今国会での経済産業部門の最大の焦点はGX関連2法案でした。

 まず「GX推進法案」については、ようやく政府がカーボンプライシングの法制化に一歩踏み出した点は評価できるものの、気候危機対策の手段として、小型原発SMRを始めとした革新的原子力発電のさまざまな研究開発への財政支援に乗り出す点がわが党の基本政策と相入れないことから反対しました。

 一方この法案は参議院において「公正な移行」を盛り込む修正が提案され、わが党もこの修正部分は評価し賛成しました。また「GX脱炭素電源法案」については、東京電力福島第一原子力発電所事故の教訓を顧みず、老朽原発を60年を超えて稼働させることを可能とするなど、安全性に関わる問題の多い束ね法案であることから反対しました。

 わが党としては、引き続き政府以上に強い危機感を持って世界的課題である気候危機問題と向き合い、同時に、国民負担の大きい原子力発電には依存しない分散型の自然エネルギー社会の一日も早い実現のため、引き続き全力を尽くしてまいります。