申し上げたい」とコメント。その上で、千葉5区については「候補者を一本化できなかったのは残念だったが、自民党候補に対し競り合ったのは大きい。無党派層の支持は強かったと思う。政治とカネをはじめとした岸田政権に対する厳しい声は、有権者の皆さんの中には一定程度存在する。そこに関してはリーチすることができたのではないか」、山口4区については「これまでの衆院選挙に比べると、野党系の候補としてはかなり票を伸ばしている。ここも無党派層へのリーチは相当程度できたのではないかと思われ、安倍政権以降の岸田政権に対する厳しい声はかなりあった。それを受け止めることができたのではないか」、参院大分選挙区については「341票という大変な僅差で残念の一言に尽きる。出馬会見が選挙戦告示日の2週間前という時間のないなかで体制を作り、現地の連合、野党の皆さんの力を結集いただいたことは良かった。浮動票は自民候補を上回っており、現政権に対する批判票の受け皿には成り得ていたのではないか。どこが341票差だったかは、分析し原因を見出していきたいと思うが、1つには、大分市選挙区での投票率の低さは大きかった。投票率が落ちている市町村を見ると、(統一地方自治体選挙)後半戦がなかったところで前回参院選に比べて大きく落ちている」と述べました。
山口2区については、「野党全体で自主的に応援板候補が世襲候補に肉薄した。現政権に対する強い厳しい声があり、受け皿を作ることが大切だ」と強調。
統一地方自治体選挙については、450人近くの現有議席に対し党籍のある公認・推薦候補50人を超える候補者を擁立したとして、「開票作業が続いているところがあり、全体の趨勢(すうせい)を見守っていきたい。議席増につながってくれることを期待しているし、そうなるのではないか。昨年の参院選挙後の総括で、統一地方自治体選挙の現有の勢力を維持することを目標にするとした。衆院選、参院選での議席減から地方での上向き方向になっているのではないかと思っており、これ礎をさらに頑張っていきたい」と述べました。
女性候補については、前半戦では道府県議選では25%超、政令市議選では30%超の公認候補者が当選したことに、「わが党は女性の政治参画を引っ張ってきた自負がある。衆院選挙に向けてもしっかりやっていきたい」と表明。
選挙結果の分析については、「(衆参補欠選挙で)3敗はしたが無党派層へのリーチは手応えがあった。投票率のことを含めてどういうことがさらにできるかを考えていきたい」と述べました。